本間久志2023年5月30日 13時42分 国が生活保護の基準額を2013~15年に引き下げたのは厚生労働相の裁量を逸脱し、生存権を保障した憲法25条に違反するとして、静岡県の受給者6人が浜松市などを相手取り、減額決定の取り消しを求めた訴訟の判決が30日、静岡地裁であった。菊池絵理裁判長は減額決定を取り消した。 原告弁護団によると、同種訴訟は全国29地裁で起こされ、地裁判決は21件目。うち減額決定を取り消したのは11件、請求を棄却したのは10件になった。 基準額の見直しは5年に一度ある。国は13~15年、生活保護費のうち、食費など生活費にあたる「生活扶助」の基準額を、物価下落などを理由に段階的に引き下げた。3年間で平均6・5%、最大で10%、総額670億円を削減した。 原告側は、引き下げについて「専門的知見に基づく適切な分析を怠った」「統計などの客観的数値との合理性を欠く」とし、裁量権の逸脱にあたると訴えた。一方、被告側は、厚労相には政策的な見地から幅広い裁量権が認められており、物価下落率の算定方法も合理的だとし、請求を退けるよう求めていた。(本間久志) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・吹田で住宅火災、93歳男性死亡 娘「父が火をつけた」と通報
2023年5月30日 8時45分 30日午前2時5分ごろ、大阪府吹田市岸部南2丁目の男性(93)方で、「父が火をつけた」と男性の娘から110番通報があった。府警によると、男性の住む木造2階建ての住宅が焼け、男性は搬送先の病院で死亡が確認された。 吹田署によると、男性は息子(65)と娘(54)の3人暮らしで、男性のいた1階部分の焼け方が激しかった。2階にいた息子と娘ものどにやけどを負ったおそれがあり、病院に運ばれた。意識はあるという。 現場はJR京都線の岸辺駅から南西に約250メートルの住宅密集地。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
葛飾区でも校庭から釘、小中20校から350本 金属探知機で調査へ
2023年5月30日 8時50分 東京都杉並区の区立小学校の校庭で、転んだ児童が地面に露出していた釘で大けがをした問題を受け、葛飾区は29日、区立の幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校計73校の点検結果を発表した。小中学校20校の校庭で計350本の釘や金属製の杭が見つかった。 区によると、教職員らが目視で調べたところ、小学校18校で336本、中学校2校で14本の釘や杭が見つかり、すべて取り除いた。区教委では今後、まだ地中に埋まっているものが残っている可能性があるとして、金属探知機で調べるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旅行者のキャリーバッグ盗んだ疑いで逮捕 紛失防止の発信器で特定
渡辺杏果2023年5月30日 10時30分 名古屋鉄道の特急車内で旅行者のキャリーバッグを盗んだとして、豊川署は29日、愛知県豊川市の男(50)を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 署によると、男は5月14日午後2時50分~同3時20分ごろ、名鉄名古屋から中部空港行きの特急「ミュースカイ」の車内で、旅行で来日していた台湾人女性(53)のキャリーバッグや着物など計8点(計約8万6千円相当)を盗んだ疑いがある。 キャリーバッグの中には紛失防止の発信器があり、所在地の表示は豊川市内だった。女性の知人が豊川署に連絡し、男の自宅から女性のキャリーバッグが発見されたという。 自宅からは、ほかにも複数のキャリーバッグを発見。男がキャリーバッグを狙って数十件盗んだ、という趣旨の供述をしており、県警は関連を調べる。(渡辺杏果) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銃撃後、さらに警察官を襲撃 パトカーのドラレコに記録 長野の事件
長野県中野市で警察官2人を含む4人が殺害された事件で、青木政憲容疑者(31)=殺人容疑で逮捕=が警察官を銃撃した後も執拗(しつよう)に攻撃を加える様子が、乗車していたパトカーのドライブレコーダーに記録されていた。捜査関係者への取材でわかった。県警は、青木容疑者の関与を裏付けるものとして重視して解析を進めている。 捜査関係者によると、運転席には池内卓夫巡査部長(61)が、助手席には玉井良樹警部補(46)が座っていた。 25日午後4時37分のドライブレコーダーの記録では、青木容疑者はパトカーの運転席側に立ち、所持していた銃で窓の外から2発を発射。その後、パトカーの後ろ側から助手席側に回り込み、ドアを開けて外に避難しようとする玉井警部補を刃物で刺したとみられる。 運転手の池内巡査部長が負傷し、制御されなくなったパトカーはそのまま前進し、前方の建物に衝突。池内巡査部長がハンドルにもたれかかったことでクラクションが鳴りっぱなしの状態で停止した。玉井警部補は車外で倒れた状態で見つかったという。 ほぼ即死状態 2人とも即死に近い状態だっ… この記事は有料記事です。残り213文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
散歩中に犠牲の女性2人 知人が代わって伝えたい事 長野立てこもり
有料記事 福岡龍一郎 三井新2023年5月30日 6時00分 長野県中野市で4人が殺害され、男が自宅に立てこもった事件では、近くに住む村上幸枝さん(66)と竹内靖子さん(70)が犠牲になった。2人で日課としていた散歩中に事件に遭ったとみられる。仲良く歩く姿を見てきた地元の人たちは悲しみに暮れている。 村上さんの告別式が開かれた29日、村上さんを知る女性4人が、村上さんが倒れていた畑を訪れ、花を供えた。村上さんと地域の活動を30年以上ともにしてきた60代の女性は、「痛かっただろうな、怖かっただろうな」と心の中で村上さんに声をかけながら祈ったという。 近所の人たちによると、村上さんと竹内さんは職場の元同僚。夕方、事件が起きたのと同じ時間帯に、現場の近くを散歩していた。耳が遠い相手を気遣って大きな声で話しかけるなど、仲むつまじい様子だったという。 竹内さんが通っていた市民講座で陶芸を教えていた布施綾子さん(70)は、「とても明るくて、さっぱりとした性格の方でした」と竹内さんの人柄をしのんだ。 印象に残っていることがある。 グループで話しているとき… この記事は有料記事です。残り945文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
もしも蒲田が異世界に飛んだら… コント日本一が描く異次元の漫画
飲食店や商業施設が軒を連ねる東京都大田区の蒲田が街ごと異世界へ飛んでしまう――。そんな設定の漫画「異世界蒲田」が電子書籍で配信中だ。原作を担当するのは、お笑い芸人の田所仁(じん)さん(40)。蒲田に40年住み続ける「蒲田芸人」が描く物語とは。 主人公のタウン誌新人編集者の八島さくらは蒲田を取材中、突然強い光に包まれ、竜やモンスターがいる異世界に街ごと飛ばされてしまう。だが、蒲田の人たちに動じる様子はない。慌てふためくさくらの前に、とある王国の女性騎士団長が現れて……。 かまたえん、京急蒲田駅も登場 漫画は、いわゆる「異世界モノ」と言われるジャンル。蒲田と王国が突如つながった世界で物語が展開する。そんな中、蒲田駅に直結する屋上広場「かまたえん」の観覧車や京急蒲田駅など実在するスポットが登場し、リアルな街並みが描かれる。さくらと、次々と現れる個性豊かなキャラクターたちとの軽妙なやりとりが笑いを誘う。 原作の田所さんは、お笑いコンビ「ライス」でネタ作りを担当。コント日本一を決める大会「キングオブコント2016」で優勝を果たした。生まれも育ちも蒲田。現在も住み続けていて、地元の魅力を発信する「蒲田芸人」としても活動している。 田所さんは「蒲田の実際の話… この記事は有料記事です。残り792文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
危険なおもちゃの流通、どう対応? 国の検討始まる 法的規制も視野
子どもにとって危険なおもちゃが、ネット通販などを通じて海外から流入する懸念があるとして、経済産業省がおもちゃの安全性確保について検討を始めた。将来的な法整備も視野に入れているという。 29日に開かれた経産省の有識者会議で、危険なおもちゃが流入するリスクについて意見が交わされた。 そこでは、消化管に穴を開けるリスクが指摘される小型で強い磁石のおもちゃや、腸に詰まる恐れのある水で膨らむボールが日本で流通していて、誤飲事故が相次いでいることも報告された。5月には、こうした危険なおもちゃの販売などを禁止する政令も定められた。 日本国内で販売されるおもちゃについては、長年、社団法人・日本玩具協会が厳格な安全基準に基づくものを認証する「STマーク」をつくり、おもちゃの安全性を保ってきた。 しかし、STマークは法令に基づかない民間規格のため、マークがないおもちゃが販売されても違法とはならなかった。このため、危険なおもちゃを規制することができず、誤飲事故などが起きている。 欧米など海外では、国外から… この記事は有料記事です。残り369文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「僕は蒲田に恋しているのかも」 ライス田所さんの愛ある地元いじり
コント日本一を決める大会「キングオブコント2016」で優勝したお笑いコンビ「ライス」の田所仁さん(40)は、生まれも育ちも東京都大田区蒲田で、いまも住み続ける。生粋の「蒲田芸人」として活躍し、原作を担当する電子書籍の漫画「異世界蒲田」が現在配信中。そんな田所さんが語った「蒲田への恋」とは。 ――芸人の田所さんがなぜ、漫画の原作を担当することになったのですか。 「2年ほど前に、お笑いライブでSFコメディーっぽい朗読劇を書いたんです。それを(漫画を出版する)ブックライブの編集者が見に来てくれて、原作のお話をいただました。最初は全くやったことがない仕事なので悩みました。でも、僕、漫画がむちゃくちゃ好きなので、おこがましいとも思いましたが、漫画好きにとって漫画を作るのは夢というか、今後こんな話が来るか分からない。なので、やってみようと」 ――「蒲田の街ごと異世界に飛んでしまう」という異色の漫画ですね。 「蒲田駅前の喫茶店で打ち合わせをしていて、窓から外を見ているうちに、この街ごと飛ばすっていうのが設定としては面白いのでは、と。コントを作るときって、ベタな設定をいかに人と違う崩し方をするかが重要なんです。『異世界もの』というよくある漫画を、どれだけ崩せるかとなったときに、土地が飛んでくるというのはあまりないので、面白そうだと思いました」 「蒲田ダッシュ」「蒲田要塞」、変ですか? ――漫画には実際の蒲田の話が出てきます。京急蒲田駅で言われている、乗り換え客が長いホームを走る「蒲田ダッシュ」、複雑な構造から称される「蒲田要塞(ようさい)」も出てきますね。 「僕ら住んでいる人からすると当たり前なんですよ。人に言われて初めて、これっておかしかったんだって気づくことが多くて。ネットでも、蒲田ってよくいじられるんですけど、いじられて初めてこれって変だったんだって。蒲田ダッシュや蒲田要塞って、僕らは何も思っていなかったのに、周りからいじられているんですよね。そう見えているんだというのを、漫画に使わせてもらっています」 原作の漫画に蒲田の「あるあるネタ」を随所に織り交ぜる田所さん。記事の後半では、蒲田の魅力やオススメ、そして地元愛を語ってもらいました。 ――いじられる蒲田が、漫画… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビルに布のようなもので巻かれた遺体 事件に巻き込まれたか 熊本
吉田啓2023年5月30日 1時13分 29日午後8時45分ごろ、熊本市中央区南坪井町の雑居ビルの空きテナント内で、全身を布のようなもので巻かれた遺体があるのを熊本県警熊本中央署員が見つけた。遺体は20~40代とみられ、性別は不明で所持品も見つかっていないという。署は、何らかの事件に巻き込まれた可能性もあるとみて身元の確認などを進めている。 署の発表によると、同日午前1時ごろ、熊本県内に住む女性の家族から「女性と連絡が取れない」と届け出があった。署が防犯カメラの映像などから女性に似た人物の足取りを調べたところ、雑居ビルの近くで映っていたため、署員が付近を捜索していた。(吉田啓) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル