コロナ禍で定着したマスク生活はどこまで変わるのか。5類移行初日の8日、街頭で計1千人の状況を朝日新聞が調べると、4割近くの人がマスクを外していた。着用が個人の判断に委ねられた3月13日に同様の時間帯、場所で実施した調査では1割強にとどまっており、「脱マスク」は少しずつ進んでいるようだ。 観光地や公共施設など全国の計10カ所で100人ずつ記者が数えたところ、マスクを着けていた人は623人、外していた人は377人だった。600人を調べた屋内は着用が371人。屋外は400人のうち着用が252人だった。外している人の割合は38%で、3月13日の13%(132人)の約3倍になった。 この日、JR品川駅では電車から降りたとたんにマスクを外す人も目立った。この日から外した東京都品川区の女性会社員(32)は「個人の判断」とされた3月13日から外したかったが、周りの目が気になり、外せなかったという。「この2カ月でだいぶマスクなしの人も見かけるようになった。もう頃合いかな」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
結婚から恋愛が離れたのか? アプリ婚が増えても変わらないことは
有料記事 聞き手・中島鉄郎2023年5月9日 5時00分 マッチングアプリで出会って結婚へと至るカップルが増えている。かつてなかった出会い方の増加は、恋愛をある程度はしょり、結婚への近道を進むスタイルのように見えなくもない。結婚と恋愛の結びつきは、壊れているのだろうか。社会学者の谷本奈穂さんに聞いた。 マッチングアプリを通じて知り合う相手との結婚が増えている、と言われます。あるアンケートによると、職場の同僚や学校のクラブの先輩後輩と結婚するケースを上回ったという結果が出ています。 アプリで結婚相手を見つけるのは、上の世代には聞き慣れない感じがしますが、職業や年齢、収入、容姿などを登録するシステムだとすると、職場や学校で時間をかけて判断する相手の中身が、事前登録である程度わかる。「結婚してもいい相手か」という条件の判断が最初につきやすいとも言えるでしょう。 いわゆるアプリ婚によって、これまでの「恋愛」と「結婚」の関係に、大きな変化は生じたのでしょうか。 コスパもタイパも悪い恋愛 恋愛と結婚の関係を大きな流… この記事は有料記事です。残り816文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
おごった女性から「うざい」 ぼったくり、マッチングアプリで誘客?
マッチングアプリで知り合った若い女性について行った先のバーで高額な支払いを求められた――。そんな被害が東京・歌舞伎町で相次いでいる。このエリアを管轄する警視庁新宿署が最近受け付けたぼったくりの被害相談のうち、マッチングアプリをきっかけにした被害は約9割にのぼっているという。 新宿署が今年1、2月に受理したぼったくり被害の相談件数は約110件(被害総額約5900万円)。このうち約9割にあたる約100件(同約5700万円)が、マッチングアプリで会った女性とともに訪れた店での被害だった。その店のほとんどが歌舞伎町だという。 アプリで知り合った女性「行きたい店ある」 警視庁は4月、19~34歳の男女17人を東京都ぼったくり防止条例違反容疑で逮捕した。計約120万円の支払いを強引に迫られたのは、20~30代の5人の男性客だ。 5人の被害の経緯はいずれも、①アプリで知り合った女性と待ち合わせる②現れた女性に「行きたい店がある」と言われ、指定のバーに向かう③1人5千円の飲み放題を頼む④ゲームに参加させられ、次々とショットが注文される④10万円を超える請求を受ける――というものだった。17人のうちリーダー格の男は、「コロナ禍で街に人がいなかったため、アプリを使った手口を思いついた」との趣旨を話しているという。 捜査関係者によると、逮捕された17人の男女を含むグループは、「闇バイト」を使って仲間を集めていた。メンバーが使っていたインスタグラムでは、男性向けに「BAR内での軽い作業」で月40万~150万円、女性向けに金銭をもらって酒を飲むことを意味する「ギャラ飲み」で月100万~200万円の報酬、とうたった募集もあったという。 警察が把握している被害は「氷山の一角」とみられる。 「結構かわいい」 東京都文京区の会社員男性(… この記事は有料記事です。残り1063文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
陸自ヘリ事故、6人目の隊員の身元判明 飛行隊の陸曹
成沢解語2023年5月8日 20時11分 沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリが消息を絶った事故で、防衛省は8日、海底から1日に引き揚げられたのは第8師団第8飛行隊の宮本敬士(たかし)2等陸曹(34)だと発表した。DNA鑑定で身元を確認したとしている。 これまでに、機体が見つかった海底の周辺からは隊員6人が引き揚げられて死亡が確認され、5人の身元が公表されていた。防衛省は残る4人の捜索を続けるとしている。 引き揚げた機体などを載せた回収船は、事故から1カ月となった6日に熊本県の八代港に到着。7日夜までに機体などは複数の車両に移され、陸自高遊原(たかゆうばる)分屯地に運び込まれた。(成沢解語) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15年前の殺人容疑、千葉県の37歳男を逮捕へ 元同級生が消息不明
2023年5月8日 20時15分 千葉県木更津市で3月、男性の遺体が住宅の庭に埋められているのが見つかった事件で、この男性を15年前に殺害したとして、県警は9日にも、この家の住人だった無職の小川順也容疑者(37)=業務上横領罪で起訴=を殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。 捜査関係者によると、小川容疑者は2008年ごろ、木更津市下内橋の自宅で、職業不詳の須藤秀平さんをバールで殴って殺した疑いがある。2人は小中学校の同級生で、当時22歳前後だった。小川容疑者は「金を要求され、トラブルになっていた」という趣旨の供述をしているという。 小川容疑者は今年3月19日に自ら110番通報し、捜査員に「知人を殺して庭に埋めた」と話した。会計担当を務める地元自治会の金を着服したとも説明したため、県警は翌日に業務上横領容疑で逮捕。その後、供述に基づき庭を捜索し、白骨化した遺体を見つけた。 県警は、遺体の状況と「バールで殴った」とする小川容疑者の供述に矛盾がないと判断した。須藤さんの消息を調べたが、08年以降の目撃情報を得られなかったという。死体遺棄罪は公訴時効(3年)が経過している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
罹災証明書の申請受け付け開始 被災した珠洲市「危険」建物139棟
大滝哲彰 小島弘之 樫村伸哉2023年5月8日 20時15分 震度6強の地震があった石川県珠洲市などに発令されていた大雨警報は8日午前、解除された。珠洲市役所では同日、住宅などに被害を受けた市民向けに、罹災(りさい)証明書の申請受け付けが始まった。多くの人が窓口に列をなし、書類を受け取り、申請方法などの説明を聞いていた。 三崎町二本松の大崎博さん(55)方では畜舎が倒壊し、トラクターや農機具が下敷きになったままだという。建物やがれきの撤去費などで補助を受けることを見越して、「(証明書を)取っておいた方がいいと思った」と話した。蛸島町の70代女性は自宅が傾き、居間のドアが開かなくなったという。「証明書が何かの役に立てばいいけど」と不安そうだった。 8日朝までの48時間雨量は珠洲市115ミリ、輪島市145ミリ、金沢市147ミリと5月の観測史上最大を記録。気象庁は引き続き、土砂災害への注意を呼びかけている。 珠洲市は「土砂災害警戒区域」の約740世帯1630人に避難指示を出していたが、8日夕に解除した。泉谷満寿裕市長は「避難が長引く方、家に住めない方々へのケアに加え、震災がれきの処理も早急に進めなくては」と語った。 7日現在の県のまとめによると、被災した珠洲市内の建物930棟の「応急危険度判定」で、「危険」が139棟、「要注意」が213棟あったという。「問題なし」は578棟だった。金沢、白山、小松の3市と国土交通省からの応援を受け、8日以降も応急危険度判定士の資格を持つ26人態勢で調査する。「危険」は赤色、「要注意」は黄色、「問題なし」は緑色のステッカーを玄関先などに貼っているという。 応急危険度判定は地震で被災した建物の余震による二次災害を防ぐため、危険度を迅速に判定する仕組み。(大滝哲彰、小島弘之、樫村伸哉) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビアガーデンに響く「乾杯!」 コロナ5類で4年ぶりに席数戻る
新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」となった8日、名鉄百貨店(名古屋市中村区)の屋上ビアガーデンでも座席数がコロナ前の状態に戻され、各テーブルからは笑い声が飛び交った。 「乾杯!」。この日は20人の団体客や家族連れが訪れ、マスクなしの会食を楽しんでいた。 職場の友人と来た愛知県瀬戸市の加藤和宏さん(55)は「(飲食の頻度を)これから増やしたい」。名古屋市のパート社員の女性(54)は「不安はあるけど、感染対策を個人に任せても良いと思う。変えるならこのタイミング」と話した。 店では、8日から従業員のマスク着用も個人の判断となり、検温計などもなくして、座席数も148席増やして元の668席にした。 ビアガーデンは2020年は中止、21年は座席数を3割減としたうえ、7月中旬~8月上旬の23日間営業。昨年も座席数を3割減で営業していた。 昨年の売り上げはコロナ前の19年比で約4割にとどまった。今年は制限付きで4月27日からオープンし、売り上げは昨年同期比で、約1・6倍と上々の滑り出しという。 名鉄百貨店広報担当の上村嘉臣さん(37)は「昨年まで十分に営業することができなかった。コロナ禍前の状況を取り戻したい」と話す。(米田怜央) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ころころ代わる学級担任 専門家が懸念する「質の低下が招く問題」
有料記事 聞き手・武田啓亮2023年5月8日 21時00分 公立学校で、必要な教員数を確保できず、欠員が生じる「教員不足」が相次いでいる。昨年度より状況が悪化した地域も多く、一部の授業が自習になったり、学級担任がころころ代わったりする学校も。教員不足の現状に詳しい教育研究家の妹尾昌俊さんは、「子どもたちの学びにも深刻な影響が出かねない」と指摘する。背景や解決策について聞いた。 ――いま現場で起きていることとは。 小学校で新学期から担任が確保できずに代わりを教頭が務める例や、中学校で教科担任が足りず、専門外の教諭に人手が足りない教科を担当させる例もあります。自習になってしまうケースも相次いでいます。 学級担任が子どもの学校生活を見守る、専門的な知識を持った教科担任による授業が受けられるという仕組みは、義務教育の理念に基づいて全国一律で保障されるはずですが、現状はそうなっていません。予想したよりも深刻な影響が子どもたちに広がっています。 妹尾さんは文部科学相の諮問機関、中央教育審議会の「働き方改革特別部会」元委員で、文科省学校業務改善アドバイザーを務めます。記事の後半では、教員不足の影響や、背景にある長時間労働の改善策について聞いています。 ――どのような影響でしょうか。 小学校低学年や特別支援学級などでは特にそうですが、学級担任がクラス運営に与える影響は大きいです。教員不足で担任を確保できなかった学級を、校内の教員たちが臨時の担任として頻繁に交代しながら受け持つ事例もあり、その場合、学級運営の方法や、担任を中心とする人間関係も微妙に変わり、子どもがその変化についていけなくなる可能性があります。 そもそも、環境の変化による… この記事は有料記事です。残り2107文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コンクリート板が対向車に落下、男性が4時間閉じ込め 岐阜の県道
2023年5月8日 23時00分 8日午後5時半ごろ、岐阜市雛倉の県道で、大型トレーラーが積んでいたコンクリート製の板が崩れ、対向車線を走っていた軽乗用車の屋根に落ちたと、目撃者から110番通報があった。 岐阜北署によると、軽乗用車を運転していた公務員男性(56)が閉じ込められた。男性は約4時間後の午後9時20分ごろ、救助されて救急車で搬送された。けがはあるが、命に別条はないという。トレーラーを運転していた会社員男性(55)にけがはなかった。 コンクリート製の板は縦約5・6メートル、横約3メートル、厚さ約50センチで、重さは約7トン。ほかに鉄骨などが複数落ちた。落下したコンクリート板の2枚のうち1枚が車を直撃したとみられる。 公務員男性は帰宅途中で、トレーラーは岐阜県内から東京方面へ建築資材の運搬中だったという。署が積み荷が崩れた原因などを調べる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
銀座で仮面3人組が強盗か、身柄を確保 目撃者「ドラマの撮影かと」
2023年5月8日 20時14分(2023年5月8日 22時00分更新) 【動画】銀座の時計店で強盗事件があり、関与したとみられる男を警察官が確保した=読者提供、増山祐史撮影 8日午後6時20分ごろ、東京都中央区銀座8丁目の時計店で、「強盗が入っているようだ」と目撃者の男性から110番通報があった。警視庁によると、3人組がショーケースをたたき割り100点以上の腕時計を奪って逃走。同庁が行方を追ったところ、逃走に使ったとみられる車両を東京都港区内でみつけ、近くにいた4人を確保した。銀座の事件との関連を調べる。 築地署によると、ロレックスを専門に扱う時計店「クォーク銀座888店」に3人組が押し入り、店員に対してナイフのような刃物を示して「伏せろ、殺すぞ」と脅迫。バールのようなものでショーケースをたたき割ると中にある腕時計を奪って外に止めていた車で逃げたという。いずれも仮面のようなものを着け、上下黒っぽい服装だった。 目撃した50代男性によると、「カーン」と何かが割れる音が聞こえ、音がした方向を見ると、白い仮面をかぶった複数人が店内のショーケースをたたき割っていた。この人物らはケースから取り出した商品を手早く袋のようなものに詰めると、店の前にとめた白いワンボックスカーに乗り込んで立ち去った。 男性によると、店外にいた女性が手でドアを押さえ、押し入った人物らを外に出さないようにしたが、バールのようなものを振りかざされ押し返されたという。一連の出来事はわずか5分ほどだったといい、男性は「普段から人気店で人通りも多い。初めはドラマの撮影かと思った。本当の事件だとしたら恐ろしい」と話した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル