8日午後3時55分ごろ、東京都足立区の東武スカイツリーライン西新井駅の駅員から「券売機の前でパンという爆発音がして缶が割れている」と110番通報があった。警視庁によると、コーヒー缶が破裂して中の液体が近くにいた20代女性1人にかかった。この女性を介抱した20代の女性駅員も液体に触れ、病院に運ばれた。 西新井署によると、女性2人のうち液体を直接浴びた女性は「額と下半身が熱い」と訴え、駅員は「左手の指がひりひりする」と話したという。いずれも命に別条はないとみられる。缶を置いたのは外国人とみられる40代男性で、署の聴取に缶の中身について「洗剤を入れた」と説明。液体は簡易鑑定でアルカリ性を示したといい、署が男性から缶を置いた経緯を詳しく聴いている。(御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アイヌ民族遺骨4体、豪から返還 研究目的で収集「ようやく帰国」
1930年代までに研究目的で収集されたアイヌ民族の遺骨4体がオーストラリアから返還され、8日に日本へ戻った。うち1体は日本統治下の南樺太(サハリン)で発掘されたとの記録があり、「樺太アイヌ」の遺骨として海外から返還された初めてのケースとなった。アイヌ民族の遺骨は複数の国で保管されているとされ、関係者の返還への思いが強いことから、日本政府が調査を進めている。 北海道アイヌ協会、樺太アイヌの子孫らでつくる「エンチウ遺族会」の関係者が今月上旬から現地を訪れ、遺骨を保管していた首都キャンベラの国立博物館とメルボルンのビクトリア博物館で遺骨を受け取った。豪側から返還の申し出があり、日本政府が手続きを進めていた。 内閣官房アイヌ総合政策室によると、この4体は30年代までに、解剖学者、人類学者の東京帝国大学(現東京大)の小金井良精教授らが、豪の複数の研究者に寄贈したとする記録が残っている。ビクトリア博物館の1体は、36(昭和11)年に南樺太のポロナイ川河口付近で発掘されたとされる。 今後、樺太アイヌの遺骨は北海道大で一時保管され、エンチウ遺族会の返還希望を受けて文部科学省の第三者委員会が返還の当否を審査する。ほかの3体は北海道白老町にある民族共生象徴空間(ウポポイ)の慰霊施設に運ばれ、保管された。 アイヌ民族の遺骨はかつて研究目的で収集され、無断で墓地から掘り出されたものもあるとされる。子孫らによる返還請求訴訟などを経て、北大などに保管されていた遺骨の一部が地元に返還された。海外で保管されている遺骨も見つかっており、2017年には、盗掘されたことが判明した1体がドイツの学会組織から返還されている。 関係者らは8日昼、遺骨とともに新千歳空港に到着した。 「サハリンの先住民族エンチウの遺骨をエンチウに、北海道の先住民族アイヌの遺骨を北海道アイヌに直接返還するというオーストラリアのご判断、その判断を尊重してくださった日本政府に感謝しています」 エンチウ遺族会の田沢守会長は、はっきりとした口調で言葉をつなぐ。「エンチウ」とは「アイヌ」と同じく「人間」の意味だ。 「私たちは日本列島の北にあ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東海道新幹線で「コロナ前」超え GW中の鉄道・高速道の利用回復
2023年5月8日 19時00分 JR旅客6社は8日、大型連休中(4月28日~5月7日)の新幹線や在来線特急などの利用状況を発表した。各社の利用者は前年よりも3~4割程度増え、同じ曜日が並んだコロナ前の2018年と比べても94%まで回復。記録が残る1990年以降では、1日あたりの利用者数も過去7番目に多かったという。 JR東海では利用者数が18年に比べて100%まで回復した。中でも東海道新幹線の利用者数は356万7千人で18年比101%とコロナ前をわずかに上回ったという。担当者は「のぞみを1時間に12本走らせて輸送力を確保した。社会の経済活動が活発化するなかで、ご利用いただいたのではないか」と話す。 高速道路各社もこの日に連休中(4月28日~5月7日)の交通量を発表した。全国の主要40区間では1日の平均交通量は4万2千台(前年比106%)で、コロナ前の19年と比べて81%だった。最も長かった渋滞は3日の関越道下り線の藤岡ジャンクション(群馬県)付近で54キロだった。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
パタゴニア日本支社、労組代表に雇い止め通告 雇用の無期転換の直前
世界的なアウトドア用品メーカー「パタゴニア」(米国)の日本支社が、支社の労働組合代表を務めるパート従業員の女性に対し、年内での雇い止めを通告したことがわかった。労組はパートの雇用期間を「最大5年未満」に制限する会社側への抗議を目的に、代表の女性が中心となって結成された。労組は「不当な雇い止めだ」として、団体交渉などを通じて撤回を求めていく方針だ。 雇い止めの通告を受けたのは、札幌市の店舗に勤めるパタゴニアユニオン代表、藤川瑞穂さん(51)。2019年4月にパートとして入社し、来春に5年を迎える予定だった。 労組によると、今年4月下旬、藤川さんは勤務先の店長と面談した際、「人事評価制度に基づくパフォーマンスが基準に満たない」として、半年ごとの雇用契約期間を更新しない、と告げられた。現在の雇用契約が切れる6月末か、次回は更新したとしても12月末で退職するように迫られたという。 労働契約法では、非正規社員が同じ会社で通算5年を超えて働いた場合、本人が希望すれば雇用期間を無期に転換できる。しかし、パタゴニア日本支社ではパートの雇用期間を5年未満に制限する「不更新条項」を設けている。藤川さんはこの条項の撤廃を求めて労組結成を呼びかけ、昨年7月に組合員4人で労組が発足。現在、組合員は10人を超えた。 労組は今年2月から、ネット上で「非正規スタッフの無期転換逃れ撤回を求めます」と署名を呼びかけ、これまでに1万7千人を超える賛同の署名が寄せられている。 藤川さんは会社側の通告について「雇用期間の『無期転換』は働き手の権利。評価制度と結びつけて雇い止めの理由とするのは不当だ」と批判する。 一方、会社側は「個別の従業員に関する事項は答えられない」(広報担当者)としている。 パタゴニアは環境問題に熱心に取り組む企業として世界的に有名だ。環境負荷の少ない素材を衣服に使うなどの試みを進める一方、労働問題にも積極的な発信を続けている。 日本支社をめぐっては今年3月、労組宛ての郵便を組合員に渡すのを会社側が拒んでいるのは「不当労働行為だ」として、労組が北海道労働委員会に救済措置をとるよう申し立てた。(編集委員・堀篭俊材) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ヘリウムガス抜けて運航延期へ 世界遺産古墳を見る気球、堺市が発表
世界文化遺産の大山古墳(伝仁徳天皇陵)を上空から見られるようにと、堺市が25日に始める予定だった気球の運航が延期されることになった。市と運航事業者が8日、発表した。気球に充塡(じゅうてん)されたヘリウムガスが外に漏れていたという。 漏れた原因は不明で、数千万円かかるヘリウムガスの再調達先も未定という。業者は「安全が第一。原因がわからない限り運航できない」と説明し、原因を究明する方針だが、運航のめどは立たないという。 市と業者によると、8日午前9時ごろ、古墳に近い大仙公園内で係留中の気球がしぼんでいることに近くにある市博物館の職員が気づいた。業者が充塡したヘリウムガスが漏れていることを確認した。現時点では目視で穴などの異状は見つかっていないという。 ヘリウムガスは不燃性かつ人体に無害で、軽いため上空に飛散し、公園利用者らへの影響はないという。 業者は4月19日にガスを気球に充塡し、7日間ほど試験的に空へ上げていた。5月7日午後5時半に業者が確認した際には異状がなく、係留地周辺には侵入者を検知するセンサーや防犯カメラも設置しているが、侵入の痕跡は見つかっていないという。 気球の計画は2019年に永… この記事は有料記事です。残り308文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
首相襲撃事件、再逮捕の容疑者を送検 無許可で火薬を製造した疑い
寺沢尚晃2023年5月8日 15時50分 和歌山市の選挙演説会場で岸田文雄首相の近くに爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警は8日、火薬類取締法違反(無許可製造)の疑いで6日に再逮捕した兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)を和歌山地検に送検した。 県警によると、逮捕容疑は2022年11月ごろから事件当日の4月15日までに、無許可で火薬約530グラムを製造したというもの。送検のために警察車両で和歌山西署を出た木村容疑者は、後部座席で前を見据え、表情が変わる様子はなかった。 木村容疑者は4月15日、和歌山市・雑賀崎(さいかざき)漁港であった衆院和歌山1区補選候補者の演説会で、首相の近くに筒状の爆発物を投げ込み演説を妨害したとして、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。同容疑については、和歌山地検が処分保留とした。(寺沢尚晃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
チケット高額転売の対抗策 座席番号を公表、帝国劇場がやめた理由
チケットの高額転売が後を絶たない。演劇も例外ではなく、人気の公演では、定価の数十倍で売られるものもある。福岡市の「博多座」は対策として、転売が疑われる座席番号を公表している。一方、その先駆けとなった「帝国劇場」(東京)は公表を取りやめた。なぜなのか。 「確認させていただきたいことがございます」。1月の舞台「エリザベート」の公演で、博多座の入り口近くにこんな貼り紙が掲示された。座席番号も明示され、来場者には本人確認をすると書かれていた。 同公演について博多座は、高額転売が疑われるチケットを複数、販売サイトで確認。中には定価の約30倍にあたる50万円で出品されたチケットもあった。転売の疑いがあるチケットについて、座席を印字して掲示した。 人気公演なのに席が埋まらない 博多座が座席番号の公表に踏み切ったのは、昨年5月。舞台「千と千尋の神隠し」の公演で、発売とほぼ同時に完売していたチケットがネット上で複数、高額転売されているのをスタッフが確認した。 サイトに出ているチケットの座席番号から購入元を割り出して、高額転売されたと断定できた座席を貼り出した。 それまでも人気の公演なのに、なぜか当日の座席が埋まらないことがしばしばあった。 急用で来場できなくなった人… この記事は有料記事です。残り1511文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「幕末の熱男」高杉晋作の生涯、後世に 山口県下関市の東行記念館
動けば雷電のごとく、発すれば風雨のごとし――。そう評された幕末の風雲児、高杉晋作(1839~67)。武士から町人、農民まで身分を問わない軍隊「奇兵隊」を率い、長州藩に維新の魂を吹き込みながら、27年8カ月で生涯を閉じた。その短くも情熱に満ちた一生に思いをはせることのできる場所が、山口県下関市にある。 東行(とうぎょう)記念館は高杉の没後100年を機に建てられ、1千点を超える資料を収蔵する。2010年に下関市立としてオープンした2階展示室は約110平方メートルと決して広くないが、コロナ禍前は全国から年間1千人近くが訪れた、知る人ぞ知るミュージアムだ。 足を踏み入れると、激動の年譜が目を引く。1839年に長州藩の武家の長男に生まれ、「松下村塾」で吉田松陰に学んだ。奇兵隊を結成し、英仏蘭米の列強4国との下関戦争で休戦講和交渉に臨み、藩政府が幕府に恭順姿勢を示すと決起して勝利した。長州藩はこの後、倒幕へと突き進むことになる。 「類いまれな行動力が魅力」と話すのは、展示の企画や調査研究をする久保槙一郎さん(26)。1年半前、愛知県内の大学院を修了後、山口県に移住し、同館の学芸員となった。 専門分野は「大正・昭和期の枢密院」だが「明治憲法体制の根底とも言える幕末の動乱にずっと関心があった」。高杉が残した史料を研究するうちに驚いたのが、長州藩が原動力となった維新の歴史を誇り、語り継ごうとする山口県の「風土」だった。 四半期ごとに展示を入れ替える。高杉の家族や友人ら周囲の人々に焦点を当てたり、高杉の顕彰活動に着目したり。現在の企画展「晋作の戦い」は藩政府打倒の決起、幕長戦争、闘病生活の三つの「戦い」に焦点を当てた。「多くの現代人に影響を与える高杉が、どんな出来事や人物に影響を受けていたのかを知ってほしい」という思いからだ。 決起の際に着用したかぶとや愛用の三味線など「高杉が実際に使っていた物」も数多く所蔵する。「高杉が何を思っていたのだろうと想像をかき立てられる」と久保さん。こうした貴重な資料は光や空気に触れると傷むため、年1度の限られた時期だけ展示室に置く。 高杉は、当時「不治の病」と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Signs of healing grow in Japanese baseball’s attendance figures
Japanese baseball’s restrictions on attendance during the worst of the COVID-19 pandemic were a distant memory as nearly 30,000 fans watched the Chiba Lotte Marines host the Fukuoka SoftBank Hawks at Zozo Marine Stadium on Friday night. A crowd that size is more than usual for the Marines, but not […]
大阪府八尾市の小学校で異臭 児童約50人が体調不良、数人搬送へ
2023年5月8日 11時44分 8日午前10時ごろ、大阪府八尾市の市立亀井小学校から、「異臭がする」と市消防本部に通報があった。児童約50人が体調不良を訴えているという。屋外でガスのにおいがしているといい、消防や警察が詳しい状況を調べている。 八尾署によると、うち数人を搬送予定だが、いずれも軽症の見込みという。近隣住民が避難するなどの事態には及んでいない。 亀井小はJR久宝寺駅から約700メートル離れた住宅街の一角にある。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル