埼玉県営3公園のプールを使った「水着撮影会」の新しいルールづくりのため、県公園緑地協会は2日、有識者5人による検討会を設立したと発表した。「表現の自由」「公共の福祉」などの観点を踏まえ、水着やポーズ、モデルの年齢制限のあり方などについて提言してもらう狙い。会議は原則非公開。「委員の保護、率直な意見交換」のため、有識者の氏名や所属も公表しないという。 同協会は3公園の指定管理者。検討会は9月15日付で設立し、初回の会議は10月2日にさいたま市内で開いたという。 協会によると委員は5人で、大学教授と経済団体役員、弁護士、広告代理店社員、埼玉県庁元職員が務めている。 検討する主な項目は、水着や… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スタジオの防火対策に「法の不備なし」 消防局員や京アニ社長が証言
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第11回公判が2日、京都地裁であった。京都市消防局員と京アニの八田英明社長の証人尋問が行われ、現場の京アニ第1スタジオの構造や防火対策を説明した。 消防局員は事件後の21年4月、建物に消防法上の違反がないかなどを確認する部署に係長として配属され、消防局の保管資料を読んだ記憶を元に証言した。 検察側の質問に対し、局員は、第1スタジオには消火器や非常警報設備が正しく設置され、消防法や建築基準法上の「不備はなかった」とし、京アニによる半年に一度の点検も行われていたとした。青葉被告がガソリンに放火した点を強調し、「揮発性が高く、すぐに着火しやすく、燃え広がりやすい危険性が高いものだ」と指摘した。 消防訓練も事件の直近では18年11月、京アニ社員約70人が参加して実施されたと説明。訓練は、スタジオ3階の炊事場で出火したという想定だったとし、「1~2階は火の気が出るようなところがない。屋内階段を使って1階から屋外に逃げる訓練だった」とした。 弁護側は、青葉被告が有罪だとしても、スタジオの構造が被害拡大に影響を与えた可能性を訴えている。尋問では「スタジオ屋上の出入り口の扉は開いていなかった」という消防隊員や、「扉には二つ鍵がついており、開け方がややこしかった」「屋上に向かう階段に段ボールが積まれ、人が1人通る幅しかなかった」という被害者の供述調書を読み上げた上で尋ねた。 消防局員は段ボールについて「物はない方が良いに決まっている」と述べたが、「階下へ避難するのが基本で(屋上への階段は)避難経路として通常は見ない」と指摘。消防から京アニに是正指導をした記録も残っていないとし、問題はないとの認識を示した。火の回りを早めたとの指摘がある3階まで吹き抜けのらせん階段については「縦方向に行く煙や炎は速い。影響はなかったとは言えないと思う」と述べた。 八田社長への尋問でも、構造の質問があった。八田社長によると07年につくり、「法令に準じている」と述べた。設計で意識したのは「人に優しい、目に優しいということ。アニメーターは部屋の中で仕事をするので、木をふんだんに使った」と説明。らせん階段を設けた理由について「アニメを作るにはコミュニケーションが大事。(各階が)同じ雰囲気になるように意識し、効率性も大事にした」と述べた。 京アニ社長「人のアイデアを盗む会社ではない」 自身の社員を「人は宝です」と表現し、青葉被告が主張する盗用に関しては「当社は人様のアイデアを盗んだりできる会社ではない。被告の思い込みで事件が起きたことは断腸の思い」と答えた。 裁判の争点は、責任能力の有無や程度で、検察側は「盗用されたと思い込み、筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)」に及んだと指摘し、完全責任能力があったと主張。弁護側は「闇の人物と京アニが一体となって、自分に嫌がらせをしていると混乱した」と反論し、心神喪失で無罪と訴えている。(光墨祥吾、北沢拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅員にナイフ突きつけ強盗未遂容疑 尼崎の男「券売機にお金あると」
2日午後0時55分ごろ、兵庫県尼崎市東園田町9丁目の阪急園田駅で、改札の窓口にいた駅員(55)に男が果物ナイフを突きつけ、「金を出せ」「3分間以内に金を出さなかったらホームに行ったる」などと脅した。 この駅員が非常ボタンを押して110番通報した。警察官が駅に着き、「ナイフを捨てろ」と言うと、男は持っていたナイフをその場に落としたという。 県警は強盗未遂の疑いで男を現行犯逮捕し、発表した。 尼崎東署によると、尼崎市に住む無職男(22)。容疑を認め「無職でお金がなく、駅の券売機には金があると思った」と供述しているという。駅員にけがはなかった。 果物ナイフは刃渡り9・9センチで、男は駅に来る途中に買ったと話しているという。所持金は4623円だった。(小川聡仁) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神田駅に「アース製薬本社前」も表記 発車メロディーはあのCM曲
JR神田駅(東京都千代田区)のホームや出入り口にある駅名標に2日、近くに本社を構えるアース製薬の企業ロゴと「本社前」の表記が加わった。2025年の同社設立100周年に向けた企画の一環という。 山手線ホームに流れる発車メロディーは、「お口クチュクチュ」でおなじみの洗口液「モンダミン」のCMソングに変更。さらに、東西南北4カ所ある駅出入り口には、「東口(サラテクト口)」、「西口(バスロマン口)」、「南口(アースジェット口)」、「北口(モンダミン口)」と、商品名がそれぞれ加わった。いずれも、28年9月末まで5年間続けられる予定という。 JR東日本によると、山手線の駅名標に企業名が追記されるのは珍しいという。アース製薬は「神田に本社を移して30年を超えるが、今後もこの街と歩んでいこうと企画した」としている。(細沢礼輝) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
くまモン、ぐんまちゃん ご当地キャラが群馬に集結、3万1千人訪問
「ご当地キャラカーニバル」が9月30日と10月1日、群馬県庁前の県民広場であった。全国各地の92のキャラクターが勢ぞろいし、2日間で計3万1千人(主催者発表)が訪れた。お気に入りのキャラと撮影する輪ができたり、各キャラがステージでパフォーマンスしたりして、大人も子どもも楽しんだ。 群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」生誕30周年を来年に控えた記念イベント。熊本県の「くまモン」、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」ら、ゆるキャラ界のスターも集結し、キャラ同士が交流する場面もあった。 ぐんまちゃんに会いに来たと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
任命拒否撤回求める方針「変わらず」 学術会議の光石衛・新会長
日本学術会議が2日に開いた総会で、新会長に選出された光石衛(まもる)・東京大名誉教授(67)=機械工学=が同日、記者団の取材に応じた。3年前に起きた会員候補6人の任命拒否問題や、政府内で議論が進む学術会議のあり方に関する議論について、「基本的に前期の梶田隆章前会長の方向性と変わらない」と述べた。 主なやり取りは以下の通り。 ――今、学術会議が抱えている課題に対してどう臨むか。 基本的には、前期の梶田会長の方向性とはあまり変わらないと思う。だが、情報発信も学術会議には求められている。そのことも進めていきたいと思っている。 ――任命拒否問題についての考えは。 これも前期から引き継いでい… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
廃止間近のバス乗って遠回り…小津安二郎の「矢ノ川峠」越えに潜む謎
小津は廃止間近のバスで熊野を行った――。三重県立熊野古道センター(尾鷲市)の元センター長、川端守さん(82)が、映画監督小津安二郎(1903~63)の日記から、64年前に小津が熊野と尾鷲を訪れたときに通った道について考察した。東紀州の道の歴史に詳しい川端さんが注目するのは、小津が国鉄バスで通った「矢ノ川(やのこ)峠」だ。 9月3日に熊野古道センターで開かれた小津の生誕120周年記念「ぐるっと三重上映キャラバン2023in三重県立熊野古道センター」の座談会で、川端さんが解説した。 小津が手帳にきちょうめんに書き記した記録(33~63年、欠落している年もある)をまとめた「全日記 小津安二郎」(フィルムアート社刊)。59(昭和34)年6月10日の日付にこんな短い記述がある。 あれ模様の雨となる… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「偏った指導で同性愛に誘導」と発言の台東区議 撤回要求に発言拒否
台東区の松村智成区議(自民党)が「偏向した教材や偏った指導があれば(子どもを)同性愛に誘導しかねない」と発言した問題をめぐり、2日、松村区議が副委員長を務める区民文教委員会があった。一部の委員が謝罪や撤回を求めたが、松村区議はいっさい発言をしなかった。 松村区議の発言は、LGBT理解増進法が6月に成立したことを受け、教育現場での取り組みについて尋ねた9月20日の区議会一般質問であった。発言後、「科学的根拠がない、差別的発言だ」などの批判が上がったが、「間違った内容ではなく、訂正するつもりはない」と述べていた。 2日の委員会では、共産党や立憲民主党、国民民主党の複数の区議が発言に抗議し、繰り返し認識を尋ねたが、松村区議は謝罪や撤回を含め、発言をしなかった。取材に対しても、「答えないものは答えない」とだけ回答した。 共産党会派と立憲・れいわの会派は、松村区議と所属する自民党会派に、発言の撤回を求める申入書を提出している。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ゴミ焼却場で昼食を」 コース料理で伝えたいメッセージ
【動画】廃棄されやすい食材を使った「フードロスレストラン」が1日限定で営業=上田潤撮影 廃棄されやすい食材を使い、廃棄された食材が最後に行き着く清掃工場で料理を提供する「フードロスレストランひろしま」が1日、広島市中区の市環境局中工場に1日限定でオープンした。 抽選で選ばれ広島県内外から参加した29人が、映画「ドライブ・マイ・カー」のロケ地にも使われたゴミの焼却装置などがガラス越しに見える吹き抜け通路で、料理を楽しんだ。 食品ロス削減月間の今月に合わせて地元スーパーなど7団体が企画。秋になると収穫量が増えることで売れ残りやすい野菜や果物のほか、家庭で廃棄されがちな野菜の端や魚のあらなどの食材を使い、お好み焼きや魚介だしのスープ、鶏肉を蒸し焼きにしたメインなど5品の創作料理に仕上げた。 親子で参加した同県廿日市市の山下裕子さん(60)は「全ての料理がおいしく、食品ロスに関心があったので参考になった。家でも魚のあらを使ったスープに挑戦したい」。提供された料理のレシピは、後日、同プロジェクトの専用サイトでも公開される。(上田潤) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
病気休養の教員78%が精神疾患 「ストレス抱え込んでいる」 岐阜
保坂知晃2023年10月2日 13時52分 岐阜県内の公立校で2022年度に病気休職した教員のうち、78%が精神疾患による休職だったことがわかった。資料を公表した県教職員組合連絡会議(組合連)は「長時間労働で教員らが支え合うことができず、ストレスを一人で抱え込んでしまうのではないか」と指摘している。 組合連が県教育委員会の資料に基づき発表した。22年度の病気休職者は計126人。内訳は小学校61人、中学校31人、高校24人、特別支援学校10人だった。このうち精神疾患による休職者は計98人に上った。 精神疾患による病気休職者の割合は過去3年間、高い水準で推移している。20年度は病気休職者110人のうち68%の75人、21年度は116人のうち73%の85人が精神疾患だった。 定数より教員が少ない「未配置」の状態だった学校は今年5月1日現在で計50校に上った。内訳は小学校18校(21人)、中学校6校(6人)、高校22校(26人)、特別支援学校4校(5人)だった。 一方で、組合連の独自の計算によると、22年度末の非正規の臨時教職員の割合は小学校は12・3%、中学校は10・1%、高校は6・7%、特別支援学校は22・0%だったという。 組合連は「正規教員が少なく、非正規の臨時教職員の割合が高いことも長時間勤務の原因。非正規教員は担当業務が少なく、正規職員にしわ寄せがいく構造だ」と指摘した。(保坂知晃) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル