遠藤美波2022年6月6日 20時31分 住宅からアルミ製の門扉を盗んだとして、警視庁は、東京都葛飾区の建設作業員の男(40)を窃盗の疑いで逮捕し、6日発表した。男は調べに、「金がなくなったので門扉を盗んで金に換えようと思った」と容疑を認めているという。 葛西署によると、男は4月30日午後10時ごろ、東京都江戸川区の男性(61)宅から、アルミ製の門扉2枚(約5万円相当)を盗んだ疑いがある。門扉は工具がなくても取り外せるタイプのもので、乗り付けた車に載せて千葉県内のスクラップ工場に持ち込み、売却したという。 葛西署管内では、4月29日~5月1日の3日間で同様の事件が17件発生しており、署が防犯カメラの映像などを解析して男を特定したという。男は「ゴールデンウィーク中に江戸川区や千葉県などで30~40件やった」とも説明しているという。(遠藤美波) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ給付金不正事件、手配の男が漏らしたずさんな手口と出国理由
新型コロナ対策の持続化給付金約9億6千万円の不正受給に関わったとして指名手配されている谷口光弘容疑者(47)が、給付金申請のために募った協力者との間でトラブルになっていると周囲に漏らしていたことがわかった。このトラブルを解決するため、海外でビジネスをするとも語っていたという。 捜査関係者によると、谷口容疑者は2020年10月にインドネシアに出国し、その後は行方がわからなくなっている。 出国の約2カ月前に谷口容疑者と話したという男性によると、谷口容疑者は「名義人から身分証のコピーなどをもらい、知人と協力して持続化給付金の申請代行を繰り返してきた」と語っていた。 谷口容疑者は、自ら開いたセミナーで募った参加者から運転免許証の写しなどを受け取るなどして、給付金の受け付けが始まった20年5月以降、家族を含むグループで約1780件の申請を繰り返していたとされる。 ただ谷口容疑者は男性に対し、20年7月後半ごろから申請が急に通りにくくなった、と説明。給付されないことでクレームが相次ぎ、「収拾がつかなくなった」という。申請の名義人となる協力者の一部から、谷口容疑者らのグループが事前に報酬を受け取っていたからだという。 谷口容疑者はこの後、給付されなくなった理由を男性に語ります。そして、男性にある頼み事をしました。 谷口容疑者による男性への説… この記事は有料会員記事です。残り542文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
亡き父が遺した「ニンジャ」 バイク免許がない娘からの「はなむけ」
4月13日、haluさん(34)の父が亡くなった。 末期の膵臓(すいぞう)がんで「余命3カ月」と宣告されてから1年4カ月後。 1年以上も長く生きたのは、大好きなバイク「Ninja ZX-6R」のおかげだと思う。 調理師として全国のホテルを渡り歩いた父。 休みは平日ばかりで、家族で出かけた記憶がほとんどない。 それでも、父が自宅で作ってくれるカレーは格別においしかった。 時間をかけてタマネギを炒め、じっくり煮込んだ洋風カレー。 分量や手順が書かれたメモを参考に作ってみたが、どうやっても同じ味にならない。 カレーを目にするたびに「もう食べられないのか」と、いなくなったことに気づかされる。 ◇ 父は数年前から、自宅がある熊本から遠く離れた仙台に単身赴任していた。 学生時代にバイクに乗っていたそうで、普通二輪免許は持っていた。 家族に内緒で中型バイクを買い、さらに大型二輪免許まで取ってZX-6Rに買い替えたらしい。 カワサキのバイクといえばライムグリーンが人気だが、あえて黒を選んだところに父らしさを感じた。 がんの告知を受けたのは、購入から半年しか経っていないころ。 休職し、熊本に戻ってきて抗がん剤治療のための通院が始まった。 ある日、父が「バイクの話ができる人がおらんからつまらん」とぼやいた。 この言葉に一念発起した娘は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
5歳児餓死、母が語った「ママ友にマインドコントロールされるまで」
福岡県篠栗町で2020年4月、三男の翔士郎ちゃん(当時5)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の碇(いかり)利恵被告(40)の裁判員裁判。6日に開かれた初公判では、同被告が被告人質問で、知人の赤堀恵美子被告(49)=同罪などで起訴=から様々なうそをつかれて「『支配』されて金銭を搾取された」として、出会ってからの経緯を語った。 碇被告と分離して裁判が開かれる赤堀被告は、弁護人によると「支配はしていない」と共謀について否認している。 碇被告によると、両被告の出… この記事は有料会員記事です。残り1131文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
札幌五輪の住民投票条例案否決 機運醸成に残る課題とは
札幌市への2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致をめぐり、市民に賛否を問う住民投票を行うための条例案が6日、市議会定例会で否決された。しかし、多額の費用負担などを危惧した反対意見も、市民には根強い。このため、市は日本オリンピック委員会(JOC)と5月に立ち上げたプロモーション委員会などを通じて、情報発信を強化する方針だ。 この日、住民投票条例案が本会議で否決された後、招致について話し合う特別委員会が開かれた。 招致に賛成する民主市民連合の恩村健太郎市議は、委員会で「大会経費のうち、2千億円程度とされる大会運営費は、国際オリンピック委員会(IOC)やスポンサー収入、チケット販売でまかなわれ、税金は投入されない」と強調し、市スポーツ局の担当者に事実関係の確認を求めた。 オリパラ開催に伴う施設整備費800億円についても触れ、「札幌市負担分は既存施設の建て替えや刷新のための450億円にとどまり、これらは大会開催の有無にかかわらず、将来必要となる費用だ。こういう仕組みを今まで以上にしっかり発信し、市民理解を得ることが必要だ」と求めた。 こうしたやりとりの背景には… この記事は有料会員記事です。残り462文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
IR問う住民投票を 大阪府民の署名21万筆提出 知事「必要ない」
大阪府と大阪市が進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致について、市民団体が6日までに、是非を問う住民投票の実施を求める署名を約21万筆集め、府内72市区町村の選挙管理委員会に提出した。各選管が署名が有効かどうか審査する。有効数が法定の約14万6千(府内の有権者数の50分の1)を超えれば、市民団体側が知事に対し、住民投票条例制定を直接請求する。 署名は、市民団体「カジノの是非は府民が決める 住民投票をもとめる会」が約2カ月間で集めた。共同代表ら4人が6日、大阪市内で記者会見を開いた。 山川義保事務局長は「最後の1週間で一気に増えた。府民の強い意志やエネルギーを感じた」と話した。署名の年代別では、当初は高齢者が中心だったが、最後にツイッターの投稿が拡散し、若い世代が急増したという。 また、中野雅司共同代表は「(大阪)都構想の時、維新は住民投票が『究極の民主主義』だとして2度実施した。今回の住民投票も実現してほしい」と話した。 府選管によると、地方自治法… この記事は有料会員記事です。残り484文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生命の起源は宇宙から?仮説を後押し リュウグウの砂からアミノ酸
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」の砂から、たんぱく質の材料となるアミノ酸が見つかった。我々はどこから来たのかという、地球の生命の起源の解明につながる可能性がある。 地球の生命の起源については、これまでさまざまな説が提唱されてきた。かつては、地球内部にある炭素などから有機物ができ、それが生物になるといった説が一般的だった。 70年ほど前、米国の化学者、スタンリー・ミラー博士が、原始の地球の大気を模したメタンやアンモニア、水、水素を入れたフラスコの中で火花を飛ばし、数種類のアミノ酸をつくった。アミノ酸という有機物が、無機物などから直接つくり出せることは、生命の起源を考えるにあたって当時は大きな衝撃だったという。 隕石や彗星で地球に運ばれた? ところが、原始の地球の大気… この記事は有料会員記事です。残り753文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手向けられた花、1千束以上 知床事故の献花台を斜里町役場に移設
北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故をめぐり、斜里町は6日、遺体安置所だった町営体育館に設けていた献花台を町役場に移設した。 体育館は、事故翌日の4月24日に11人が発見されて以降、遺体安置所として使われた。5月2日までに見つかった14人の遺体すべてが家族の元に戻った後は、入り口に献花台を設置。町によると、献花台にはこれまで1千束を超える花が手向けられているという。 一方で、町営体育館の通常利… この記事は有料会員記事です。残り281文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「死の真相、明らかにして」 ウィシュマさん訴訟、遺族の思い届くか
昨年3月に名古屋出入国在留管理局でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が収容中に死亡した問題で、遺族が国に計約1億5600万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論が8日、名古屋地裁で始まる。国は請求の棄却を求めて争う方針。遺族は当日法廷で「死の真相を明らかにして欲しい」と訴える予定だ。 遺族が問題視するのは、昨年1月中旬以降、食欲不振など次第に体調が悪化したウィシュマさんに対する名古屋入管の対応だ。具体的には、仮放免を認めずに収容を続けたうえ、適切な医療措置を取らなかったと指摘。訴訟では、これらの入管の対応とウィシュマさんの死亡との間に因果関係が認められるかどうかが焦点となる。 訴訟のポイントは? 特にポイントになりそうなのは亡くなる19日前の2月15日に行われた尿検査の結果を受けての対応の適否だ。訴状によると、脂肪が分解された時に出る物質「ケトン体」やたんぱく質などは「3+」と基準値を超え、飢餓状態で、腎機能障害などの恐れもあることを示していた。 ウィシュマさんは検査後、入管に「外部の病院に行きたい」などとして仮放免を申請したり、点滴を打って欲しいなどと訴えたりした。だが入管は申請を認めず、3月4日に外部の病院を受診させたものの、受診先は「精神科」だった。遺族側は、検査結果を踏まえて入管が仮放免を認めるか、点滴など適切な医療措置を講じていれば亡くならずに済んだと主張する。 検査結果について、内科医で医療ガバナンス研究所(東京)の上昌広理事長は「『3+』は高度な飢餓と脱水症状がある時に出る数値。即座に入院させて点滴を受けさせないと死の危険があることは明白だ。精神科を受診させていること自体がおかしい」と入管の対応を疑問視する。 出入国在留管理庁が昨年8月… この記事は有料会員記事です。残り1225文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
博多祇園山笠、祭りを盛り上げるちょうちん作りピーク
藤脇正真2022年6月6日 19時00分 博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」(7月1日~15日)を前に、福岡市博多区の門田提灯(ちょうちん)店では、祭りに欠かせない提灯作りがピークを迎えている。 祭り期間中、山笠行事の際に携えたり、各町の詰め所に掲げたりして、祭りを盛り上げる。 店内には「大黒流」や「町総代」といった町名や役職名が墨書きされた提灯が所狭しと並ぶ。4代目の門田明寛さん(60)らがすべて手書きで仕上げる。 7月上旬までに約300個を完成させるという。(藤脇正真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル