小林一茂2022年10月10日 9時40分 デジタル機器から目を離して花火を見よう――。「目の愛護デー」の10日、東京・晴海の海上で花火計225発が打ち上がり、道行く人が夜空を見て目を輝かせた。眼科医療機器の製造・販売を手がける「日本アルコン」が企画した。 同社によると、スマホやパソコンなどのデバイスやデジタルコンテンツの長時間利用で、眼精疲労や視力低下などが急増している。そんな中、遠くを見て目を休めてもらう合図として、大きな音がする花火を打ち上げることにしたという。 花火は20分ごとに上がり、目の形や大輪の花が浮かび上がった。 自宅で夕食中、花火の音で気づき、妻と見に来た港区の会社経営者の男性(52)は「東京湾で花火を見るのは久しぶりで息抜きになった。これからは遠くを見ることを意識しようかな」と話していた。(小林一茂) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
これでは忍べぬ? 忍者の住所・氏名・リストラ、古文書で赤裸々に
夜陰に紛れて敵陣に忍び込み、人知れずターゲットを暗殺する。屋根から屋根へと飛び移り、煙の中でドロンと消える。「忍者」と聞けば、そんなイメージがわいてくる。 ところが近年、そのイメージを変えるような記録が見つかった。北陸に残る古文書に、忍者の氏名や住所のほか、使っていた武器の種類や、給料の削減、リストラの様子までもが、つづられているというのだ。 これでは素性が筒抜けじゃないか。まったく忍んでいないのでは……。心の中でツッコミを入れながら、古文書のある福井県文書館を訪ねた。 県文書館の主任司書、長野栄俊(えいしゅん)さん(50)が出迎えてくれた。閲覧室のケースには、墨で書かれた冊子が並んでいた。福井藩や藩主だった松平家が残した史料群「松平文庫」の一部。主に江戸時代から明治にかけて書かれたものだ。黄ばんだ紙に書き込まれた藩政の記録や、城下の町並みの地図など、計約1万点を保管しているという。 江戸で次々にスカウト? 長野さんは、こうした古文書のあちこちに忍者に関わる記述があることに気づき、2017年秋から本格的に調べ始めた。当時上映していた映画「忍びの国」に触発され、忍者の聖地とも言われる「伊賀」(三重県)を旅行した後だったという。 たとえば、藩の組織体系をまとめた「組々之由来」には「忍之者 十人一組」との記述があり、お抱えの忍者が10人いたことが分かった。別の書物には江戸やその周辺で「機敏」な10人をリクルートしたとの記述があり、それと矛盾しない内容だった。 また、藩で働く者の名簿である「給帳」には「忍者十人 下役十人」とあり、忍者を補佐する「下役」が10人いたことも判明。忍者と下役を合わせて、忍者集団は計20人だったことが明らかになった。 人事の記録「禄高帳」には「… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「憎むより、愛情を」息子射殺された両親、30年経ても変わらぬ思い
ハロウィーンを控えた1992年10月17日(日本時間18日)、米国で仮装した日本人留学生が射殺された。愛知県立旭丘高校2年だった名古屋市の服部剛丈(よしひろ)さん(当時16)。事件から30年、銃規制の運動を続けてきた父政一(まさいち)さん(75)と母美恵子さん(74)が活動の一線から退く。「憎むより、再び悲劇が起きないように」。その願いを次の世代に託す。 30年前のあの日、日本は日曜日の昼下がりだった。政一さんが、ひとり留守番をしていると、家の電話が鳴った。「剛丈さんが射殺されました」 2カ月前、剛丈さんは米南部ルイジアナ州バトンルージュ市での留学生活を始めたばかりだった。渡航直前には大好きなラグビーの部活でレギュラーをつかみかけており、留学するかどうかを悩んだ末に選んだ新生活だった。 現地時間で17日夜。剛丈さんはハロウィーンパーティーの訪問先を間違えた。対応した男性の「フリーズ(動くな)」を「プリーズ(どうぞ)」と聞き違えて撃たれた、とされる。「本当かどうか、真相はわからない」と政一さん。このやり取りを含め事件は大きな悲しみをもって広く世界に伝えられた。 男性は「計画性のない殺人」の罪で起訴されたが、米裁判所の陪審員団が93年に出した評決は無罪。正当防衛がやむを得ない状況だったと結論付けた。一方、民事裁判では「正当防衛は認められない」と異なる判断が示され、96年に計65万3千ドル(当時約7100万円)を支払うよう男性側に命じた判決が確定した。 「ただ憎んでも息子はかえってこない。だったら、息子ならこうしたいだろうなと、私たちが想像をすることをするしかない。相手を憎んだら、こっちもいやな気持ちになる。いつまでも憎しみの連鎖が続く」。選んだ道が、銃規制の強化を米国市民に訴えることだった。 剛丈さんの遺体を引き取って… この記事は有料記事です。残り984文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ロマ佐賀の旅は永遠に 人気ゲーム「サガ」でエリア丸ごとラッピング
【動画】ロマ佐賀列車出発! ラッピング車両16種出そろう=寿柳聡撮影 佐賀県と、人気ゲーム「サガ」シリーズを手がけるスクウェア・エニックス(スクエニ)がコラボしたキャンペーン「ロマンシング佐賀」が8日、始まった。目玉は普通列車16両にそれぞれ異なるラッピングを施した「ロマンシング佐賀列車」。16両目が同日朝から運行を始め、唐津駅であった式典には、さっそく多くのロマサガファンが集まった。 「ロマンシング佐賀」はスクエニの代表作「ロマンシング サ・ガ」のサガと佐賀をかけたダジャレから2014年に始まったイベント。ほぼ毎年、趣向をこらしたキャンペーンを重ねてきた。ラッピング列車は15年にも走ったが、その際は2両のみだった。 今年は西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業効果を沿線以外に広げる狙いもあって、規模を大幅に拡大。県内の長崎線(佐賀―久保田)、唐津線(久保田―西唐津)、筑肥線(山本―伊万里)を走る全車両がラッピングされた。 ラッピング期間は当座、年度… この記事は有料記事です。残り665文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
世界中のアリの数は? 研究者が推計「さらに多いかも」
世界中どこでも姿を見かける、アリ。果たして何匹いるのか。そんな問いに香港大を中心とする研究チームが挑んだ。 チームはまず、「アリ科」を意味する「Formicidae」で英語と中国語を中心にさまざまな言語で書かれた論文をデータベースで検索。検索結果から、アリの数が書かれているものや採集方法が書かれているものを選び出し、データを標準化したうえで世界の生息数を推計した。 その結果は、なんと最低でも… この記事は有料記事です。残り545文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和牛五輪、鹿児島県と宮崎県が「日本一」 内閣総理大臣賞が決定
加治隼人2022年10月10日 13時00分 鹿児島県で開催された5年に1度の和牛の品評会「全国和牛能力共進会(全共)」で、最高位の内閣総理大臣賞を鹿児島県と宮崎県が受賞した。鹿児島県は牛の姿・形を審査する「種牛(しゅぎゅう)の部」、宮崎県は枝肉の仕上がりを評価する「肉牛の部」で、それぞれ「日本一」に輝いた。 全共は和牛オリンピックとも呼ばれ、今回は41道府県から計438頭が参加。10日、すべての審査を終えた。 種牛の部では計6部門の各首席のうち、雌牛3頭1セットで出品する第4区「繁殖雌牛群」の鹿児島県代表(拵正人さん、藤山粋さん、落合新太郎さん)が栄誉を受けた。 初出場だった藤山さんは「ずっと日本一をとると言い続けてきて、夢が実現した瞬間でした。まだ信じられません」とすがすがしい表情を見せた。 肉牛の部では計2部門の各首席のうち、第7区「脂肪の質評価群」の宮崎県代表(佐藤孝輔さん、馬場牧場、神田譲市さん)の3頭の枝肉に贈られた。同区は肉の風味や口溶けを重視した今大会の新設区。 佐藤さんは「おいしい宮崎牛と証明できた。ますますブランド確立に貢献していきたい」と語った。 会場では上位入賞を果たした牛たちのパレードがあり、観客席から大きな拍手が送られた。閉会式には岸田文雄首相も出席した。(加治隼人) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「それ才能やから」 かまいたち濱家さんの幼なじみを励ました先生
お笑いコンビ「かまいたち」の濱家(はまいえ)隆一さん(38)には、小中高で一緒だった澤井優輔さん(38)という幼なじみがいる。小学校時代、濱家さんと並ぶやんちゃ坊主だった。 小学5、6年で2人の担任をした久保敬さん(60)は、問題児扱いされていた彼らについて「周りがいいところを引き出せていないのでは」と感じていた。 この2人が自分のクラスに来てくれたら――。久保さんはそう願い、2人は5年3組の久保学級で一緒になった。 当初はもめごとを起こしたり、久保さんから叱られて大泣きしたこともあった。しかし、次第にクラスメートと力を合わせて行事に取り組めるようになり、クラスを引っ張る存在になっていった。 久保さんは振り返る。 「学校の先生って、みんなに合わせることが大事やと考えがち。でも、この2人がいることで『いろんな子がごちゃまぜでいることのおもしろさ』をクラスに伝えやすくなるやろなと思っていたんです」 澤井さんが忘れられないのが、学校で健康診断を受けたときのことだ。 「お医者さんから『はいこれ、見える?』と聞かれて『見えへん』と。そしたら『え、うそ!』って言われたんですよ」 結果は「赤緑色弱」だった。俺、アカンのかな……。下を向いていると、久保さんからこう言われた。 「いや澤井君、違う。人と違… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
44万キロ走った住職 散らばった檀家を訪ねて 12年目の寺再建
ふるさとから55キロ離れた中古住宅に落ち着き、各地の檀家(だんか)を日々、訪ねる。数えればこの11年半、車で走った距離は地球11周分にあたる44万キロ。もう5台乗り換えた。自らは元の場所に帰る予定はないが、この夏ようやく寺の再建を果たした。 8月上旬。自性院という寺の住職、山岡観舟さん(48)は、墓に立てる塔婆を供養する法要を斎場で開いた。 「ここで供養するのは11回目。今度本堂ができますので、来年からは向こうでやりたいと思っています」 そして付け加える。 「皆さんに『帰るのか』と聞かれる。向こうで1人でいても寂しいので、拠点はいまのままです」。山岡さんは淡々とした表情で語った。 ■彼岸に埼玉から270キロ … この記事は有料記事です。残り2045文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「体育が嫌い」は子どものサイン ゲートボール授業で先生は気づいた
普段は体育の授業に積極的でない女の子が、楽しそうにボールを追っていた。ボールを打つ順番を待つ列に小走りで戻っていった。 サッカーが得意な男の子は、うまくいかなくても笑顔が絶えなかった。 あちこちで輪が出来ていた。「危ないので勝手にやらないように」という指示が先生から出ていたのに、それを忘れて、校庭の隅へ行って「自主練習」を始める子たちもいた。 みんな、夢中になっていた。 「子どもたちのいつもと違う一面を見られた」。体育科教員の志村美穂さん(39)もうれしそうだった。 昨年9月、甲府市の山梨学院小学校で見た光景だ。 授業が「やりやすかった」理由とは 6年生の体育の授業をキラキラさせたスポーツは、ゲートボールだ。 その理由は、「教える私も子… この記事は有料記事です。残り2035文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Tokyo se dote d’un « partenariat » pour les couples de même sexe
Gon Matsunaka, fondateur et président du Consortium Pride House Tokyo, à Tokyo, le 10 octobre 2020. PHILIP FONG/AFP La ville de Tokyo rejoint les administrations locales japonaises déjà dotées d’un système de partenariat pour les couples de même sexe. Cette avancée dans la capitale nippone fait espérer la relance des […]