57年前の1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した元従業員・袴田巌さん(87)=釈放=の裁判をやり直す再審公判で、検察側が有罪立証する方向で最終調整していることが、関係者への取材でわかった。10日に方針を決定し、再審公判が行われる静岡地裁に伝えるとみられる。弁護側は年齢などを踏まえて早期の無罪判決を求めていたが、審理は長引くことになる。 焦点は、確定判決が袴田さんの犯行時の着衣とした「5点の衣類」で、逮捕から約1年後にみそタンク内で見つかり、付着した血痕には赤みが残っていた。再審開始を決めた3月の東京高裁決定は、弁護側の実験などに基づいて「1年もみそに漬かれば血痕は黒褐色に変わる」と認定し、逮捕後に捜査機関が入れた捏造(ねつぞう)証拠の可能性が「極めて高い」と指摘した。 再審開始決定に対する最高裁への特別抗告には憲法違反か判例違反が必要で、東京高検は「申し立て事由がない」として断念したが、「承服しがたい点がある」ともしていた。 3カ月かけた補充捜査と証拠精査 関係者によると、検察側はそ… この記事は有料記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【33宗教法人アンケート】選挙応援や投票呼びかけ 回答を詳報
国内の主な宗教法人を対象に朝日新聞社が実施したアンケートで、政治との関係をたずねた。 回答があった33法人のうち4法人が、関連する政治団体があると回答。直近の国政選挙で特定の政党や候補者を支援した宗教法人も4法人あった。それぞれの質問と主な回答は以下の通り。 … この記事は有料記事です。残り5503文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4宗教法人が政治団体「ある」 国政選挙で政党や候補を4法人が支援
有料記事 笹山大志 山本孝興2023年7月8日 5時00分 国内の主な宗教法人を対象に朝日新聞社が実施したアンケートで、政治との関係をたずねたところ、回答があった33法人のうち4法人が、関連する政治団体があると回答した。直近の国政選挙で特定の政党や候補者を支援した宗教法人も4法人あった。各法人で政治との距離感が異なる現状が浮かぶ。 アンケートは63法人に対して2月中旬に送付。3月末までにオンラインやファクスで33法人から回答を得た。 宗教法人と関連する政治団体が「ある」と答えたのは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)、創価学会、日蓮宗、霊友会の4法人。旧統一教会は「世界平和連合」と「国際勝共連合」、創価学会は「公明党」、日蓮宗は「法華一乗会」、霊友会は「インナートリップ・イデオローグリサーチ・センター」をそれぞれ挙げた。 法人やその関連団体が支持もしくは応援する政党は、2法人が「ある」と回答。創価学会が公明党、霊友会が自民党を挙げた。「その他」を選んだ佛所護念会教団は「日本の伝統や文化を大切にするなど保守の考え方を持った方で、当教団の理念や活動に対してご理解頂いている限られた方」とした上で「多くは自由民主党所属の国会議員」と付け加えた。自民党議員との接点が指摘されてきた旧統一教会は「組織として特定の政党を支援する活動はしていない」と回答した。 直近の国政選挙に関しても質問した。2021年10月の衆院選または22年7月の参院選で特定の政党・候補者に対する支援の有無をたずねたところ、佛所護念会教団、浄土宗、創価学会、霊友会が「ある」と回答した。旧統一教会は「ない」とした。 浄土宗は「寺院からの選挙支… この記事は有料記事です。残り1514文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
静岡・橋桁落下事故 死亡した2人、橋桁周辺で作業中に転落か
2023年7月7日 20時30分 静岡市清水区尾羽の国道1号静清バイパス下り線の工事現場で6日、設置作業中の橋桁が落下して8人が死傷した事故で、死亡した作業員2人は高さが約9メートルあった橋桁の周辺で作業中に、事故に巻き込まれ落下したとみられることが捜査関係者への取材でわかった。静岡県警は業務上過失致死傷容疑で捜査を進めている。 事故は、6日午前3時10分ごろ、バイパス道路を高架化する工事の現場で発生。長さ約63メートル、幅約2・5メートル、重さ約140トンの橋桁が落下した。作業員の室田久生さん(53)=名古屋市天白区=と前田要さん(51)=北九州市八幡西区=が死亡したほか、作業員5人と警備員1人の男性計6人が重軽傷を負った。現場周辺では約30人が作業をしていた。 捜査関係者によると、事故当時、亡くなった2人は橋桁周辺で作業をしており、橋桁が落下する際に巻き込まれたとみられるという。また、けがをした6人のうち、警備員の男性は地上で業務にあたっていたとみられるという。 国土交通省静岡国道事務所によると、現場では橋脚の上で橋桁を横に移動させ、所定の位置に固定させる作業が行われていた。橋桁は固定する直前に落下したとみられるという。同事務所は、有識者による事故調査委員会を設置し、第1回の会合を11日に開き、詳しい原因調査や再発防止策の検討を行うとしている。 また、県警は7日、現場検証を実施。清水署員らが立ち入り禁止のテープが張られた事故現場で、工事関係者に話を聞くなどして、事故当時の状況や安全管理態勢などを確認した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島の平和記念式典、110カ国出席へ 過去最多の見込み
広島市は7日、8月6日の平和記念式典の概要を発表した。7日現在で110カ国の駐日大使らが参列を予定し、2015年の100カ国を上回って過去最多となる見通し。 市によると、核兵器保有国では米国は調整中で、英国、フランスは出席予定。核不拡散条約(NPT)に加盟していないイスラエルとインドも参列を予定している。中国、パキスタンは欠席の予定で、北朝鮮は未回答。ウクライナ侵攻を理由に、ロシアには昨年に続いて招待状を送っていない。 昨年は7月の段階で、114カ国が参列を表明していたが、当日の参列は99カ国だった。 市の担当者は過去最多となることについて「5月にあった主要7カ国首脳会議(G7サミット)で被爆地・広島の歴史や核兵器廃絶の取り組みに注目が集まったのではないか」と話している。(興野優平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電動キックボード乗車中に転倒?男性が意識不明の重体 北海道東川町
2023年7月7日 23時15分 7日午後3時40分ごろ、東川町西町の堤防沿いのサイクリングロードで、頭から血を流した男性が倒れているのを通行人が見つけ、119番通報した。 旭川東署によると、男性は意識不明の重体。近くには電動キックボードが倒れていた。乗車中に転倒した可能性があるという。 電動キックボードは、今月1日に施行された改正道路交通法で「自転車並み」の扱いとなった。最高速度が時速20キロを超えない車体は16歳以上であれば運転免許は不要。同署は、今回の電動キックボードが免許不要の種類かどうかなど、詳しい状況を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
七夕の夜、大阪の川に現れた「天の川」 願い事は何?
七夕の7日夜、大阪市中心部を流れる大川に、青く光る「天の川」が現れた。青い光を放つLEDライトを入れたプラスチック球約4万個が放流され、天神橋から天満橋までの約500メートルの水面に、幻想的な風景が広がった。 一般社団法人「おしてるなにわ」が開くイベント「令和OSAKA天の川伝説2023」で、今年で11回目。コロナ禍での中止を経て、4年ぶりに開催された。球はイベント後に回収される。(白井伸洋) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 #KANSAI 近畿の魅力を再発見する新企画。社会・経済から文化・スポーツまで、地元愛あふれるコンテンツをお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
星に願いを 湘南の夜、彩る七夕まつり開幕
足立朋子2023年7月7日 20時45分 湘南の夏を彩る、日本有数の七夕祭り「湘南ひらつか七夕まつり」が7日、神奈川県平塚市で開幕した。コロナ禍で見送られていた夜間の開催を4年ぶりに再開。JR平塚駅北口に近い商店街には10メートル前後の大型の七夕飾りが約90本連なり、呼び物である美しいライトアップも復活した。 平塚は太平洋戦争末期の空襲で焦土となった。七夕祭りは、戦後間もなく開かれた復興祭りを原点とし、今年で71回目。2020、21年はコロナで中止され、昨年再開されたが、夜間開催は見送られていた。今年は9日までの3日間(7、8日は午後8時、9日は午後7時まで)開催される。市は約100万人の人出を見込む。(足立朋子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
容疑者が事件直前に3度、警察に相談 宮城・軽トラ小学校侵入事件
有料記事 根津弥 山浦正敏 平川仁2023年7月7日 22時00分 宮城県栗原市の市立若柳小学校に軽トラックが侵入し、児童4人がはねられた事件で、県警が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した同市若柳、職業不詳の小野寺章仁容疑者(34)が事件前に近くの若柳署を訪れ、不調を訴える趣旨の相談をしていたことが県警への取材で分かった。小野寺容疑者は事件について「人にわざとぶつけようとした」という趣旨の供述をしているが、内容があいまいな部分もあり、県警が動機や経緯を慎重に調べている。 事件は6日午後3時すぎに発生。県警によると、小野寺容疑者は5日午後5時ごろに電話で約20分、6日未明と午後1時ごろに署を訪れそれぞれ1時間程度、自身について相談していたという。自身に危害を加えられるという趣旨の相談をする一方で、事件を連想させるような言動はなかったといい、署員は自傷や他害の恐れはないと判断し、保護の措置は取らなかった。県警県民安全対策課は「現時点で必要な対応をしたと考えているが、相談対応が適切だったかさらに確認したい」としている。 市教育委員会によると、車は… この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道バス事故めぐる国賠訴訟 起訴の違法性認めず 運転手逆転敗訴
新谷千布美 松田昌也2023年7月7日 19時30分 北海道白老町で2013年、乗客13人が重軽傷を負った小型バスの横転事故を巡り、刑事裁判で無罪になった運転手の男性(64)が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が7日、札幌高裁であった。佐久間健吉裁判長は、必要な捜査をせずに起訴したとして国に賠償を命じた一審判決を取り消し、請求を棄却した。男性側は即日上告した。 昨年1月の一審・札幌地裁判決は、十分な証拠が集められておらず、専門家の意見を聞くなど必要な捜査をせずに起訴したと判断。二審判決は、さらなる専門家への意見聴取などは「通常要求される捜査とは言えない」とし、起訴には違法性はないと結論づけた。 男性の代理人の吉田康紀弁護士は「これでは間違った起訴が今後も繰り返される」と批判した。一方、札幌地検の石井壮治次席検事は「適切、妥当な判決と考えている」とコメントした。 事故を巡っては、札幌地裁室蘭支部が19年、バスの部品破損が事故につながった可能性があるとして男性に無罪を言い渡し、その後に確定した。(新谷千布美、松田昌也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル