2023年8月8日 20時45分 17歳の時に長崎で被爆し、自らの体験を描いた紙芝居や漫画などを通して核廃絶を訴えた漫画家西山進さん(2022年10月死去)の追悼展が長崎市岡町の長崎原爆被災者協議会2階で始まった。ユーモアと風刺を交え被爆者の戦後を描いた4コマ漫画「おり鶴さん」の未公開原画などを含め約50作品を展示。原爆の惨状を描いた油絵もある。 初日の8日には、被爆者の思いを語り継ぐ交流証言者の調仁美さんが西山さんの紙芝居「つたえてくださいあしたへ……」を披露。愛らしい表現だが、被爆の実相を鋭く描いたストーリーに来場者は見入っていた。調さんは「自分が見た被爆地の風景を誰もがわかりやすい紙芝居の形で残してくれた。作品はずっと残り続ける。新しい平和の伝え方をみんなで模索していきたい」。追悼展は10日まで。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゴルフ場跡地の切断遺体事件 死体遺棄や損壊容疑で男4人を逮捕
高橋淳2023年8月8日 20時53分 栃木県日光市で、ゴルフ場跡地や空き家から男性の切断された胴体や頭部などが見つかる事件があり、県警は住所不定、無職の石川泰治容疑者(75)ら男4人を死体遺棄などの疑いで逮捕したと8日、発表した。4人の認否は明らかにしていない。県警は遺体の身元の特定を進めている。 県警によると、ほかに逮捕されたのは、東京都足立区の代表社員中山正弘(64)、ともに宇都宮市在住の無職五代正一(55)と自称アルバイト従業員大塚泰史(43)の3容疑者。 4人の逮捕容疑は2020年2月ごろ~21年3月、共謀してスーツケースなどに入った男性の遺体を日光市内の空き家などに隠してその後、22年1月までの間に男性の胴体を同市内のゴルフ場跡地に遺棄したというもの。石川、中山、五代容疑者は、遺棄にあたって遺体の一部を電動工具で切るなどした疑いもある。県警は4人が別の人物から遺体が入ったスーツケースを預かった可能性があり、石川容疑者が遺棄を主導したとみて調べている。 亡くなった男性は身長160~170センチ程度、血液型はA型で40~70歳くらいとみられるという。(高橋淳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昨秋の大麻疑惑、林理事長「最近知った」 日大理事は「まずかった」
日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)から違法薬物が見つかった事件で、日大は8日、昨年11月に部員から「大麻と思われるものを吸った」という自己申告があったことを明らかにした。 同日、林真理子理事長や酒井健夫学長、沢田康広・副学長が記者会見を開いた。会見での酒井学長の説明によると、昨年10月29日に開かれたアメフト部の保護者会の後、保護者から大麻が使用されていないか調査するよう依頼があった。これを受け、部側は昨年10~11月、部員121人に対し聞き取り調査をしたが、大麻を使用した事実は確認できなかったという。 だが、11月下旬になってアメフト部の部員1人が指導陣に、「大麻と思われるものを7月ごろに吸った」と自己申告したという。 部は警察関係者に相談したが、本人からの申告のみで物的証拠がないことや、4カ月という期間が経過しており、吸ったものが大麻かどうか確認できないことから、警察から「事実の立証は困難」と回答があったという。 警察からの指導を受け、自己申告した本人に部の指導陣が口頭で厳重注意した。その後、監督から日大競技スポーツ部に報告があったという。警視庁の講師がアメフト部員に対し、薬物乱用防止講習会も開催した。 厳重注意処分を受けた学生と今回の事件で逮捕された学生が同一人物かどうかについて、日大は明らかにしなかった。 昨年の一連の問題について、林理事長は「最近知った」と明かした。元検事で競技スポーツ部を所管する沢田副学長にも、当時は報告がなかったという。沢田副学長は「どこで遮断されたのか意図的なのかわからないが、何らかの理由で伝わらなかったのは問題あるかもしれず、今後連絡体制をきちんと整えなければいけない」と話した。 現役理事「すぐ警察に届けるべきだった」 日本大学アメリカンフットボ… この記事は有料記事です。残り962文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】式典機材を撤去した平和公園 原爆の悲惨さ「伝え続ける」
1945年8月9日、長崎に落とされた一発の原子爆弾が、7万3884人もの命を奪いました(45年末時点)。日常が一瞬で奪われた、あの日から78年。「長崎を最後の被爆地に」との願いを次の世代につなげるための平和祈念式典が今年も開かれます。台風接近のため、屋内開催となりましたが、この日が持つ意味は変わりません。8日から9日にかけての出来事を速報していきます。 19:00 宗教の違い超え350人が被爆者慰霊 宗教や宗派の違いを超えて平和を祈る原爆殉難者慰霊祭が8日夜、長崎市上野町の長崎カトリックセンターであった。当初は爆心地公園での開催を予定していたが、台風接近に伴い、急きょ会場を変更した。県内の宗教関係者でつくる県宗教者懇話会が主催し、今年で51回目。1973年から毎年8月9日の前夜に開かれている。 仏教やキリスト教などの関係者約350人が参加し、式は午後7時に始まった。今年は原爆が開発されたロスアラモス研究所がある米ニューメキシコ州のカトリック代表や、ウクライナ正教の司祭も出席。心を一つに原爆の犠牲者を追悼した。 18:00 被爆したガラス瓶を再現して展示、開催に望みつなぐ 爆心地近くのギャラリーで9日に開かれる予定の「祈りの花瓶展」。企画した長崎市出身の毎熊那々恵さん(33)は「せっかくだから開けたいんですけどね」と心配そうに天気予報を確認していた。 この展示は、長崎原爆資料館にある被爆して変形したガラス瓶を3Dスキャナーで読み取り、伝統の波佐見焼で再現したもの。2017年から活動を始め、東京や香港でも展示をしてきた。爆心地から約5キロの矢の平町で被爆した芳子さん(93)を祖母に持つ毎熊さんにとっても9日は「1年で最も祈りを捧げる日」だ。今年はガラス瓶が発見された場所からわずか200メートルのギャラリーで、平和公園などを訪れた人たちに花瓶に触れてもらおうと準備を続けてきた。あいにくの予報だが「雨にも風にも負けずに、継承や祈りを続けていきたい」と話した。 企画展は11~13日にも開かれる。午前11時~午後7時(13日は午後6時まで)。長崎市浜口町の「Tol.GALLERY」で。 17:10 原爆資料館のガイド「多くの人に伝えていかなくては」 長崎市のボランティアガイド、福田弘子さん(77)は平和公園近くの駐車場で、大阪から来た団体客を見送った。8日は長崎原爆資料館で来訪者を案内したり紙芝居を朗読したりし、午後からは著書「長崎の鐘」などで原爆被害を訴えた医師、永井隆博士ゆかりの如己(にょこ)堂などを案内した。 台風6号の接近で、9日に予定されていた平和祈念式典の平和公園での開催が中止となった。式典の機材が撤去された公園をみて、「ロシアによるウクライナ侵攻などで核の脅威が高まる中、核廃絶の訴えを世界に伝える機会だっただけに、とても残念です」と語った。 「たった1発の原子爆弾でたくさんの命が奪われ、一瞬にして一生続く(放射線の)影響が出る。無関心の人もいるが、一人でも多くの人に、核兵器を二度と使ってはならないことを伝えていかなくてはいけない」 16:10 子どもたちが平和学習「ひとごとには思えなくなりました」 台風6号の接近で時折、降雨や強い風が吹き始めた8日夕、長崎市の平和公園に、北九州市内の小中高校の児童生徒約20人らが平和学習で訪れた。 北九州市の小倉は、広島に続く原爆投下地の第1目標だったが、1945年8月9日朝の小倉上空は視界が悪く、原爆を積んだB29が予備の目標だった長崎に転戦した、という経緯がある。同市高校1年生の珠久カエラさん(15)は「もしかしたら、私の街にも原爆が落ちていたかもしれず、わたしは生まれていなかったかもしれません。ひとごとには思えなくなりました」。友人とも平和について話したい、と思うようになったという。 15:00 被爆者で医師の朝長万左男さんが講義 被爆者団体の一つ、「長崎県被爆者手帳友の会」事務所で、「ヒバクシャと語ろう」と題した催しが開かれた。最初に、被爆者で医師の朝長万左男さん(80)が、集まった10人ほどを前に、放射線が人体に与える影響について解説。「原爆放射線は被爆者を生涯にわたって苦しめる」と話し、「放射線のことを学んで、自分なりに原爆の恐ろしさを理解することが、今後、自分の身を守ることにつながる」と訴えた。 講義の後、被爆者の三田村静子さん(81)が紙芝居で、小学校1年生のときに長崎で被爆した菅原耐子さんの体験を紹介した。三田村さんは「子どものころから平和教育をしていくことが大切。子どもにも伝わりやすい紙芝居を通じて平和の大切さを伝え続けたい」と話した。 14:30 爆心地公園で追悼する人々「核兵器は絶対ダメ」 原爆死没者名簿が納められて… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
4年ぶり「びわ湖大花火大会」に30万人 1万発が夜空を彩る
鈴木洋和2023年8月8日 21時17分 琵琶湖の夏の風物詩「びわ湖大花火大会」が8日夜、大津市の大津港一帯であった。滋賀県内外から約30万人(主催者発表)が訪れ、夜空を彩る約1万発を楽しんだ。 4年ぶりの開催となった今回のテーマは「~夏のシガリズム~復活のびわ湖大花火大会」。オープニングでスターマインを打ち上げ、コロナ禍の前の状況が戻ってきたことを表現した。 また、今年は滋賀県とアメリカのミシガン州との姉妹提携55周年、中国湖南省との友好提携40周年の節目にあたる。これを記念し、アメリカと中国の国旗をイメージした色使いの花火も登場した。 開いた直径が約300メートルにもなる大型の10号玉や、湖上で半円状に広がる「水中スターマイン」も迫力があった。(鈴木洋和) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私の街に落ちていたかも」 北九州の子どもたちが長崎・平和公園に
台風6号の接近で時折、降雨や強い風が吹き始めた8日夕、長崎市の平和公園に、北九州市内の小中高校の児童生徒約20人らが平和学習で訪れた。 北九州市の小倉は、広島に続く原爆投下地の第1目標だったが、1945年8月9日朝の小倉上空は視界が悪く、原爆を積んだB29が予備の目標だった長崎に転戦した、という経緯がある。同市高校1年生の珠久カエラさん(15)は「もしかしたら、私の街にも原爆が落ちていたかもしれず、わたしは生まれていなかったかもしれません。ひとごとには思えなくなりました」。友人とも平和について話したい、と思うようになったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
林真理子理事長「体制の欠陥」 日大が会見 アメフト部大麻所持事件
日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)から違法薬物が見つかり、部員が逮捕された事件を受け、日大は8日、都内で記者会見を開いた。日大は、大麻とみられる植物片を発見してから警視庁に報告するまでに12日かかったことについて「部員に自首させたかった」と説明。さらに昨秋、「大麻と思われるものを吸った」と申告した部員がいたが、今年7月まで担当副学長に報告が上がっていなかったことも明らかになった。 林真理子理事長は会見場に入ると、報道陣に向かって一礼。会見冒頭、「心から深くおわび申し上げます」と謝罪した。その後、酒井健夫学長と元検事の沢田康広副学長が中心となって事件の経緯を説明した。 日大によると、6月30日に警視庁から、アメフト部寮で大麻の使用疑惑があるとの連絡があった。大学側が調べたが違法薬物は見つからなかった。7月6日にも警視庁から同様の連絡があり、日大側が「大学で調査させてほしい」と伝えると、「ゆだねる」と言われたという。同日、再度調べると、寮のベッドに備え付けられた収納箱の中から、茶葉のような植物片が付着したポリ袋が入った入れ物が見つかった。 理事長宛てに手紙 昨秋から情報提供 入れ物を回収した沢田副学長は「大麻かもしれない」と思ったものの、警視庁に報告したのは12日後の18日。遅れた理由について、質問が相次ぎ、沢田副学長は「我々は教育機関。学生にきちっと反省させて、自首させたいと考えていた。7月6日に本人にヒアリングしたが、自首できる状況ではなかった」と説明。警察の捜査に支障が出ると思わなかったのかと問われると、「そのようには全く考えなかった」と述べた。この判断について、林理事長は「学生を自首させようという気持ちに納得したので、隠蔽(いんぺい)という風には一切とっていない」と話した。 日大は、回収した入れ物を大学本部に保管して寮生への聞き取りを進め、13日に林理事長に、18日に警視庁に報告した。18日は、林理事長宛てに違法薬物に関する情報提供の手紙が寄せられ、林理事長が警視庁への連絡を指示していた。警視庁から大学に違法薬物と確認されたという連絡があったのは、学生寮が家宅捜索された8月3日だった。 日大はさらに、昨年にあった大麻疑惑についても説明した。 昨年10月29日、アメフト部の保護者会の後に、保護者から「寮内で大麻を使用していないか調査してほしい」という申し出があった。調査をすると、部員1人から昨年11月下旬、「大麻と思われるものを(昨年)7月ごろに吸った」という申告があった。 林理事長「私はスポーツの組織がわからない。遠慮があった」 部が警察関係者へ相談したところ、「物的証拠がなく立証が難しい」と言われたという。この部員を厳重注意処分とした。昨年12月10日には、アメフト部員に向けて薬物乱用防止講習会を開催。日大は「捜査に関わる」として、この部員が逮捕された部員と同一人物か明らかにしなかった。 この申告については、昨年12月に日大競技スポーツ部には報告があったが、担当の沢田副学長に報告があったのは今年7月初旬。沢田副学長は「報告しないようにしたということではないと思う。疑惑について調査した結果、事実は確認できなかったということで問題なし、ということで終了したものと認識している」と話した。 日大では2018年、アメフト部の悪質タックルが社会問題に。21年には田中英寿元理事長の脱税事件など、不祥事が相次いだ。昨年7月、作家で卒業生の林氏が「新生日大」を掲げ、理事長に就任した。 林理事長は「就任1年の会見で改革は6合目と話したが、かなり後ずさりしてしまった感は免れない」と述べた。「私はスポーツの組織がわからないし、はっきり言って遠慮があった。体制の欠陥の指摘を謙虚に受け止める」と話した。(狩野浩平、榊原一生、御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
裁判長「国は明確な控訴理由を示せてない」 強制不妊訴訟の控訴審で
旧優生保護法の下で知的障害などを理由に不妊手術を強いられたとして、県内の70、80代の男性2人が国に賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が8日、仙台高裁(小林久起裁判長)で始まった。 一審判決は、旧法は憲法が定める幸福追求権や法の下の平等に反するとして、原告に計3300万円を支払うよう国に命じた。控訴した国側はこの日、不法行為から20年で賠償請求権が消えるとする民法上の「除斥期間」の適用を改めて求めた。 全国の同種訴訟では除斥期間の適用が争点になっているが、今年3月の一審判決は「20年の経過によって損害賠償義務を免れるのは著しく正義・公正の理念に反する」として除斥期間の適用を制限した。 この日の意見陳述で原告の7… この記事は有料記事です。残り434文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
PEACEのロゴTシャツで広げる「平和の語り場」 居酒屋でも
思いはあっても、日常生活でなかなか口にする機会がない「平和のこと」。もっと気軽に話せる場を増やそうと、長崎市の会社員男性が手作りの活動を続けている。カフェや居酒屋で開く座談会や、オリジナルTシャツの販売。同世代を巻き込んで、平和との向き合い方を探っている。 コーヒーの香り漂う、長崎市の小さなカフェ。20~30代の女性ら8人が、思い思いのドリンクを手に席に着いた。夜勤明けの看護師や、赤ちゃん連れも2人いた。 「疲れたら寝ちゃっても、赤ちゃん泣いちゃっても全然大丈夫ですよ」。被爆者の田中安次郎さん(81)を囲む座談会は、そんな会話からスタートした。 田中さんの講話には、笑顔が多い。被爆の記憶や被爆後の差別、他の爆弾とは違う原爆の放射線の被害も話す。でも、一番は「未来の話」。「平和とは、あなたのおうちに笑い声や歌声があること。誰でもできることがある」と語りかける。 講話が終わると、カフェには自然に会話が生まれていた。「これまで平和学習ってしてきた?」「普段、平和の話ってする?」。SNSを通じて座談会に参加した長崎市の木下祐紀子さん(23)は「大人になってから平和の話から遠ざかっていたけど久々に考えたな」とぽつり。「今の日常が幸せなんだと気づいた。周りと自分を大切にすることも平和につながる」。長崎市の福田斉実(ひとみ)さん(32)は「変に気構えずに、こんな風にフランクに平和の話ができたらいいですよね」。赤ちゃんを抱きながらそうほほえんだ。 「同年代と話したい」 手作りで活動 座談会を企画したのは長崎市の会社員男性(32)。同年代に改めて被爆者の話を聞いてもらおうと、カフェや居酒屋を会場にSNSで参加者を募り、これまで7回ほど開いた。 「大人になってから被爆者の… この記事は有料記事です。残り1334文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
区議に暴言の副区長が辞職、区長も謝罪 東京・渋谷区
前田健汰2023年8月8日 19時00分 東京都渋谷区の沢田伸副区長が、区職員向けのチャット内で特定の区議について「ブタ」などと書き込んでいた問題で、沢田氏が8日付で副区長を辞職した。長谷部健区長が同日、会見を開いて明らかにした。 区などによると、沢田氏は幹部職員ら約120人が閲覧できる業務連絡用のチャットで6~7月、立憲・国民渋谷区議団の桑水流(くわずる)弓紀子区議や所属する委員会に関して、「ブタ」や「バカの集まり」「早めに封じておかないとね!」と書き込んだり、非公開である区議の自宅住所を明かしたりした。 匿名の情報提供で把握した区議団が調査を求め、区が4日に事実関係を認めた。沢田氏は8日、桑水流区議に直接謝罪した。 長谷部区長は会見で「区職員の模範となるべき立場での発言として、極めて自覚と配慮に欠ける」と沢田氏を非難。区議団や区民に対し「ご不審とご心配をおかけした」と謝罪した。また、これまでのチャット上でのやりとりについて再点検を行うとした。第三者調査委員会の設置については「事実はもう分かっている」として否定した。 沢田氏は大手広告会社などを経て2015年から副区長を務めていた。8日、区のホームページを通じて「私の不適切な投稿により桑水流議員をはじめ、皆さまへ多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪した。(前田健汰) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル