文部科学省は28日、小学生が2024年度から使う教科書の検定結果を公表した。国の「GIGA(ギガ)スクール構想」のもとで情報端末の配布が進み、ほぼ「1人1台」となったことを背景に、検定に合格した全11教科の全149点で、インターネットサイトに接続して関連教材が閲覧できるQRコードが掲載される。デジタル社会の進展を背景に、ネットをめぐるいじめやリテラシーに関する記述を盛り込んだ教科書も目立つ。 QRコードは、前回の小学校用教科書の検定(18年度実施)では、合格した164点のうち道徳と国語の計9点は未掲載だった。その後、情報端末の配布が21年度中におおむね完了。端末と紙の教科書を併用した学習が広がるなか、QRコードが全教科書に載ることになった。QRコードを端末で読み取り、閲覧できる関連教材は、国語では作品の朗読、理科では動物の動画、社会では地図記号当てクイズなどがある。 一方、フェイクニュースやフ… この記事は有料記事です。残り506文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私の「島」は空港に変わった ふるさとを思い出す桜並木 長崎・大村
「入学式には俺が行く」と、無口な父が上機嫌だった。1971(昭和46)年の春。長崎県立大村高校(大村市)の入学式で町田知栄子さん(67)は、晴天に輝く桜並木を父と歩いた。旧制中学時代に父も通った校舎だった。 一家は大村湾に浮かぶ離島「箕島(みしま)」に住んでいた。夏はスイカ、冬は大根を育てて暮らしていた。キスにフグ、タコ。食卓に上がる魚は父が釣ってきた。 子どもの時、島にある電話は小学校に1台だけ。電気が使える時間も限られ、洗濯機も冷蔵庫も家にはなかった。共同井戸からつるべでくんだ水をタンクにためるのが日課。4人姉弟で、長姉の知栄子さんは常に家事や農作業の手伝いに追われていた。暑くて作業できない真夏、親の昼寝中に、桟橋から飛び込んで遊んだ。 知栄子さんは中学校に通うため、船に乗る20分も勉強時間にあてていた。早朝から授業がある普通科に通うため、おばの家に下宿して高校に通うことになった。 高度成長期を迎え、島に空港… この記事は有料記事です。残り360文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強制送還先は「異国」 2歳で来日した日系ブラジル人の憂鬱
今国会に提出された入管難民法改正案。政府は「在留が認められない外国人は速やかに退去させる」とする。一方、在留資格がないまま入管の施設外で生活する「仮放免者」は約4千人。就労や移動の自由を制限される彼らが直面する問題は、置き去りのままだ。(伊藤舞虹) 愛知県内に住む日系ブラジル人の男性(34)は、手元のA4の書類に目を落とす。仮放免許可書。入管の施設外で生活する条件が記されていた。 《職業又は報酬を受ける活動に従事できない》 男性は窃盗などの罪で懲役6年の実刑判決を受けた。在留資格を失い、今は収容を一時的に解かれた「仮放免」の立場で社会内で暮らしている。 「今求めているのは最後のチャンス。たった1回でいい。『母国』でやり直すチャンスがほしい」。母国という言葉に力がこもっていた。親の仕事の関係で2歳の時に来日し、人生の大半を日本で暮らしてきた。ブラジルで一時生活したこともあるが、文化の違いになじめなかった。 転落のきっかけはSNS 8年前、滋賀県内にあるトラクターの組み立て工場で派遣社員として働いていた時のことだ。フェイスブックに見覚えのない人物からポルトガル語のメッセージが届いた。《車を盗む仕事がある。やらないか?》 軽い気持ちで返信した。《それってどういうこと?》。男性が工場で任されたのは、決まって鉄製の大型部品を取り付けるきつい作業だったという。「私たち外国人は下っ端にみられていた」と感じていた。 犯罪に手を染めてしまった男性。「刑務所に入って失ったものの大きさで、自分の犯した罪の重さを思い知った」と振り返ります。しかし、本当の苦難は出所してからだったといいます。 男からのリストには、車種ごとに30万~200万円の値段がついていた。自動車整備の知識があり、どう車を動かすか想像できた。乗用車を1台盗んで指定された場所に運ぶと、次の夜に40万円が手に入った。 「お金に負けてしまった」… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
スカートから半ズボンへ 「盗撮」防げ、変わる甲子園のチアリーダー
熱戦が続く選抜大会は4年ぶりに声出し応援が認められ、甲子園に声援が戻った。一方、アルプススタンドのチアリーダーには、ある「変化」が起きている。 27日の3回戦で勝利した専大松戸(千葉)のスタンド。チアリーディング部の生徒らがきびきびと動き、グラウンドの選手に声援を送っていた。これまでの甲子園と変わらない風景だ。 違っていたのは衣装。スカートタイプではなく、半ズボンタイプを身につけていた。学校関係者によると、数年前、スカートタイプの衣装で野球を応援するチア部員の動画が、無断でインターネット上に流れたことがあったという。 これまでは不自然にカメラを… この記事は有料記事です。残り1044文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道千歳市の養鶏場で鳥インフル 55.8万羽殺処分 道内最多
北海道千歳市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、道は28日、高病原性が疑われるとして、養鶏場で飼育している採卵鶏約55万8千羽の殺処分を始めた。殺処分数は道内で過去最多になる見通し。道内の家禽(かきん)農場での鳥インフルエンザ感染は今季3例目。 道によると、27日午前10時45分ごろ、この養鶏場から「約500羽が死んでいる」と通報があった。道の検査を経て、28日に国が高病原性鳥インフルエンザの「疑似患畜」と判定した。 殺処分は、道職員常時約120人、派遣要請した陸上自衛隊員約90人らが交代であたり、7日間かかる見通し。埋却や消毒など農場の防疫措置が完了するまで9日間かかるという。道内では、昨年4月に白老町の養鶏場で約52万羽が殺処分され、今回はそれを上回る見込みだ。 養鶏場から半径3キロ以内の… この記事は有料記事です。残り255文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
南極が教えてくれたこと、地球の過去から今、そして未来をみつめて
南極に別れの夏がやってきた=中山由美撮影 観測隊の越冬隊は南極で2回、年を越す。寒さに震えた夏も2回目は薄着、ウェアは汚れも目立つ。装備は年季が入っても、まだやり足りないことばかり。大陸沿岸に出かけたり昭和基地に戻ったり、飛び回る。 2021年1月9~10日はルンドボークスヘッタへ。泊まりがけの野外観測取材は最後だ。空と氷、水、岩、ただそれだけで、なぜこんなにも心動かされるのだろう。太陽の光を浴びてすべてが輝きを放つ。「帰りたくない」と思わずつぶやいてしまう。 基地では62次隊への引き継ぎが続く。15日は年に1度の計画停電だ。各施設の電気を順番に遮断、発電機を止めて、停電時でないとできない工事をする。観測や生活を支える発電機は基地の「心臓」だ。24時間響いていたエンジン音が消えると、静寂の中に緊張感が漂う。 「ホワイトメール」最終回に寄せて 南極暮らしは楽しいことばかりじゃない。辛いこともある。なのにまた行きたくなる。「忘れ物」を取りに戻りたくなる気持ちだ。 18日午前0時、真鍋仁志さ… この記事は有料記事です。残り1351文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Le Japon, pays des maisons abandonnées
LETTRE DE TOKYO Dans une rue de Kyoto, au Japon, le 22 mai 2020. PHILIP FONG / AFP Au fil de petites rues des quartiers populaires de Tokyo, le promeneur tombe inopinément sur une maison, un atelier ou une échoppe en déshérence. Le nombre de ces bâtiments abandonnés augmente régulièrement. Et […]
生徒を屋外に出し施錠 特別支援学校の教員ら「落ち着かせるため」
三ツ木勝巳2023年3月28日 7時51分 佐賀大付属特別支援学校(佐賀市)で昨年11月、教諭が高等部の生徒を2階の教室横のベランダに出して、出入り口の鍵を閉めていたことが分かった。ベランダにはベンチがあり、教諭は生徒を落ち着かせるためだったと説明したが、学校側は不適切な指導だったとして、教諭らを厳重注意し、保護者会や文書で説明や謝罪をしたという。 学校側によると、昨年11月24日、副担任の教諭が、体育館での活動で気持ちが高ぶった生徒を連れて教室に戻った際、気持ちを落ち着かせる「カームダウン」を目的に、教室横のベランダに生徒を出したという。 2カ所あるベランダへの出入り口の1カ所に鍵をかけた。副担任は2~3分ほど目を離して職員室に戻っていたこともあったという。学校側の説明によると、もう一方の出入り口には鍵がかけられておらず、隣の教室のベランダとの仕切りもないという。 この生徒の副担任と担任は昨年9月から、「カームダウン」を目的に計7回、生徒をベランダに出していた。鍵をかけたのは、このうち2回だったという。 荒木真由美校長は、生徒や保護者らに「不快な思いをさせてしまったことを、心よりおわび申し上げます」とし、「全職員で指導力向上に一層努めるとともに、保護者の皆さまとの連携を強化し、再発防止に取り組みます」とコメントしている。(三ツ木勝巳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マスク緩和で「メイク熱」が再燃 トレンドより「自分らしさ」に注目
マスクを外す機会が増えて、「メイク熱」が再燃している。注目されているのは、「自分らしさ」だ。 3月半ばに開かれた東京コレクション(楽天ファッションウィーク東京)の会場を訪れたデザイナーの女性(44)は、マスクの着用が緩和され、チークを新調したという。華やかなリップに合うように、コーラルにゴールドが入った明るめのチーク。「コロナ下では在宅勤務で自分の顔を見ることが多かったので、スキンケアをがんばってきました」 「マスク生活で化粧に変化」が9割以上 花王ビューティリサーチ&クリエーションセンター(BRCC)が2022年4月、18~59歳の女性650人に聞いた調査によると、マスク生活で9割以上が化粧に変化があったと答えた。 「目元を濃くした」が37・5%で最多。「チークを使わなくなった」「ファンデーションが薄くなった」「口元メイクをしなくなった」と続く。 メイクの目的にも変化があった。「おしゃれを楽しむ」という人の割合は21年の67・4%から74・9%に、「楽しい気分になる」は47・2%から56・2%に上がった。 BRCCの平尾清香さんは、「自分らしさへの目覚めが見て取れる」と分析する。これまで日本人の化粧は「他人を意識したもの」が主流で、流行にも大きく左右されてきた。 だが、コロナ下で化粧の機会は減り、メイクをしても、親しい人にだけ見せるものに。「多様性を大事にしようという社会の流れもあり、『自分らしく』という傾向がより強まった」と平尾さんはみる。 「自分のアピールポイントを押さえて」 マスクを外した後の「自分らしいメイク」とは、どのようなものになるのか。 BRCCの原島麻由美さんは、「マスクをしている生活の中で、特に注目された目元が引き続き中心になる」と予想する。ただ、コロナ下で生まれた傾向は変わらず、「誰もがトレンドを追うことにはならず、自分のアピールポイントを押さえたメイクをする時代になると思います」。(江戸川夏樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
船主の娘と恋に落ちた技能実習生、猛反対の末に…漁村に起きた変化
日本海の冬の味覚、ズワイガニの水揚げで、兵庫県新温泉町の浜坂漁協は全国屈指の多さを誇る。 インドネシア出身のウギア・レストゥ・ギナンジャルさん(30)は11年前、技能実習生として町に来た。400世帯余りが暮らす小さな漁村に暮らし、船に乗った。 最初の年は日本語が分からず、いてつくような冬の海での作業も、とにかくつらかった。 花火大会の後の砂浜を歩いて 2年が経った夏、競り場の2階にある実習生の寮に、若い日本人船員に連れられて浜根綾華さん(32)が、ふと遊びに来た。同僚実習生の船主の娘だ。 綾華さんは海外に興味があり、当時は韓国ドラマにはまっていた。毎年来るインドネシア人実習生も気にかけていた。 綾華さんは母を亡くし、幼い妹たちの世話や家事に追われる日々だった。そんな綾華さんにとって、同世代のインドネシア人たちと話す時間は「いい息抜き」で、楽しかった。 韓流アイドルのような雰囲気のウギアさんはシャイでおとなしかった。でもお互いに意識していた。 数日後、夏祭りの盛り上がりも手伝って、LINEの連絡先を交換した。その6日後、花火大会が終わった砂浜をふたりで歩き、交際が始まった。 ふたりは約束した。「誰にも言わないでおこう」 実習生は3年間で帰国する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル