白石和之2023年2月14日 13時20分 有数の豪雪地の新潟県南魚沼市で、市立塩沢中学校の野球部員10人が高齢者宅の除雪をした。「いつも見守ってくれている地域の人に感謝の気持ちを伝えたい」と作業に汗を流した。 高齢などで除雪が難しい世帯を支援する市社会福祉協議会のボランティア「雪猿」の活動の一環。2012年に発足し、市内外の約50人が登録しており、昨季は25回ほど活動した。 同校野球部では2季前から有志が参加し、今季は全部員30人が登録。11日に今季最初の活動として、2年生が栃窪集落で一人暮らしをする70代の男性宅で、約3メートルの高さまで積もった雪を2時間余りかけて掘り進めた。埋まっていた1階の窓から外の光が差し込むようになり、男性は「明るくなった」と喜んだ。 主将の駒形尊さん(14)は「雪が重くて普段の練習よりきつかったけれど、楽しかった」と話した。(白石和之) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪弁が醸す愛情深さ、「男っぽさ」 外国人が感じる日本語の不思議
有料記事 編集委員・秋山訓子2023年2月14日 14時00分 米国マンスフィールド財団と日本の国際交流基金が2009年から行っている「日米次世代ネットワーク」では、日米の政策専門家が交流している。今期のメンバーに、アリゾナ州立大学で言語人類学を研究するシンディ・スターツスリダラン(53)がいる。 彼女が、初めて是枝裕和監督の日本映画「そして父になる」を見たのは2014年、フィンランドでの学会から帰る飛行機内だった。学会で、「大阪弁と男らしさ」について研究を発表した直後だった。 この映画は、息子が出生時に病院で取り違えられた二つの家族がテーマだ。1人の父親は東京のタワーマンションに住むエリートサラリーマン、もう1人は群馬で小さな電器店を営む。 「2人目の父親が大阪弁を話… この記事は有料記事です。残り1057文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Ex-Hawks outfielder ready for WBC stint with China
Hitachi, Ibaraki Pref. – A talented Japan-based outfielder who will play for China in the upcoming World Baseball Classic does not speak Chinese or know what the Chinese team is like, but hopes to impress teammates with his bat and glove. Yusuke Masago, now with the Hitachi corporate club after […]
行列もできる子ども食堂「もぐもぐ」、春にいったん「閉幕」のわけは
西東京市の文化施設「保谷こもれびホール」で、月1回開かれている子ども食堂が盛況だ。施設内のカフェを使い、高校生以下は無料、大人は300円で温かい食事を食べられる。整理券を求めて毎回行列ができるほどだったが、春に一度、その幕を閉じる。 1月下旬、普段は静かなカフェが子どもたちでにぎわっていた。この日用意されたのは200食。豚丼、ひじきの煮物、みそ汁、デザートといった献立だ。 友達と計8人で来た小学校6年の男子は「うんまっ」と言いながらあっという間に平らげた。毎月利用している常連だ。「友達を誘いやすく、みんなで楽しくごはんを食べられる」と満面の笑みだった。 子ども連れの母親や父親の姿も目立つ。栗城みなみさん(36)は、娘(7)と息子(4)と初めて利用した。「子どもが来てみたいというので来たけど、とてもおいしい。子どもたちの食事を用意するのも大変なので、また来たいです」と話した。 異例の規模 背景に「入りやすさ」 この子ども食堂「もぐもぐ」は昨年6月、この施設の指定管理を請け負う民間の事業体が始めた。当初の定員は42人だったが、徐々に増えていった。市によると、市内に子ども食堂は少なくとも19あるが、提供するのは10~20食というところが多く、「もぐもぐ」は異例の規模だという。食材は地元商店から提供されたものなども使うという。 人気の理由は「入りやすさ」だ。誰もが入れる公共施設の中にある上、普段から営業しているカフェを使っており、利用者は「通常の飲食店に入るような気持ちで入れる」と口をそろえる。 ただ、3月にいったん活動を… この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
本屋ないと本当に困る? 名物書店員・福嶋聡さん「売れない本こそ」
大型書店が相次いで閉店しています。ジュンク堂書店難波店で2022年まで12年間店長を務め、反ヘイト本フェアでも知られた名物書店員の福嶋聡(あきら)さんは、現状をどう見ているのでしょうか。 ジュンク堂の元店長に聞く ――大型書店の閉店が相次いでいます。1月末にはMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店が閉店し、3月末には八重洲ブックセンターも営業を終了します。 かつて、まちの個人書店にとって、どんどん進出してくる大型書店は「悪役」でした。僕は演劇をやっていたこともあり、「悪役の方が面白い」などとうそぶいていたこともありましたが、日本全体でこれだけ本屋が減り、悪役にすらなれなくなったと言えるのかもしれません。 ただ、大型書店がなくなって「寂しい」というのと、なくなって「困る」というのは違うと思います。もはや、読者もそんなに困っていないのではないでしょうか。 ――いえいえ、困ります。 たしかに新聞記者さんは困るかもしれないけれども……。 本屋に行く習慣が当たり前だという時代はもう去ったと言えると思います。大学の先生も著者や編集者も、アマゾンで本を買っていて書店にはそんなに行かなくなっているんじゃないでしょうか。 リアルな本屋の一番のメリットは、思いもよらぬ本に出会うことです。だけど、その意義や喜びが忘れられてしまったのでしょうか。 他方、本屋が減っていくことに関して、大型書店については建物の建て替えという理由がさしあたり前面に出てきていますが、実は本屋自らが招いた事態であるとも言える。 ――というと?… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最大34メートルの津波に備える町 ケーキ缶に込めた甘くない思い
海をイメージした青色の看板に「34M」と書かれた白い旗がデザインされている。 南海トラフ地震で国内最大級の34メートルの津波被害が想定される高知県黒潮町で、スイートポテトのタルトケーキの缶詰の開発が進んでいる。 きっかけは、2011年3月にさかのぼる。町職員で防災担当だった友永公生さん(51)は、東日本大震災の発生直後、宮城県気仙沼市に入った。カツオ漁で縁が深く、関係者の安否確認と物資支給のため、避難所を巡った。 被災者の食事にも立ち会った。カップ麺などの支援物資から地元食材を使った炊き出しに変わると、被災者のこわばった表情が少しずつ緩んだのが見えた。命をつなぐ食事も必要だが、心を温める食事はもっと必要だと感じた。 3年後、町は新たな地域産業と雇用の場として、第三セクターの「黒潮町缶詰製作所」を設立した。缶詰は長期間備蓄できて非常食になる。南海トラフ地震で被災地となることを想定し、すべての製品を被災者が食べられるよう食物アレルギーの原因となる物質「7大アレルゲン」を使わないようにした。 また、備蓄用にとどまらず、味はもちろん、普段から食卓に置いて味わってもらえるよう缶をマスキングテープ風に装飾するなど、「グルメ缶」として売り出している。 最新作は、県特産の「土佐あかうし」の缶詰。牛すじ、厚揚げ、とうふ、こんにゃくの具に1時間以上煮込んだスープ、表面に赤いタカノツメをまぶして鍋を再現した。これまで30種類以上を開発し、2年前には売り上げが1億円を突破したという。 だが、東日本大震災の被災地の経験から思い立った「スイーツ缶」の開発は胸の内に秘めたままだった。 和菓子のようかんの缶詰は商… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2日間乗り放題にスカイツリー無料… 東武鉄道が高3に大盤振る舞い
細沢礼輝2023年2月14日 7時30分 コロナ禍のもとで学校生活を送った高校3年生を対象に、東武鉄道が2日間乗り放題の無料乗車券と沿線施設の無料入園券をプレゼントする。「#みらいエールきっぷ」と名付け、高校生活最後の思い出をつくってもらおうという企画。学校を通じて申し込めば、全員に届けられるという。 同きっぷが使えるのは、3月22、23日の2日間。鉄道は1都4県を走る東武線全12路線の運賃が無料となる(特急料金や座席指定料金は別途必要)。沿線施設は、東武ワールドスクウェア(栃木県日光市)、東武動物公園(埼玉県宮代町)、東京スカイツリー(東京都墨田区)の入場料がそれぞれ1回無料となる。スカイツリーは両日とも先着2千人限定という。 対象は、来月に卒業を予定する高校3年生。学校単位で同社ホームページ上にある専用フォームから申し込む必要がある。締めきりは第1期が16日、第2期が23日。 同社広報部は「現在の高校3年生は入学以来、コロナ禍で行事やイベントの中止が相次いでしまった。新成人として旅立つ前に、鉄道で思い出をつくって欲しい」と話す。問い合わせはお客さまセンター(03・5962・0102)。(細沢礼輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学3年で教員採用の一部受験、相模原市も可能に 都が先行し危機感
上嶋紀雄2023年2月14日 7時43分 【神奈川】相模原市教育委員会は13日、2023年度の教員採用試験から大学3年でも1次試験の一部が受験できるようにすると発表した。優秀な人材の確保が狙いだ。 大学3年の一部受験は、東京都教委が新年度から実施することを1月中旬に明らかにした。市教委によると、これまで実施した自治体はないという。市教委も以前から検討していたが、都教委が先行したため「人材が東京に流れてしまう可能性がある」と危機感を募らせ、急きょ前倒しすることにしたという。 新制度では1次試験のうち「一般教養・教職専門試験」を大学3年で受験できる。合格すると、4年時の1次試験は「教科専門試験」のみとなる。また、合格後、4年時に大学から推薦を受けると、教科専門試験が免除される。3年時で不合格の場合は4年時に通常の1次試験を受験する。 民間企業への就職活動を踏まえ、市教委の担当者は「大学3年でチャレンジできるようにし、より多くの人が相模原の教員をめざせるようにしたい」と話す。 ほかにも試験を見直し、市内での勤務を希望する人を呼び込むため、市外の正規教員の場合は1次試験を全て免除し、2次試験を面接のみとする。(上嶋紀雄) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性的少数者のカップルにも定住支援 兵庫県三田市、新年度に向け検討
高松浩志2023年2月14日 7時58分 兵庫県三田市は、新年度から新婚夫婦に向けて始める新生活支援事業の対象に、同性同士で「パートナーシップ宣誓」を交わした性的少数者のカップルも含める方向で検討に入った。 支援事業は、若い世代の定住や市外からの転入促進を図ろうと、ともに39歳以下のカップルに最大30万円、29歳以下のカップルに最大60万円を補助する。世帯所得が500万円以下との制限があり、市内での新居取得や賃借費用、引っ越し代などが対象。市は支援事業の関連予算1800万円を含む新年度一般会計予算案(総額425億9600万円)を、17日から始まる3月定例市議会に提案する。 市は2019年10月に「性的マイノリティパートナーシップ宣誓制度」を導入した。カップルが継続的に共同生活をするパートナーであることを宣誓すると市がそれを公的に証明する。21年4月には同市や西宮、芦屋、尼崎、宝塚、川西、伊丹、猪名川町の阪神7市1町が宣誓制度の継続手続きを簡略化し、宣誓した人々の負担軽減を図る協定を締結した。 新婚世帯への同様の支援事業は今年度、県内で姫路市や加古川市など17市町で実施されているが、県は「性的少数者のカップルも含めた制度は聞いたことがない」としている。(高松浩志) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共同住宅建設現場で「擁壁」崩れる けが人なし、東京都世田谷区
2023年2月13日 17時44分 13日午後4時5分ごろ、東京都世田谷区成城1丁目で、「工事中の建物が倒壊した」と目撃者から110番通報があった。警視庁成城署によると、共同住宅建設現場の斜面にある擁壁が倒壊した。当時作業員は不在で、けが人は確認されていないという。同署が詳しい経緯を調べている。 現場は小田急成城学園前駅から南へ約1キロにある住宅街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル