新規感染、全国で965人 3カ月ぶりに1千人を下回る

 新型コロナウイルスの国内感染者は、15日午後7時現在で新たに965人が確認された。1日あたりに確認された感染者数は、950人だった11月16日以来、約3カ月ぶりに1千人を下回った。  死者は新たに73人確認され、累計で7千人を超えて7056人(クルーズ船を含む)になった。6千人を超えた今月3日から12日間で971人増えた。死者の増加ペースは、5千人超から6千人超(1008人増)が11日間だった。  死者数は昨年7月20日に1千人を超え、約4カ月で2千人を超えた。その後は約1カ月で3千人、18日間で4千人、2週間で5千人を超えた。  東京都の新規感染者は266人で、9日連続で500人を下回った。15日までの1週間平均の新規感染者数は378・6人で、前週比68・2%だった。  また、厚生労働省は15日、英国などで報告されている新型コロナの変異ウイルスが、福島3人、埼玉9人、滋賀1人の計13人から見つかったと発表した。  一方、都は15日、11月18日~1月31日の感染者数に計838人分を追加すると発表した。感染者数の急増に伴い、感染者数を報告する保健所の業務量が多くなり、入力作業に不備が生じたという。これにより都内の感染者数の合計は、15日時点で10万7609人となった。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

夜間の地震、慌てないために 日頃の備えのポイントは

 13日夜の地震は、東北地方南部を中心に、広い範囲で揺れが観測されました。しばらくの間は余震に注意が必要です。夜間の地震や急な停電にも慌てないためにどのような備えが必要か、専門家や経験者に聞きました。 看護師・辻直美さん  13日夜の地震後、揺れが大きかった地域の友人たちからは、「何をしていいかわからない」と続々とメッセージが届きました。人間誰しも、想定外のことが起きたらフリーズしてしまうんです。「とにかく、深呼吸を」と打ち返しました。 〈つじ・なおみ〉被災地での活動経験を生かし、大阪府を拠点に防災と感染対策の啓発をしている。近著に「レスキューナースが教える新型コロナ×防災マニュアル」。  とっさの時にも冷静に動くには、普段からいろいろな場面をシミュレーションして「自分との約束」をしておくことが必要です。地震なら、「発生直後」「揺れが落ち着いたとき」「その後」にどうするか、を3段階くらいで考える。  例えば、今回のような夜中の地震なら「揺れたら、とにかく布団をかぶる」「揺れが収まったら、懐中電灯でまわりの状況を確かめる」「建物が大丈夫ならとどまり、倒れたりしていたら外に避難」といったイメージです。場面ごとにたくさん約束をつくっておけば、何をしていいかわからなくてただおろおろすることはありません。 大事なのは「死なない」こと  災害で大事なのは「死なない」ことです。医療が逼迫(ひっぱく)している今は、けがをしても病院に受け入れてもらえないおそれもあり、「けがをしない」ことも大事です。  当たり前のように思いますか? では、あなたの部屋は、大地震でもけがをしないようになっていますか。まわりを見渡してみてください。「やばそうだな」と思うところがありませんか。「物が落っこちてきそう」と思うなら、床に下ろす。「テレビが倒れるな」と気づいたら、固定する。 拡大する13日夜の地震で物が落ちた寝室。住人は就寝前でけがはなかったという=仙台市、読者提供  寝室なら、倒れるおそれがある家具や、高いところにものを置かないようにすることが一番です。どうしても置いておかなくてはいけないなら、倒れるときでも足もとの方に倒れて、頭は直撃しない置き方にする。まず一つ、具体的なアクションを起こしてください。  コロナ禍の今は、たとえライフラインが止まっていたとしても、自宅が無事ならとどまる方がいいと思います。都市部では避難所の収容人数が人口よりもはるかに少なく、感染対策でさらに制限されることも考えられます。  避難所に行けば何でもそろっていると思っている人がたまにいますが、そんなことはありません。布団も枕も自分で用意しなければなりません。食料も水も、すぐに人数分提供されるとは限らない。自宅でリラックスして過ごすことができるなら、それにこしたことはありませんし、避難所へ行く場合も自分のものは自分でそろえるのが基本です。 日常に近い生活、できる備えを  在宅でも避難所でも、準備のポイントは「どうすれば日常に近い生活ができるか」です。…

児童生徒の自殺、最多の479人 昨年、休校明けに倍増

 2020年に自殺した児童生徒の数が前年比で約4割増の479人(暫定値)に上り、過去最多だったことが文部科学省のまとめで分かった。小中高校生のいずれも増え、特に女子高校生は138人と倍増、コロナ下の長期休校が明けた6月や8月が突出して多かった。文科省は相談窓口などの精神的なケアを強化する。  厚生労働省が公表した自殺の統計をもとに文科省が分析し、15日にあった自殺予防に関する有識者会議で報告した。479人のうち小学生は14人(前年比8人増)で、中学生136人(同40人増)、高校生329人(同92人増)だった。高校生は男子が191人(同21人増)で、女子は138人(同71人増)だった。  月別では昨年6月が45人(同24人増)、8月64人(同35人増)、9月53人(同11人増)、11月48人(同25人増)で、6、8、11月はいずれも倍以上に増えた。原因は進路に関する悩み(55人)、学業不振(52人)の二つが例年同様に多数を占め、うつ病など病気の悩みや影響が例年より増加傾向だったという。  文科省は「6月は長期休校が明け、8月は短縮された夏休みが明けた時期。精神疾患を原因とする自殺が増えている」と分析する。24時間の無料相談窓口「24時間子供SOSダイヤル」(0120・0・78310)の周知や、学校などでのSNSやスクールカウンセラーらによる相談態勢の充実に取り組む。(伊藤和行) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

部活の指導が原因か、沖縄の高2が自殺 調査チーム設置

 沖縄県の県立高校2年で、運動部主将の男子生徒(17)が1月末に自殺していたことが、県教育委員会への取材でわかった。顧問の40代男性教諭の指導を苦に命を絶った可能性があるとして、県教委は15日、弁護士ら第三者による調査チームを設置した。チームは、3月5日にも報告書をまとめ、県教委に提出する。  県教委によると、男子生徒の死後、学校側は文科省の指針に基づき家族や顧問、同級生らを対象にアンケートや聞き取り調査を実施。同級生からは、男子生徒が顧問から日常的に叱責(しっせき)されるなど厳しく指導されていたとの回答があった。家族からも、学校外で顧問からの電話に出るのを怖がる様子があったなどと伝えられたという。  顧問は6日に校長と2人で、男子生徒の自宅を訪問。家族に対し「指導に関して行き過ぎで、悪いところがあった」と謝罪したという。学校側の調査には「(生徒を)強くしたかったので、強い言葉で指導はした」「8割の原因が部活にあると思う」と答えているという。 子どもたちの悩みに関する主な相談先  24時間子供SOSダイヤル(0120・0・78310)=夜間や休日も含め、いじめやその他のSOSの相談を受け付ける。  子どもの人権110番(0120・007・110)=平日の午前8時半~午後5時15分。最寄りの法務局・地方法務局につながる。(国吉美香) 子どもたちの悩みに関する主な相談先 ・24時間子供SOSダイヤル(0120・0・78310)=夜間や休日も含め、いじめやその他のSOSの相談を受け付ける。 ・子どもの人権110番(0120・007・110)=平日の午前8時半~午後5時15分。最寄りの法務局・地方法務局につながる。 Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

五輪組織委の新会長選考、「公開するべき」の意見通らず

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の新会長の候補者を選ぶ「候補者検討委員会」について、組織委の理事の一人、小山有彦都議は15日、朝日新聞の取材に応じ、メンバーや会議内容が非公開とされていることに対し、「非公開では隠蔽(いんぺい)と捉えられるため公開とすべきだ」と述べた。  検討委の設置は、12日の組織委の理事と評議員らによる合同懇談会で決まった。委員長の御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長CEO以外のメンバーは明かされておらず、会議も公開しない方針だ。懇談会でメンバーを公表すべきだという意見も出たが、特定されると公正な選考ができない恐れがあるとして非公開にすることが決まったという。  懇談会に出席した小山氏によると、組織委の武藤敏郎事務総長から設置が報告された際、検討委のメンバーや選考過程が非公開になることを告げられた。小山氏はその場で「新会長選びは国際的に注目されている。透明性という観点からも、プロセスは公開するべきだ」と訴えたという。  だが、理事2人から「公開するとメンバーへの外圧がかかる」「メディアからの取材攻勢にさらされる」などの意見があり、小山氏に続く反対意見は出なかったという。小山氏は「全体としての決定なので尊重はするが、メンバーや選考過程を事前に公開することが本来の筋だ」と話している。  辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任となる新会長について、組織委は、検討委からの推薦に基づいて理事会が決めるとしている。武藤氏は12日の懇談会後の会見で「選考を終えたら、メンバーや過程を明かして、説明責任を果たしていく」と話した。(軽部理人) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

車暴走の死亡事故、元特捜部長に有罪判決 不具合認めず

 2018年に車を急発進させ通行人をはねて死亡させたなどとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)などの罪に問われた元東京地検特捜部長で弁護士の石川達紘(たつひろ)被告(81)の判決公判が15日、東京地裁(三上潤裁判長)であった。地裁は「被告が誤ってアクセルペダルを踏み込んだ」と認定し、禁錮3年執行猶予5年(求刑・禁錮3年)を言い渡した。  弁護側は「アクセルペダルを踏んでいないのに車が暴走した」と車の不具合が原因として無罪を主張していた。判決は、アクセルペダルの裏側に踏み込んだ痕跡があり、車の操作状況を示すレコーダーにもアクセルペダルを踏んだ記録があると指摘。「車の不具合が存在した現実的可能性は見当たらない」と認め、弁護側の主張を退けた。  一方で「車が不意に発進し相当ろうばいした。過失が特段悪質とはいえない」と執行猶予を付けた。(根津弥) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

修学旅行「第3波」直撃 ベトナム→沖縄→九州→中止 

 新型コロナウイルスの「第3波」が、修学旅行を直撃している。行き先や日程の変更を重ねたあげく、中止に追い込まれる学校が相次ぐ。児童・生徒にとって貴重な思い出づくりの場だとして、感染状況を見ながら実施を模索するところもある。  福岡県に出された緊急事態宣言の延長を受け、県立春日高校(春日市)は今月上旬、3月上旬に予定していた修学旅行の中止を決めた。当初は1月下旬に北海道に行く予定だったが、感染拡大を受けて年明けにいったん延期に。その後も感染状況やキャンセル料の発生時期をにらみつつ、実施できないか探ってきた。  生徒間の密を避けるため、国の観光支援策「Go To トラベル」事業を活用し、ホテルの部屋を例年より多く確保するなどの対策も考えてきた。だが、宣言延長に伴って事業も停止が続くため、各家庭にさらなる金銭的負担をかけずに十分な対策を取ることが難しいと判断。代わりに、日帰り旅行や球技大会の開催を検討している。  生徒でつくる実行委員会委員長… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル

Le PIB du Japon a chuté de 4,8 % en 2020, sa première contraction annuelle depuis 2009

A Tokyo, au Japon, le 7 janvier. KIM KYUNG HOON / REUTERS Sur fond de pandémie…

宮城・福島の71校休校 福島沖の地震で断水、安全点検

 文部科学省は15日、福島県沖で起きた地震の影響で、福島、宮城両県の小中高校、特別支援学校、幼稚園などの計71校が休校していると発表した。このほか、計13校が短縮授業になっているという。  文科省によると、福島では60校、宮城では11校が休校を決めた。断水が続いている地域があるほか、校舎などの安全点検を行うためという。一方、14日午後8時までに報告された国立大学も含む学校施設の被害は福島が計192校、宮城が計117校で、ガラス破損、床や壁の亀裂などが確認されている。(伊藤和行) Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

美浜3号機、地元町長が再稼働同意 老朽原発では2例目

 運転開始から40年を超える老朽原発の関西電力美浜3号機(福井県美浜町)について、美浜町の戸嶋秀樹町長は15日、再稼働に同意すると表明した。老朽原発再稼働への立地首長の同意は全国で2例目。今後の焦点は16日開会の県議会と杉本達治知事の判断に移る。  老朽原発では他に、関電高浜1、2号機(同県高浜町)の再稼働に高浜町議会と町長が同意している。  美浜町の戸嶋町長は15日午前、町議会の竹仲良広議長と面会して意向を伝えた。戸嶋町長は同意に先立ち、関電に原発関連工事・業務の発注の際に地元企業育成を配慮するよう要望し、国には立地振興などについて要望した。  杉本知事は再稼働判断の前提と… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちらSource : 社会 - 朝日新聞デジタル