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東北の「卑弥呼」の生前の姿を復元 発掘調査で分からなかった特徴も

【動画】1600年前の「置賜の卑弥呼」がCGで復元された=米沢市教育委員会提供 たれ目で鼻は低く、髪は黒の直毛――。山形県米沢市の古墳から出土し、一帯の地域名から「置賜(おきたま)の卑弥呼」として注目を集めた1600年前の女性の生前の姿が、コンピューターグラフィックス(CG)で復元された。人骨をもとに、肌の色や髪質まで特定したというその出来栄えは。 復元作業をしたのは、東北大をはじめ、市教育委員会と連携した七つの研究機関。DNA鑑定や復顔(ふくがん)などの技術を駆使して全身の姿を復元し、4日に画像と動画を公開した。古墳に埋葬された豪族が復元されるのは全国的にも珍しいという。 人骨は1982年、米沢市浅川の戸塚山古墳群から出土。標高356メートルの戸塚山とふもとに約200基の古墳があり、その一つで5世紀後半から築造された「戸塚山137号墳」の箱式石棺に埋葬されていた。副葬品として竪櫛(たてぐし)と刀子(とうす)があった。その際に獨協医科大が調べ、身長143~145センチと小柄な女性だとわかった。 復元のきっかけは、東北学院…この記事は有料記事です。残り989文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ずっと作りかった」料理研究家・藤井恵さんが今、みそを仕込む理由

記事の後半でレシピをご覧いただけます 料理研究家の藤井恵さん(56)は一昨年9月、長野県原村に別荘を持ちました。仕事に追われる東京から、少し離れて過ごせる場所が欲しい。そう思って何度も長野に通った末、70代の女性が1人で暮らしていた家と巡り合い、引き継ぐことになりました。 八ケ岳の裾野に広がる高原の村。冬は平均気温が零下になりますが、春の山菜に始まり、トマト、トウモロコシなど、秋が終わるまで途切れることなく旬の野菜が登場します。 「行くたび、野菜のおいしさに驚いてしまいます」と藤井さん。たいていは生、あるいはオリーブ油で焼くだけ。「素材の味をそのまま。みずみずしくて全然飽きません」 東京には良い食材がふんだんにあっても、その産地はばらばら。長野にいる時は地元の食材だけで食卓を整えます。旬のものしかないというぜいたく。空や山を見て過ごすうち、ふっと力が抜け、東京でも道ばたの草花に目を留めてキレイだなと気づくようになりました。 長野では新たに、みそ造りに…この記事は有料記事です。残り886文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

愛されすぎて…土方歳三資料館が長期休館へ 史料整理の目的も

 幕末に活躍した新選組の副長土方歳三の遺物などを展示する「土方歳三資料館」(東京都日野市)が、今月末から長期休館することになった。歳三の生家の一角で、伝来の刀や手紙などを、子孫が30年近く週末を中心に展示してきた。史料整理に取り組みたいという主(あるじ)の意向に加え、沸騰した人気が運営上の負担になったことも理由だという。 人気ぶりは開館日の様子に現れていた。今月5、6日の2日間の来訪者は計約1700人。付近には長蛇の列ができ、入館まで3時間待った人もいた。 展示されているのは歳三の愛刀・和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)の拵(こしら)えや、新選組が尊王攘夷(じょうい)派の志士を襲撃した「池田屋事件」で、歳三が身につけた防具の鎖帷子(くさりかたびら)、直筆の手紙や句集など約70点。かつては「賊軍」とのそしりも受けたが、館長で歳三の兄の子孫に当たる土方愛(めぐみ)さんは「幕末から150年経って、ようやく人々は歴史を両側から見るようになったと思います」。 開館は1994年。愛さんの父は歳三の兄から数えて5代目の子孫で、史料を見たいと訪ねてくる人たちがいることを踏まえ、資料館を開く意思を持っていた。ところが実現を果たせぬまま、急死。その遺志を継いだ母が開館した。愛さんは母を支え、2012年以降は館長を務めてきた。 ただ個人で資料館を維持する…この記事は有料記事です。残り532文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

スープ揺らさぬ調整は「コンマ数ミリ」 回転レストランは回り続ける

 刻々と変わる360度の景色を見ながら食事を楽しめる「回転レストラン」。バブル期に全国で増えたが、近年は相次ぐ閉鎖で絶滅の危機にある。今も残る数少ないレストランでは、回転を絶やすまいと業者や関係者が奔走している。(才本淳子)バブル期に人気「豊かさの象徴」 エレベーターで地上39メートルへ。最上階に足を踏み入れると、パノラマ写真のような景色が広がった。 京都駅そばのリーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)に入るフランス料理店「フレンチダイニング トップ オブ キョウト」だ。店の目玉は料理だけではない。90分かけてドーナツ形の床(直径20メートル)が静かに1回転する。 窓から見えるのは、世界遺産・東寺の五重塔や京都タワーなど。京都の街を囲む低い山を遠くに望み、眼下には新幹線が走る。 1969年に開業した当時は、前身の京都グランドホテルだった。技術スタッフの藤井公生(きみお)さん(72)は「昔は蒸気機関車が走っているのも見えました」。景色もホテル名も変わったが、レストランは回り続けてきた。 関西大の永井良和教授(都市社会学)によると、日本で床が回った最初の施設は、神戸市の六甲山上で57年に開業した「回る十国展望台」(閉鎖)。バブル期に百貨店やホテルで増えて人気となり、回転レストランは最盛期の80年代ごろに30~50カ所に上った。 「高級食材とともに、発展する街の景色が動くのを見下ろして楽しむ。豊かさの象徴だったのでしょう」 だが近年、回転を止める店が相次ぐ。 たとえば東京・赤坂のホテル…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

点字ブロックとにぎわい、両立へ実験 発祥地から「全国のモデル」に

 人のにぎわいと視覚障害者の利便性の共存を探る取り組みが、点字ブロックの発祥地、岡山市で動き出した。市中心部の商店街に点字ブロックを敷くための社会実験が始まった。ただ、外観や道の構造上の問題などから、慎重な対応を求める声も上がる。(吉川喬)岡山市の商店街で社会実験 社会実験が行われているのは、市中心部のアーケードで覆われた表町商店街のうち約360メートル。商店街の中でも特ににぎわう天満屋岡山店(北区表町)近くの中之町・下之町エリアだ。10月17日から始まった。 対象エリアの道の中央には、幅30センチの黄色のテープが貼ってある。点字ブロックを模したものだ。さらに視覚障害者が歩くスペースとして、左右60センチの間隔を設けて緑色のテープも貼っている。全体で幅は合計1・5メートルだ。 商店街では今月、ワゴンセールのイベントもある。誘導員を配置することで、点字ブロックが塞がれても視覚障害者が安全に通行できるかも試す。 市は約1カ月にわたり社会実験した後、店舗などにアンケートを実施し、人や輸送車が行き交う商店街で点字ブロックが共存できるかを確かめる。大きな問題がなければ来年度以降、このエリアに点字ブロックを設置することにしている。記者は点字ブロックの設置への慎重論に耳を傾けつつ、全盲の柴田さんと実際に商店街を歩き、課題を探りました。記事の後半で紹介します。 社会実験のきっかけは、視覚…この記事は有料記事です。残り2005文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

東工大が143人の女子枠導入へ 2025年までに「学部」入試で

 東京工業大は10日、学部(東工大では学院と呼称)段階の入試で、総合型・学校推薦型選抜に計143人分の「女子枠」を設けると発表した。一般選抜を含めた現在の募集人員1028人の約14%に相当する。同大の学部段階の女性比率は現在13%だが、女子枠を設けることで比率は20%を超える見込み。 2024年春と25年春の入学者向けの2回の入試で段階的に一般選抜の募集人員を減らし、一部を女子枠にする。益一哉学長は「世界的に見て、東工大に限らず日本の理工系の大学の女子比率は非常に低い。今回の改革によって、女性が活躍できる社会の形成に貢献したい」と述べた。 大学の学部入試での女子枠は、名古屋工業大や芝浦工業大などでも設けているが、東工大の仕組みは最大規模となる。24年度に東京医科歯科大と統合した後も、当面この入試方式を続けるとしている。 東工大は2年かけて全6学院…この記事は有料記事です。残り606文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

野球部寮で集団暴行 愛媛の聖カタリナ学園高校、県に重大事態と報告

三島庸孝2022年11月10日 21時00分 聖カタリナ学園高校(松山市)の野球部寮で部員による集団暴行があり、同校は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」があったと愛媛県に報告した。部員のけがの程度や経緯については調査中といい、同校は追加報告する方針。 報告は文書で今月2日付。県私学文書課によると、集団暴行は昨年11月と今年5月に計2回あった。昨年は1、2年生の計4人が1年生1人に、今年は1、2年生の計9人が1、2年生の計4人に集団暴行を加えていた。同校は今年6月ごろに弁護士を交えた第三者委員会を立ち上げ、事実関係を調べていた。 一連の集団暴行をめぐっては、同校は「部員同士のトラブルがあった」と日本高校野球連盟に報告し、今年6月に会長名で厳重注意を受けた。トラブルに1、2年が関与したことが分かっていたため、今年の全国高校野球選手権愛媛大会には3年生だけで出場した。 相原聡副校長は取材に、「第三者委の(最終的な)報告を受けて県に詳細を伝える。その後、経緯や再発防止策を明らかにしたい」と話した。同校は昨年春の選抜大会に出場している。(三島庸孝)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

80万球のイルミネーション 博多の冬を彩る「光の街・博多」点灯

金子淳2022年11月10日 21時00分 博多の冬をイルミネーションで彩る「光の街・博多」が10日、始まった。JR博多駅前は、約80万球のLEDで白や青の光に覆われた。混雑を避けるため、点灯式やカウントダウンはなく、日が暮れていくのにつれ、高さ約15メートルのツリーなどが光を放ち、行き交う人たちが立ち止まって見入っていた。 今年で12回目。駅周辺の樹木や地下鉄入り口も、博多まちづくり推進協議会などが手がけるイルミネーションで彩られている。点灯時間は午後5時~午前0時。来年1月11日まで。(金子淳)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

職員の手作り誕生ケーキで祝う25周年 京都・京田辺市がポスターに

2022年11月10日 21時13分 京都府南部の京田辺市は今年、市制25周年。記念に誕生ケーキの写真をあしらったポスターを作った。ケーキは社会福祉課の谷直紀さん(39)の手作りだ。 お菓子作りを長年の趣味にしている谷さんに、秘書広報課員が私費でケーキの材料代3千円を払って依頼。ポスターは4枚だけ、役所の印刷機で刷った。 安上がりだが公費負担も極力抑えた自信作は、市役所に飾られている。「手伝えてよかった」と谷さん。ささやかに、心を込めて祝う四半世紀。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

佐賀空港オスプレイ計画、防衛副大臣が地元漁協など訪れ謝意

 佐賀空港(佐賀市)への陸上自衛隊オスプレイ配備計画を巡り、井野俊郎・防衛副大臣が10日、空港の自衛隊との共用を否定する取り決めの見直しに同意した佐賀県有明海漁協などを訪れ、謝意を伝えた。 井野氏は漁協の西久保敏組合長と非公開で面談。井野氏は漁協側から「ノリ養殖への影響に懸念があり、不安をしっかり払拭(ふっしょく)していただきたい」と求められ、「懸念を払拭していきながら、緊密に話し合っていく」と約束したという。 井野氏は続いて山口祥義知事と会談。山口知事は「漁協は漁業環境への不安や諫早湾干拓事業での国への不信など、葛藤の中で重い決断をした」と述べ、「排水対策などにしっかり取り組んでほしい」と要請した。 佐賀空港の建設時、県と同漁…この記事は有料記事です。残り303文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル