原田悠自2023年1月17日 12時07分 2022年分の所得税などの確定申告が2月から始まるのを前に、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督が17日、東村山税務署(東京都東村山市)でスマートフォンを使った電子申告「e―Tax(イータックス)」を体験した。 栗山監督は同税務署が管轄する東京都小平市出身で、スマホ申告の利便性をPRしてもらおうと企画された。 この日、栗山監督は税務署職員の説明を受けながらスマホを操作。給与所得の源泉徴収票をスマホのカメラで撮影すると、所得金額などが自動的に入力される機能があることなどを確認した。体験を終え、栗山監督は「これほど便利で簡単なのかと驚き、申告方法も進化しているなと感じた。(日本代表の)選手も含め、多くの人に仕組みを知ってもらえたらうれしい」と話した。 税務署での申告は2月16日から始まるが、国税庁は、新型コロナの感染対策にもなるとして自宅や職場からスマホを使った申告を呼びかけている。(原田悠自) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13歳が母親を切りつけ殺害か 40代女性が死亡 静岡・牧之原市
2023年1月17日 12時20分 静岡県牧之原市の住宅で16日午後11時50分ごろ、「家族が刺された」との内容の110番通報があった。この家に住む40代の女性が病院に搬送されたが、約1時間半後に死亡が確認された。県警は女性の13歳の子どもが刃物のようなもので切りつけて殺害した可能性があるとして、身柄を保護して調べるとともに、県中央児童相談所に通告した。 県警少年課は、子どもの性別や学年を「個人の特定につながる」として明らかにしていない。関係者によると、子どもは女性の長女という。同課によると、女性は、駆けつけた警察官に発見された際、住宅の中で倒れていた。女性には刺し傷などの複数の傷があり、司法解剖して死因を調べる。事件直後、女性の家族が110番通報したという。 14歳未満の触法少年は、少年法により刑事責任を問われない。一般的には、警察が児童相談所に通告し、児童相談所長らが家庭裁判所に送致するかどうか判断する。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
強制性交罪の成立要件、「拒絶」→「同意しない」に修正 法務省試案
性犯罪をめぐる刑法の規定の見直しを検討する法制審議会の部会で、事務局を務める法務省は17日、昨年10月に示した試案のうち、強制性交罪の成立要件の文言を修正する改訂版を示した。暴行・脅迫や恐怖など8項目の行為で被害者を「拒絶困難」な状態にさせた場合に処罰するとしていたが、「拒絶」を「同意しない」に言い換えた。 「『拒絶困難』では被害者に拒絶の義務を課している」という被害者側からの反発を踏まえたが、8項目を前提とした基本構造は維持した。「意思に反して」という点だけで処罰する「不同意性交罪」とは異なり、法務省は処罰範囲は変わらないと説明する。一方、専門家からは「立証ハードルは下がる可能性がある」との指摘も出ている。 現行の刑法では「暴行・脅迫」を用いれば強制性交罪、酒や薬を飲ませて「心神喪失・抗拒不能」にすれば準強制性交罪となる。「被害者の抵抗が著しく困難」でないと成立しないと解釈され、基準のあいまいさから無罪判決が相次いだ。 部会の議論を踏まえて法務省… この記事は有料記事です。残り295文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もう泣きたいけど…」 がれきの街で聞いた声、あの人を再び訪ねた
「僕は震災報道の生き残り」 復興への歩みをラジオで伝え、やがて口を閉ざしたフリーアナウンサーの三条杜夫さん(75)がそう思ったのは、地元紙記者の言葉がきっかけだった。 「私は震災の直前に生まれ、当時の記憶がない。震災について教えてくれませんか」 再び語り始めた三条さんは、この冬、ラジオに出てもらった人たちを28年ぶりに訪ねた。がれきが広がる街で力をくれたあの人たちはいま、どうしているのだろう――。 「地元の自分が」 ボランティア、無我夢中で まず会いに行ったのは「復興屋さん」だった。当時、ラジオでこう伝えた。 《今日は西宮市です。震災後に「復興屋さん」ができたんです。お金もうけにはならない。岡田正幹(まさみき)さんの経営です》 兵庫県宝塚市の岡田正幹さん(65)は、同県西宮市内で広告会社を営んでいた。震災から約1カ月後、千葉県から復興支援のために訪れた人たちと出会い、それをきっかけに友人らと始めたのが「復興屋」だった。 2、3カ月にわたり、がれきの片づけや被災した家屋の解体などをボランティアで手伝った。三条さんの取材を受けたのは、そんなときだ。 《「よその土地の人がこんな… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
刺殺された女性、男とのトラブルを県警に過去相談 博多駅前の事件
2023年1月17日 9時29分 福岡市博多区のJR博多駅前で16日夕、女性が刺殺された事件で、女性が刺した男との間で過去にトラブルとなり、福岡県警に相談していたことが、捜査関係者への取材でわかった。男は馬乗りになって犯行に及ぶなど、強い殺意があったとみられている。 県警によると、女性は福岡県那珂川市恵子4丁目の会社員、川野美樹さん(38)と判明。捜査関係者によると、川野さんは以前から男との間で起きたトラブルについて、自宅近くの警察署など複数の署に相談していたという。 事件は16日午後6時過ぎ、博多駅近くのオフィスビルやホテルなどが立ち並ぶ繁華街で起きた。 目撃情報などでは、川野さんは事件直前、男と口論になったとみられ、包丁のような刃物をもった男が馬乗りになっていた。川野さんの頭や胸、腹に複数の刺し傷や切り傷があったという。 男は刃物をカバンに入れて現場を立ち去ったといい、県警が行方を追っている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ICU高校長から受験生へ 「マイノリティー」になる感覚、大切に
国際基督教大学(ICU)高校 中嶌裕一校長 国際基督教大学(ICU)高校では、入学したとたんに誰もがマイノリティー(少数派)の立場に置かれます。 例えば、ICU高の入学がきっかけで、初めて日本に住む帰国生がいます。国外で生まれ育ち、いまだになじみのない日本での学びは不安も大きいはずです。 ひとくちに帰国生と言っても、育ってきたのは米国や英国、中国など様々な国や地域です。それぞれが持つ背景は異なり、入学してすぐの生徒たちは「どんな学校に行っていたの?」「どんな家に住んでいたの?」といった質問から会話を広げていきます。 国内で義務教育を受けた一般生は、ことばの壁に衝撃を覚えます。 「英語が好き」「英語が得意… この記事は有料記事です。残り882文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
体重1トンの母馬がドドドドドドドド 安産願って新雪駆ける 北海道
妊娠した馬の冬の運動不足解消や安産の効果などを狙って、北海道音更町の家畜改良センター十勝牧場で16日、「馬追い運動」が始まった。 この日は、妊娠馬52頭を含む農用馬計86頭が参加。馬に乗った職員が30頭ほどに分かれた群れを追い、1周800メートルの走路を2、3周した。体重が1トン前後に達した妊娠馬は、ドドドという音とともに、新雪の積もった走路を、雪煙を巻き上げながら駆け抜けた。 会場には写真愛好家たちも集… この記事は有料記事です。残り144文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トップスターへ第一歩の朝に激震 大和悠河さんの罪悪感消した初舞台
この拍手をずっと忘れないでいよう。 1995年3月31日。タカラジェンヌとして初めて宝塚大劇場の舞台に立った日。 のちに宙組トップスターになる大和悠河(やまと・ゆうが)さんが見た光景は、その後の舞台人生を支える根っこになった。 宝塚歌劇団では毎年春に始まる公演のショーで、音楽学校を卒業したばかりの新入生が初舞台を踏む。一列に並び、ラインダンスを披露する。エネルギーいっぱいに、未来への希望を感じさせながら。 大和さんら81期生41人にとっても、何の不安もない、祝福に満ちた舞台になるはずだった。73日前の、あの地震がなければ――。 子どもの頃からの夢、「命がけの試験」 宝塚歌劇団の81期生41人が音楽学校の卒業試験に臨む日、阪神・淡路大震災が起きました。初舞台を踏むまでの74日間の記憶、その後の足跡を、5人の言葉でたどります。 宝塚の男役。それは子どもの… この記事は有料記事です。残り2822文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【更新中】阪神・淡路大震災28年 犠牲者悼み発生時刻に祈り捧げる
阪神・淡路大震災の発生から28年を迎えました。犠牲者を悼み、被災地の復興を願う関係者の言葉などをタイムラインでお届けします。 ■■■1月17日■■■ 5:46 発生時刻に祈り捧げる 神戸市中央区の東遊園地で「1・17のつどい」が開かれた。訪れた人たちは「1995 むすぶ 1・17」の形に並べた灯籠(とうろう)に一つずつ火をともし、地震発生時刻の午前5時46分に1分間黙禱(もくとう)した。 震災で長女の上野志乃さん(当時20歳)を亡くした父・政志さん(75)=兵庫県佐用町=が追悼の言葉を語った。「今も、志乃の足に触れた時の氷より冷たいという感触を鮮明なまでに覚えている。多くの災害から学ぶ教訓を生きている人間で生かす必要がある」 ■■■1月16日■■■ 17:46 武庫川に「生」の文字浮かび黙禱 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災の発生から、17日で28年になる。17日は各地で早朝から追悼行事が開かれる。一部の会場では16日夕、先立って光がともされた。 兵庫県宝塚市の武庫川の中州では、街と人の心の再生を願って作られた「生」の字の石積みのオブジェがライトアップされた。市内在住の現代美術家、大野良平さんが2005年に制作し、増水で流失するたびに市民らと作り直してきた。現在のものは12代目。地震発生時刻の12時間前にあたる16日午後5時46分、市民らが黙禱(もくとう)を捧げた。 神戸市中央区の東遊園地でも、「むすぶ」という文字に並べた約4千本の灯籠(とうろう)を前に、集まった市民らが黙禱した。昨年は新型コロナなどの影響で灯籠の数を減らしていたが、今年は規模を戻した。 神戸市の市民団体によると、兵庫県内で17日前後に民間団体が予定する追悼行事は42件あるという。 ■■■1995年1月17日■■■ 05:46 震度7の激震 死者6434人、住宅約25万棟が全半壊 阪神・淡路大震災は17日で発生から28年となる。 阪神・淡路大震災は、1995年1月17日午前5時46分に発生。戦後初の大都市直下型地震だった。震源は兵庫県の淡路島北部で、マグニチュードは7・3。神戸市をはじめ県内の4市と淡路島で、史上初めて震度7を記録した。 人的被害は死者6434人、行方不明者3人、負傷者4万3792人。全半壊した住宅は約25万棟にのぼる。その後も国内で甚大な被害をもたらす災害が続発し、「大災害時代」の始まりとも言われた。 防災・復興対策が見直され、さまざまな仕組みがつくられていく契機となった災害でもあった。 発生から1年間で延べ約138万人のボランティアが活動。95年は「ボランティア元年」と言われた。ボランティア活動を後押しする特定非営利活動促進法(NPO法)のほか、耐震改修促進法ができ、国や自治体は住宅の耐震化を進めてきた。住宅再建に支援金を給付する被災者生活再建支援法もこの震災がきっかけで制定された。 17日は地震発生時刻の午前5時46分に、神戸市中央区の公園「東遊園地」をはじめ、各地で黙禱(もくとう)が行われる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1歳児、71カ所のエアガンの傷と31カ所の骨折跡 父親は無罪主張
福岡県田川市の自宅で1歳4カ月の三男にエアソフトガンを撃ってけがをさせたうえ、低栄養状態のまま治療を受けさせずに死なせたとして、傷害と保護責任者遺棄致死の罪に問われている、父親の常慶(じょうけい)雅則被告(27)の裁判員裁判が16日、福岡地裁で始まった。常慶被告は「違います」と起訴内容を否認した。 起訴状などによると、常慶被告は妻の藍受刑者(27)=保護責任者遺棄致死罪で懲役8年が確定=と共謀。2018年10月下旬までに、三男の唯雅(ゆいが)ちゃんが重度の低栄養状態に陥っているのを認識しながら、医療機関に連れて行かず、自宅に放置して同年12月1日に死亡させたとされる。また、同年11月下旬ごろには、ライフル型のエアガンでプラスチックの弾数十発を発射し、唯雅ちゃんの全身に命中させてけがをさせたなどとされる。 検察側は冒頭陳述で、唯雅ちゃんが死亡の2カ月ほど前から、肺感染症で高熱を出し、やせ細っていたことから、常慶被告は保護が必要な状態だと認識できていたと主張。「動くのもままならない被害者にエアガンを撃ち込んだ」と述べた。証拠調べでは、唯雅ちゃんの体にエアガンで撃たれたとみられる傷が71カ所あり、腕や足、肋骨(ろっこつ)などに31カ所の骨折の跡があったとする診断結果も示した。 弁護側は、常慶被告は保護の必要があると認識しておらず、エアガンで撃ったことを否定。無罪を主張した。 この日は、常慶被告の自宅か… この記事は有料記事です。残り162文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル