2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す札幌市による市民・道民への意向調査で、開催の賛否について「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人が「反対」「どちらかといえば反対」を上回ったことが15日、わかった。市は意向調査結果のうち、開催の賛否についての速報値を16日公表し、秋元克広市長が会見で説明する。 意向調査は3月2~14日、市民・道民計1万7500人を対象に行われた。内訳は、札幌市民1万人への郵送調査、札幌市民2千人と市外の道民3千人へのインターネット調査、道内各地の映画館での2500人への街頭調査の3種類。 意向調査では五輪開催の賛否や理由を尋ねたほか、大会概要案に掲げた開催意義や施設整備費、大会運営費などについてどの程度知っているかも聞いた。 市は開催の賛否に関する速報… この記事は有料会員記事です。残り260文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
眺望もよし、初公開のしだれ梅250本見頃 京都・宇治の三室戸寺
小西良昭2022年3月15日 19時00分 「花の寺」で知られる三室戸寺(みむろとじ)(京都府宇治市)で、しだれ梅が見頃だ。高さ5メートルの木が250本あり、寺によると関西屈指の規模。寒波で開花が遅れたが、最近の陽気で紅白やピンク色に染まる枝が風に揺れ、花吹雪も楽しめる。 寺は、春にツツジ、夏にアジサイ各2万株が咲き、秋は紅葉が有名だ。昨年、参拝や観光客が少ない季節の見どころにしようと、しだれ梅園(7千平方メートル)を高台に完成。一般公開は今年が初めてだ。垂れ下がった枝の間から市街地や大阪平野も望める。白、ピンク、紅梅の順に見頃になるという。 近くの主婦(28)は長女(1)と母親の3世代で訪れ「すごくきれい」と写真を撮っていた。伊丹光恭(こうきょう)住職(79)は「今週、満開になりそう。花が終わる4月には、来年に向けて黄色で香りのよいロウバイも500本植えます」と話した。 園の公開は27日までの午前8時半~午後3時半。拝観料は800円、小中学生400円。(小西良昭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、重点措置「延長の状況にない」 解除基準クリアし政府に要望
東京都は15日、21日に期限を迎える新型コロナ対応の「まん延防止等重点措置」について、「延長する状況にはない」との考えを示す要望書を政府に提出した。ただ、年度末の人流増加などを見据え、現在の医療提供体制は当面維持し、高齢者や子どもへの対策を強めるという。 要望書は都内の感染状況について、週平均の新規感染者数が8千人を超えて高い水準となっているものの、前週比では継続して100%を下回り、「下降傾向にある」と説明。病床使用率、重症病床使用率とも50%を下回るなど、政府が示す解除基準の指標を全て満たしているとした。 また、都内で進めているワクチンの3回目接種により、3月下旬には接種率が都内全人口の40%に達する見込みであることにも触れ、「重点措置の期間をさらに延長する状況にはないと考える」としている。都として延長を望む考えがないことを明らかにした。 一方、解除後の対策について… この記事は有料会員記事です。残り307文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「それでも母は戻らない」 開かずの踏切解消へ、東武線4人死傷事故
東武伊勢崎線竹ノ塚駅(東京都足立区)近くの「開かずの踏切」が20日、解消される。17年前の3月15日、歩行者が列車にはねられ2人が死亡、別の2人がけがをした踏切だ。危険だった踏切がなくなることへの歓迎と、風化してしまう懸念。母を亡くした遺族は、複雑な思いを抱いて命日を迎えた。 「17年間で周辺は変わったが、母が戻ってくるわけではない。もっと早く高架化していればという思いが大きい」 加山圭子さん(66)は15日朝、こう話した。毎月現場を訪れ、事故当時は手動式だった踏切が自動化され、非常ボタンなどが設置される様子を見てきた。道路の傍らには誘導員も立ち、列車が近づくと、「お急ぎの場合は地下自由通路をお通りください」と音声アナウンスも流れる。ただ、対策は進んでも後悔の念は消えない。 母の高橋俊枝さん(当時75)は2005年3月15日午後4時50分ごろ、自転車で買い物の途中、時速90キロの準急列車にはねられた。当時の保安係が誤って遮断機を上げてしまったことが原因だった。両親は結婚50年を迎えたばかりで、春には家族でお祝いをするはずだった。 朝のピーク時は、遮断時間が… この記事は有料会員記事です。残り709文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「うそ本」との町長発言で閲覧不可 町図書館が反論文書をつけ開架へ
伊藤智章2022年3月15日 15時30分 「うそ本」などとする町長発言をきっかけに、町政についての本を閲覧できない状態にしている岐阜県御嵩町図書館が、反論文書を付けることで閲覧可能にすることを決めた。文書ができ次第、近く貸し出す。同町図書館の対応は「検閲だ」と町議や有識者から批判されていた。 問題になっていたのは、1996年の町長(当時)襲撃事件以来の町政などをつづった、昨年2月出版の「テロと産廃 御嵩町騒動の顚末(てんまつ)とその波紋」(花伝社)。昨年3月、町議会で渡辺公夫町長がその内容を批判。町図書館は寄贈本の取り扱いを止めていた。9日の町議会で渡辺町長は職員自殺の経緯などについて「違う」と答弁した。 その後、渡辺町長と高木俊朗教育長が対応を協議。議会答弁で論点が明確になったことや、町として訴訟を起こす考えはないことなどから、反論文書を付け、閲覧できるようにする方針を決めた。 高木教育長は「(内容について)私も許せんと思い閲覧を止めていた。しかし、図書館の自由の尊重など今回改めて勉強し直した」と語った。(伊藤智章) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
博多どんたく、3年ぶりにパレード開催へ 主催団体が会見
松沢拓樹2022年3月15日 15時33分 福岡に初夏を告げる「博多どんたく港まつり」が大型連休中の5月3、4日に開催される。新型コロナウイルス禍を受け、昨年まで2年連続で中止となった主要行事のパレードが3年ぶりに行われる。主催の「福岡市民の祭り振興会」が15日に発表した。 振興会によると、福岡県に出ていた「まん延防止等重点措置」が今月6日で解除され、新規感染者数が減少していることなどを踏まえ、主要行事の開催を決定した。感染防止策として、両日のパレード開催時間を例年より2時間ずつ短縮し、参加団体数と人数は例年の半数にとどめる。参加者にはマスクの着用や手指消毒の徹底を求める。パレードの観覧は、オンラインでの視聴を案内する。 振興会の谷川浩道(ひろみち)会長は15日の記者会見で、「祭りがなきゃ博多じゃない。地域が元気を取り戻す原動力にしたい」と話した。(松沢拓樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
京都・葵祭の「王朝行列」、3年連続で中止に 新型コロナ影響
北村有樹子2022年3月15日 12時02分 京都三大祭りの一つ、葵祭(あおいまつり)のハイライトの華麗な王朝行列「路頭(ろとう)の儀」が、新型コロナウイルスの影響で今年も中止が決まった。主催する葵祭行列保存会が15日、発表した。中止は3年連続。祭りのヒロインである斎王代(さいおうだい)も選ばない。 路頭の儀は毎年5月15日に開催され、平安装束などに身を包んだ約500人が京都市内を練り歩く。葵祭は、ともに世界遺産の上賀茂神社(京都市北区)と下鴨神社(同市左京区)の例祭で、約1400年の歴史を持つとされ、「源氏物語」や「枕草子」にも登場する。 保存会は、京都市や京都府などと協議し、「感染第6波が終息せず、3回目のワクチン接種が実施中である現状では難しい」と判断した。祭りの着替えや化粧の際に一定の距離を取るなどの感染対策がとれない実情もあるという。 一方、葵祭の行事の中でも、国家安寧や疫病退散を祈る儀式「社頭の儀」は神社関係者らによって執り行われる。(北村有樹子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中国向け荷物に偽の郵便切手91枚使った疑い 元会社代表ら逮捕
偽の郵便切手を使ったとして、警視庁は、国際郵便の手続きを代行していた東京都内の会社の元代表、福永悠宏容疑者(43)=東京都足立区宮城1丁目=ら男女2人を郵便法違反(偽造郵便の行使)容疑で逮捕し、15日発表した。 客の荷物を郵送する際に使った疑いがあるという。同庁は、この会社が2019年に少なくとも460回にわたり、計約1300万円分の偽造切手を使ったとみて調べている。 ほかに逮捕されたのは、会社のアルバイトだった中国籍の楊珩容疑者(33)=東京都豊島区北大塚2丁目。 保安課によると、2人は19年10月11日、共謀し、中国に荷物を送る料金として都内の郵便局で偽の切手91枚(計1万2420円分)を使った疑いがある。 福永容疑者から指示を受けた楊容疑者が郵便局を訪れた可能性が高いといい、福永容疑者は「会社の利益を上げるためだった」、楊容疑者は「偽造切手とは知らなかった」と話しているという。 2人は在日中国人の郵便物を… この記事は有料会員記事です。残り181文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特産ぷりぷりキクラゲ、産地は防空壕 埋め戻さなかった生産者の思い
戦時中に掘られた洞穴で栽培されたキクラゲが、「防空壕(ごう)きくらげ」の商品名で地元の特産品になった。戦争とキクラゲ。その意外な取り合わせには、食卓から過去の歴史を考えてもらいたいとの思いが込められている。 生産するのは川崎市麻生区で建設業を営む小山仁美さん(54)。9年前、自宅近くの山林を購入した際、生い茂る竹林の斜面に洞穴を見つけた。 入り口は狭かったが、なかは高さ2メートル余り、幅約3メートル、奥行きは10メートル以上の空間が広がっていた。壁には人力で掘られたツルハシのような跡が残っていた。 地域の年配者に聞き、図書館… この記事は有料会員記事です。残り765文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
結婚し関西へ 実家最後の日に弾く三味線の音 「北の大家族」は今
2007年に財政破綻(はたん)し、財政再建団体(現・財政再生団体)に転落した北海道夕張市。5年後の12年、行政サービスが削られ、厳しい状況下にある同市で私はある家族に出会った。両親と4男4女計8人きょうだいの大家族、谷口さん一家だ。子どもたちは民謡を習い、4人の男子は幕末の志士らにちなんだ名前――。そんなユニークな一家を、朝日新聞教育面の連載「いま子どもたちは 北の大家族」で9回にわたり紹介した。 あれから10年。一家のその後を描きたいとの思いで21年11月30日、夕張を訪ねた。最初の取材後年賀状のやり取りを続け、二度ほどお邪魔したこともあるが、会うのは久しぶりだ。 線路の高架下をくぐり、少し坂を上った先にある広い敷地に立つ家は変わっていない。わりばし工場だった建物を改装した平屋だ。母鏡子さん(55)が「玄関の靴、大きくなったでしょう」と出迎えてくれた。 10年前、すでに結婚して家… この記事は有料会員記事です。残り999文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル