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「待ち伏せする人物、見ていない」 切りつけ事件で宮台真司さん
2022年12月1日 20時51分 東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(63)が、南大沢キャンパス(八王子市)内で何者かに切りつけられた事件は、発生から2日後の1日夕時点で容疑者の特定に至っていない。宮台さんは警視庁に対し、「待ち伏せをしている人物は見ていない」という趣旨の説明をしているという。警視庁は、現場から立ち去った男の行方を追っている。 捜査関係者によると、宮台さんは11月29日午後4時10分に担当する講義を終え、車で帰宅しようと駐車場に向かっている最中の同17分ごろに襲われた。当時の様子について、警視庁に「後ろから突然襲われた」とも説明しているという。 宮台さんを襲ったとみられる男は、現場から約80メートル離れた門付近からキャンパス外に出ると、北側の住宅エリアに向かい、そこから東に向かって歩いていく姿が防犯カメラの映像で確認された。 同大法学部の橋本雄輝さん(19)は当日午後4時半ごろ、警察官3人が走っていった先で規制線が張られたのを見て「ただごとではないと思った」。現場では座り込んでいる宮台さんとみられる男性が見え、首筋付近に当てられたタオルからは血がにじんでいたという。 現場は普段は人通りの少ない場所だという。橋本さんは「早く犯人が捕まってほしい」と話した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
柳川藩伝来、国宝の刀など含む5千点を移管 国元離れ「苦渋の決断」
福岡県柳川市の立花家史料館が、収蔵する全ての美術工芸品を、小郡市にある県立九州歴史資料館に移管した。旧柳川藩主・立花家に伝わる貴重な品々で、国宝の刀なども含め計約5千点にのぼる。収めていた蔵の劣化に財政難が重なったためで、展示は続けるが、植野かおり館長は「貴重な品々が柳川を出るのは恐らく初めてで、苦渋の決断」と説明する。 館は国指定の名勝・立花氏庭園の敷地内にあり、立花家17代当主の宗鑑(むねあき)さんが理事長の公益財団法人「立花財団」が運営。工芸品は、国宝「吉光の短刀」や重要文化財「長光の剣」、初代藩主・宗茂の甲冑(かっちゅう)、茶道具、書画など多岐にわたる。 旧大名家の収蔵品は、明治維新や第2次世界大戦前後の混乱などで流出することも多かったが、立花家は伝来の品々を国元の柳川で守り続け、散逸を防いだ珍しい例とされる。 だが、収蔵庫は明治~大正期… この記事は有料記事です。残り537文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奈良の17歳、大阪で一時行方不明に 写真公開後にコンビニで保護
2022年12月1日 20時30分(2022年12月2日 1時24分更新) 大阪市中央区の近鉄大阪難波駅近くの地下街で父親とはぐれ、行方不明になっていた奈良市の少女(17)が1日深夜、堺市美原区のコンビニエンスストアで保護された。大阪府警が2日、発表した。少女には知的障害があり、府警が1日夜に顔写真を公開して情報提供を呼びかけていた。 南署によると、少女にけがはなく、事件に巻き込まれた可能性はないとみている。インターネットで少女の顔写真を見ていたコンビニのアルバイト店員の女性が1日午後9時50分ごろ、来店した少女に気づき、店長を通じて府警黒山署に通報したという。 南署によると、11月30日午後1時50分ごろ、少女と一緒だった父親がATMを利用中に、少女の姿が見えなくなったという。府警が防犯カメラを調べたところ、少女は近鉄大阪難波駅の改札を入り、乗車したとみられる。その後、午後2時半ごろに近鉄生駒駅にいるのを確認したという。 また府警が情報提供を呼びかけた後の1日午後7時ごろ、「JR大阪環状線の車内で、少女によく似た女性を見た」と110番通報があった。府警が防犯カメラを調べたところ、同日午後5時半ごろ、JR天王寺駅中央改札のそばを歩く姿が確認されたという。 少女と父親は11月30日に奈良市から電車で大阪府内を訪れていた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
時速194キロ死亡事故 地検、遺族求めた「危険運転」に変更請求
有料記事 倉富竜太、奥正光2022年12月1日 21時17分 大分地検は1日、大分市内で昨年2月、時速194キロで車を運転して対向車と衝突し男性を死亡させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で起訴した元少年について、量刑の重い危険運転致死罪を加える訴因変更を大分地裁に請求し、発表した。訴因変更は男性の遺族らが求めていた。 事故は昨年2月9日午後11時ごろ、大分市大在の県道交差点で発生。右折中だった会社員小柳憲さん(当時50)の乗用車と、対向車線を直進してきた元少年(21)の乗用車が衝突し、小柳さんが亡くなった。 元少年は「どれぐらいスピードが出るか試したかった」と、時速194・1キロで走行していたとされる。 元少年は昨年4月、危険運転致死の疑いで書類送検されたが、家裁送致後に20歳になったため大分地検に逆送となった後、地検は今年7月、過失運転致死罪で大分地裁に起訴した。 捜査関係者によると、高速走行だけでは「制御困難」を要件とする危険運転罪に問えないと判断したという。 小柳さんの遺族は「どれだけ… この記事は有料記事です。残り613文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ジブリパーク開園から1カ月 混雑、転売…人気ゆえの課題も
スタジオジブリの世界観を表現した公園「ジブリパーク」(愛知県長久手市)が1日、開園して1カ月が経過した。2カ月先まで予約が埋まるなど順調な滑り出しを見せる一方、思わぬ混雑スポットや子育て世代への対応など、課題も見え始めた。 「ホテル関係者からは泊まる人が明らかに増えていると聞く。グッズも人気で、作っている地元の企業へもいい波及効果があるのではないか」。大村秀章知事はこの日の記者会見で、そう言って胸を張った。 ジブリパーク社によると、これまでの入場者数は非公表だが、入場チケットは12月分と1月分は全日、2月分も休日分は全て予約が埋まっているという。 一方、その人気ぶりから思わぬ混雑スポットが生じている。 「すごく楽しかったけど、買… この記事は有料記事です。残り713文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
特捜部長「捜査尽くした」 関電元役員を再び不起訴、検審が再審査へ
有料記事 浪間新太、堀之内健史2022年12月1日 22時01分 関西電力元役員による金品受領や役員報酬の減額補塡(ほてん)などをめぐり、大阪地検特捜部は1日、会社法の特別背任などの疑いで告発された元役員9人を再び不起訴処分(嫌疑不十分)とし、発表した。検察審査会が8月に「起訴相当」「不起訴不当」とする議決を公表したことを受けて再捜査し、元役員の再聴取などをしたが、刑事責任を問うのは難しいと判断した。 森詳介元会長、八木誠前会長、岩根茂樹元社長の3人は、役員報酬の減額分を補塡したとする会社法の特別背任容疑や、金品受領に関する追加納税分を補塡したとする業務上横領などの容疑について「起訴相当」と議決されていた。検審は今後、これらの容疑について2度目の審査を行う。再び「起訴すべきだ」と議決すれば、強制起訴される。 一方、「不起訴不当」と議決されていた容疑については捜査終結となる。元役員らが関電の高浜原発がある福井県高浜町の元助役(故人)側から金品を受領した問題や、元助役の要求に応じて工事を発注するなどの不適切な取引を黙認していた問題、土地を借りる際に不当に高額な対価を支払った問題は、刑事責任が問われないことになった。 告発した市民団体「関電の原発マネー不正還流を告発する会」の代理人を務める河合弘之弁護士は「不起訴の結論ありきの捜査だ」と批判した。 元役員7人の代理人の新倉明… この記事は有料記事です。残り594文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「青春ってすごく密」が流行語特別賞 仙台育英監督が込めた思い
今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2022ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表され、夏の甲子園で東北勢初の優勝を果たした仙台育英(宮城)の須江航監督(39)が発した「青春って、すごく密なので」が選考委員特別賞に選ばれた。 受賞が決まり、取材に応じた須江監督は「こんなに注目されるとは思っていなかった」と驚いた様子。「優勝の後、多くの方から『気持ちを代弁してくれてありがとう』などと連絡をもらった。ありがたい気持ちです」と喜びを語った。 須江監督は優勝インタビューで高校3年生にかけたい言葉を問われ、「僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので」などと答え、多くの共感を呼んだ。 背景には、コロナ下での生活… この記事は有料記事です。残り194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
グループ脱退者を集団暴行の疑い、5人逮捕 手から「気」送る行為も
小川聡仁2022年12月1日 19時00分 兵庫県警は1日、無職下川絹代(71)=たつの市龍野町日山=、息子でカイロプラクターの和哉(45)=姫路市勝原区大谷=の両容疑者ら5人を傷害容疑で逮捕し、発表した。いずれも親子が主宰する「トリニティ」と名乗るグループの関係者という。 捜査1課によると、逮捕容疑は2017年9月1日、和哉容疑者の自宅で、女性(38)の顔や頭を複数回殴り、軽傷を負わせたというもの。グループを脱退しようとした女性を止めるために集団で暴行したとみている。県警は5人の認否を明らかにしていない。 トリニティは15年ほど前から活動し、西播地区を中心に数十人の参加者がいた。「幸せになるためには執着や我を捨てなければならない」などと説き、和哉容疑者の自宅で週5回程度、会合を持っていた。1回5千円程度で和哉容疑者が手をかざし「気」を送り込む「ヒーリング」などの行為をしていたという。 絹代容疑者が参加者に「悪い物がついている」と指摘し、別の参加者にほおをたたかせる「浄化引き上げ」と呼ぶ行為をしたり、ネックレスなどの貴金属を売ったりしていたという。 トリニティに参加している男性から県警に「脱退者は暴力を振るわれる。自分もされるかもしれない」と5月に相談があり、県警が調べていた。県警は、霊感商法の可能性も視野に調べる。(小川聡仁) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
被差別部落の動画をユーチューブから削除 グーグル「指針に違反」
2022年12月1日 19時30分 グーグル社は、運営する動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿された被差別部落を撮影した動画約200本を削除した。同社広報部は削除の理由を「ヘイトスピーチに関するポリシー(指針)に違反した」としている。 動画の投稿者は、2016年に被差別部落の地名リストをネットに公開し、部落解放同盟と同盟員らに削除などを求めて提訴された出版社代表の男性。18年ごろから全国の被差別部落を撮影し、地名や住宅、墓石、地図などをさらす動画の投稿を繰り返していた。 グーグル社によると、ユーチューブのヘイトスピーチに関するポリシーには、社会的階層といった特性に基づいて個人や集団に対する差別を助長するコンテンツを禁止することが明記されているという。 被差別部落出身者や支援者でつくる啓発団体「ABDARC(アブダーク)」は11月13日から動画の削除を求めるオンライン署名活動を始めた。グーグル社が動画を削除した同30日までに、2万8千筆を超す署名が集まっていた。署名は、ユーチューブの投稿の禁止規定に「被差別部落の所在地暴露(識別情報の摘示)」を明記することなども求めている。 署名活動の発起人で部落解放・人権研究所(大阪市)の谷川雅彦代表理事は、「署名開始から2週間ほどで大きな扉が開いた」と話す。これまでも総務省などがグーグル社に動画の削除を要請してきたが具体策は講じられなかったという。今後は模倣者による類似動画の削除が課題となる。谷川氏は「ユーチューブに投稿する際の禁止規定が変更されることを期待したい」と話している。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル