2022年12月1日 15時46分 大阪府内などで空き巣を繰り返したとして、大阪府警は1日、奈良市三碓3丁目、無職の男(81)を窃盗や住居侵入などの疑いで逮捕・送検し、捜査を終えたと発表した。男は容疑を認め、「手足が痛むようになり、痛み止めや湿布を買う金がほしかった」と話しているという。 捜査3課によると、男は4月上旬~8月下旬、大阪・京都両府内で、無人の民家の無施錠の窓から侵入するといった手口で、空き巣など11件を繰り返した疑いがある。大阪府警は現金やネックレスなど約30万円相当の被害を裏付けた。このうち7件について窃盗罪などで起訴されているという。男は盗品について、大阪市西成区の路上で転売したと説明しているという。 府警によると、男は「足が悪く、長時間歩いたり運転したりできない」と話しており、知人の男(70)に車の準備や運転を頼んでいたという。知人の男は「日頃から金を無心されるのがいやで、泥棒を手伝った」などと話しているという。この運転手役の男も窃盗幇助(ほうじょ)などの罪で起訴されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
老人ホームの勧誘から劇場型特殊詐欺 芦屋の女性が2500万円被害
2022年12月1日 16時00分 兵庫県芦屋市内の70代の女性が11月30日、芦屋署に「詐欺の被害に遭って、現金約2500万円をだまされた」と届け出た。同署によると女性は一人暮らしで、宅配便で4回、振り込みで4回、送金したという。 調べによると、女性宅に10月15日、住宅会社の社員を名乗る男から「芦屋市内の老人ホームに入居しないか。利用しないのであれば、名前を貸してほしい」と電話があった。拒否したが翌16日、老人ホームの職員を名乗る男から「名義貸しをやっているのなら詐欺として訴える。あとで返すので1千万円を払えば大丈夫」などと電話があり、17日に現金1千万円を宅配便で東京都世田谷区内の個人宛てに送った。 このほか18~26日、老人ホームの職員や弁護士を名乗る男らから「あなたが名義貸しをしているのが金融庁にバレている」「あなたは詐欺の共犯です」などと電話がかかり、指定された個人宅に郵送したり振り込んだりさせられた。女性が11月26日、伝えられていた都内の弁護士事務所を訪ね、この弁護士とは無関係で詐欺の被害に気付いたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
電力大手3社に計1千億円規模の課徴金命令へ カルテル容疑、公取委
事業者向けの電力供給をめぐり、大手電力会社が互いに顧客獲得を制限するカルテルを結んでいた疑いがある問題で、公正取引委員会は1日、中国電力(広島市)、中部電力(名古屋市)、九州電力(福岡市)などに対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)で総額約1千億円超の課徴金納付命令を出す処分案を通知した。 関係者によると、課徴金の内訳は、中国電700億円超▽中部電と販売子会社「中部電力ミライズ」(名古屋市)に約275億円▽九電約20億円超。公取委は今後、各社の意見を聴いたうえで、今年度内にも行政処分を出す方針だ。 一方、カルテルに関わった疑いがある関西電力(大阪市)は、課徴金減免制度(リーニエンシー)に基づき違反を事前に自主申告したとみられ、課徴金は免れる模様だ。 電力小売りは16年に完全自… この記事は有料記事です。残り462文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
老朽化した団地「建て替え」か「修繕」か 住民が語るそれぞれの選択
老朽化したマンションや団地といった共同住宅をどうするか岐路に迫られている。建て替えには住民の合意形成が必要でハードルが高い。一方で手を打たなければ資産価値の目減りや被災の危険性もある。「建て替え」と「修繕」という別の道を選んだ千葉市内の二つの共同住宅に選択理由を聞いた。(重政紀元) 分譲マンション建て替えとしては県内最大級の工事が進むミハマシティ検見川浜(美浜区)。2025年に全工事が完成すると、総戸数は以前の倍以上の1009戸になる。 住民の一人で、建て替えに向けた組合の理事長を務めた二宮正さん(71)は「住民の意向をまとめるのに苦労しただけに感慨は深いです」と振り返る。 約3・7ヘクタールの敷地は元々1973年に開催された若潮国体の選手村だった。5階建て13棟の団地は国体後、県職員などの官舎、二つの経済団体の組合員向け住宅として分譲された。 一つの団地に三つの管理組合があるため、維持管理は難しかった。築30年を過ぎたころから共用部に問題が続出。2009年には建て替えの推進決議が可決されたが、賛同率は半数を超えた程度だった。 転機になったのは11年の東… この記事は有料記事です。残り2328文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
平和願い駆け抜けた7カ月 「ウクライナカラー」の電車、運行を終了
福家司2022年12月1日 13時26分 香川県のローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)が7カ月余り走らせてきた、ウクライナ国旗をイメージしたラッピング電車の営業運転が30日で終了した。現地では戦火がやまないが、車両検査に入るタイミングで、ほぼ予定通りに打ち切りを決めたという。 ことでんは、ウクライナの鉄道事業者に敬意を表し、世界平和への願いを込めて、電車2両を青と黄色の「ウクライナカラー」にして、4月19日から琴平線で運行を始めた。最終日は仏生山を午前5時半過ぎに発車。高松築港―琴電琴平間を走り、一宮に8時半過ぎに到着した。 発案したことでん地域開発本部の今井恭子さんは、「この電車が運行されている間にロシアの侵攻が終わるよう願っていたが、かなわず悲しい。ウクライナの人々が安全に平和に暮らせる日が早く来てほしい」と話した。 4駅で受け付けてきた募金もこの日で終了。ウクライナの鉄道事業者に連帯するステッカーの販売は通販サイト「ことでんショップ」(https://kotodenshop.official.ec/)で当面続ける。(福家司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警視が記者に抱きつきキスか 高知県警が調査
蜷川大介2022年12月1日 13時30分 高知県警高知南署の男性警視が10月に放送局の女性記者に抱きついてキスをしたとして、県警が調査していることがわかった。記者側から抗議を受け、県警は警視を県警本部警務部に異動させた。 関係者によると、警視は10月に女性記者と2人で高知市内で飲酒を伴う夜の会食をした後、路上で記者に抱きついて顔にキスをした。警視は当時、高知南署の署長、副署長に次ぐ幹部ポストの刑事官だった。警視は県警の聞き取りに、一連の行為を認めているという。 県警総務課は「関係者のプライバシーを考慮し、コメントは控える。調査したうえで厳正に対処する」としている。(蜷川大介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「卵を購入すれば配当金」 ねずみ講運営容疑で摘発、3億円集めたか
禁じられた「ねずみ講」を運営したとして、警視庁は30日、投資会社「G―PEX」(東京都港区)代表の峯岸正治容疑者(58)=同=ら2人を無限連鎖講防止法違反容疑で逮捕し、発表した。同庁は、峯岸容疑者らが「みんなのたまご倶楽部」と称する事業の会員を募り、約1万1千人から計約3億円を集めたとみている。 ねずみ講は、親会員が2人以上の新規の子会員を勧誘して会員をねずみ算的に増やすシステム。子会員の会費が親会員らに流れる仕組みだが、無限に子会員が増えることはないため最終的には必ず破綻(はたん)するものとして同法が禁じている。 生活経済課によると、峯岸容疑者らは、「みんなのたまご倶楽部」の会員となって卵90個を1万3900円(送料込み)で購入すれば、下位会員が支払う会費を原資とする配当(最大約160万円)を受け取れるとするシステムを提案。昨年10月~今年5月、このシステムに基づき会員6人から31万200円を集めるなどしてねずみ講を運営した疑いがある。提案するシステムを維持するには、親会員1人あたり5人の子会員が必要だったという。 77%が配当支払われず 峯岸容疑者は「峰岸妙光」と… この記事は有料記事です。残り322文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都心では木枯らし1号、観測されず 2年連続8度目
宮野拓也2022年12月1日 9時00分 冬の訪れを告げる「木枯らし1号」は今年、東京都心では観測されなかった。気象庁によると、記録が残る1951年以降、昨年に続き8度目。直近10年では、6回吹いて4回吹かなかった。 木枯らし1号の基準は、都心で10月半ばから11月末の間に、冬型の西高東低の気圧配置になり、最大風速8メートル以上の北寄りの風が初めて吹くこと。気象庁が観測し木枯らし1号として発表する。近畿では今年、11月13日に吹いた。 都心では14日に一時的に西高東低の気圧配置になり、最大風速7メートルを観測したが基準に達しなかった。24日にも吹く可能性があったものの吹かなかった。(宮野拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
#MeTooが遅れた日本の映画界から考える、ジェンダー平等の課題
2030 SDGsで変える 米ハリウッドに端を発し、性暴力やハラスメントの被害者が声をあげ、世界的な連帯が広がった「#MeToo」運動から5年。映画は社会や時代を映す鏡。SDGs(持続可能な開発目標)が目指すジェンダー平等をめぐる課題を、表現の現場から考えます。(伊藤恵里奈) 2017年秋に米国から広がった#MeTooの波は、ほどなく日本にも届いた。SNS上で性被害やつらい経験を明かす人があいついだのだ。俳優・アクティビストの石川優実さん(35)もその一人。露出の多いグラビア撮影を強いられた経験などをブログで告白した。 「怒ってもいい」という気づき だが、映画界を離れるきっかけとなった性被害については語れずにいた。当時の映画界では性被害の告発はあっても、連帯は広がらなかった。その後、ジェンダー問題を深く学ぶなかで「同意のない性行為は性暴力」だと知り、自分は怒ってもいいのだと気がついた。職場でのヒール靴などの強要に抗議する「#KuToo」も始めた。 今年に入り、過去に映画出演が決まった際に性行為を要求した監督が性被害をテーマにした映画を作ると知り、強い憤りを感じた。2月、監督の名前は出さずに「日本の映画界には地位関係性を利用した性行為の要求が当たり前にあった」とブログに書いた。週刊誌が報じたこともあり、映画は公開中止に。 この監督は「強要」を否定している。 「勇気ある告発」といわれる… この記事は有料記事です。残り2148文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】愛子さま21歳 天皇陛下、皇后雅子さまと歩んだ日々
2022年12月1日 6時48分 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが12月1日、21歳の誕生日を迎えました。 愛子さまは2001年、両陛下(当時は皇太子ご夫妻)の長女として誕生しました。雅子さまは母となって初めての会見で、生まれたばかりの愛子さまを目にした時のことを「本当に生まれてきてありがとう、という気持ちでいっぱいになりました。今でも、その光景は目に焼き付いております」と、かみしめるように語りました。 2020年、愛子さまは学習院大文学部日本語日本文学科に入学。21年12月に20歳となり、成年皇族に。成年の行事では、正装のティアラと勲章を着用したロングドレス姿を披露しました。この時、愛子さまが着用したティアラは、天皇陛下の妹の黒田清子さんから借りたものでした。 今年3月には、成年皇族となって初めての記者会見に臨み、「一つ一つのお務めを大切にしながら、少しでも両陛下や他の皇族方のお力になれるよう、できる限り精いっぱいつとめていきたい」と抱負を語りました。 写真でこれまでの歩みを振り返ります。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル