宮野拓也
強い台風7号の接近を受け、気象庁と国土交通省は13日午後、合同で厳重な警戒を呼びかけた。15日ごろ、猛烈な風を伴って紀伊半島など近畿から東海地方にかなり接近し、その後上陸する見通し。移動速度が遅く、西日本や東日本で大雨や暴風、高波などの影響が長引く恐れがあるという。
気象庁予報課の立原秀一主任予報官は、台風7号について「移動速度が遅いのが大きなポイント」と指摘。今後も時速10キロから15キロで移動する見通しだとして「台風の中でかなり遅い部類。日本付近を通過するまでに2日ほど要する」という。ところによっては、総雨量が平年の8月の1カ月分を上回る恐れがあり、警戒が必要だとした。
国土交通省の尾松智・河川保全企画室長は2011年に台風12号の影響で起きた紀伊半島大水害を例に挙げ、「中小河川は大雨が降ると短時間で水位が上昇する」などと注意を呼びかけた。
また、14日以降は大荒れの天候が予想されるとして、交通機関の計画運休や道路の通行規制などを想定したスケジュールの見直しや、ハザードマップの確認など台風が近づく前に備えを進めるよう強調した。(宮野拓也)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル