三井新、武井風花
宮城県登米市の認定こども園「豊里こども園」に刃物を持った男が侵入した事件で、建造物侵入容疑で逮捕された無職の大槻渉容疑者(31)=同市豊里町迫=が「子どもなら簡単に殺せると思った」と供述していることが、県警への取材でわかった。
捜査1課などによると、大槻容疑者は事件前、「自殺はできない。最低2人は殺さないと、死刑にならない」と考えるようになったという。県警は11日朝、建造物侵入と銃刀法違反の容疑で仙台地検に送検した。
事件から2日が経った同園ではこの日の朝、登米署員数人が園児の登園を見守った。1歳の娘を送り届けた父親(34)は、事件について「のどかな街なのでびっくりした。娘に何かあったらと思うと怖い」。不審な行動をしていた容疑者を見つけ、園児を避難させた園の対応について「素晴らしいです」と話した。
県は11日までに、認定こども園などの保育施設約1100カ所や、私立・公立幼稚園計約200園に対し、不審者への対応について再確認するよう求める通知を出した。(三井新、武井風花)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル