家庭用磁気商品のオーナー(販売預託)商法を展開したジャパンライフをめぐる詐欺事件で、同社が地域の資産家などに住民の勧誘を手伝わせていたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。客から選抜して、報酬も払っていたという。同社は地域の人間関係を利用して客を増やしたとされ、警視庁や愛知県警などの合同捜査本部は、被害が大きくなった原因の一つとみている。
捜査関係者によると、警視庁などは、詐欺容疑で逮捕した同社元会長の山口隆祥(たかよし)容疑者(78)ら14人を、勾留期限の8日にも別の客への詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた。勧誘方法や被害の実態、指示系統について解明を進める。
同社が客の勧誘を手伝わせたのは地域の資産家だった。捜査関係者や元社員らによると、億単位の投資をしている客の中で顔が広そうな高齢者を選んでいたという。「健康の輪を広げてほしい。知り合いの人にも勧めていただけませんか」などと頼み、社員の戸別訪問に同行させて、同社が催すイベントや食事会への勧誘をさせた。「活動者」と呼び、1時間当たり約1千円の報酬のほか、新規契約額の1~3割ほどの紹介料を払ったという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル