■休館まであとわずか…賑わう「ナゴヤキャッスル」
名古屋市西区の「ホテルナゴヤキャッスル」は、目の前に、庭に見立てた名古屋城が広がり、客室からは、市内の景色を一望することができます。
名古屋屈指の人気のホテルで最上階のレストランは、この日も賑わっていました。
女性客:
「名古屋では一番じゃないかと思っています。名古屋っていったら“キャッスル”っていう」 男性客:
「32年前に結婚式挙げて、娘も3年前に結婚式をここでやりましたので。無くなるのが寂しいわ」
■世界に誇るホテルをこの地に 51年の歴史…日本初の「ガラス張りエレベーター」も
高度経済成長期真っただ中の1964年。東海道新幹線が開通。その5年後の1969年、「世界に胸を張るホテルをこの地に創る」を合言葉に、財界人が中心となり建てられました。
日本初となるガラス張りの「展望エレベーター」や、名古屋城を眺めながら入る「屋外プール」など、当時としては斬新で画期的。一躍、脚光を浴びました。
また上皇・上皇后さまが名古屋にお越しの際に利用されたことから、皇室御用達のホテルとしても知られます。
最高級の「インペリアルスイートルーム」は広さ146平米、1泊33万円。
名古屋城を一望できるリビングルームとベッドルームが自慢。
これまで国内外の数々のVIPが利用してきました。
■ここで働くこと自体が私の誇り…夜の責任者として現場に立ち続ける 開業当時から働くホテルマン
スタッフの尼子訓さん(69)。51年前の開業当時から働く1人で、9月の休館とともにホテルマンを引退します。
尼子さん:
「学生時代にアルバイトをやりまして、そのころホテルは名古屋に2つぐらいしかなくて、非常に珍しかったということもあって、ここに来ました」
当時、ホテルは一部の富裕層しか利用できなかった特別な場所。大学生の時にキャッスルができ、憧れからアルバイトを始めたといいます。
60歳で定年後再雇用され、今は夜の責任者「ナイトマネージャー」として働きます。午後4時半から翌朝の9時半まで、週2回泊まり込みの勤務です。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース