原晟也 阿部育子 手代木慶 加藤美帆
神奈川県逗子市で2020年、マンション敷地の斜面が崩れ、市道を歩いていた女子高校生(当時18)が死亡した事故で、遺族が当時のマンション管理会社側に損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、横浜地裁であった。小西洋裁判長は、斜面の上部で亀裂を把握していたのに措置を取らなかったとして、管理会社側の賠償責任を認めた。
遺族はマンションの所有者側も訴えていたが、判決は、6月に両者が和解したことを踏まえ、事故に伴う損害額から和解金約1億円を差し引き、管理会社側に約110万円の賠償を命じた。
この日は、マンションの所有者側が管理会社や売り主側に損害賠償を求めた訴訟の判決もあり、小西裁判長は斜面の崩落防止を所有者側へ助言する義務を怠ったなどとして、管理会社に約4200万円の賠償も命じた。
管理会社「大京アステージ」(東京都渋谷区)は「大変痛ましい事故が起きたことについて、改めて、ご遺族、関係者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。判決内容を精査し、今後の対応について社内で協議してまいります」とするコメントを出した。
両判決によると、管理会社の…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル