新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家庭と仕事のバランスを模索する日々が続いています。乗り越えた課題もあれば、いまだに解決できない悩みや漠然とした不安を抱える人もいるのではないでしょうか。長女(2)の誕生を機に約6ヶ月の育休を取り、「男コピーライター、育休を取る。」の著書もある魚返洋平(うがえり・ようへい)さん(39)もその一人です。共働きの妻と協力しながら対処していることやモヤモヤを聞きました。(withnews編集部・河原夏季)
子どもが寝静まった後に
「2歳児が家にいて在宅勤務というのは全然成立しないと、毎日思っていますね。保育園に預けられないこの生活は持続不可能です」
大手広告会社・電通でコピーライターとして働く魚返さんは、そう話します。
4月上旬から保育園がほぼ休園状態になり、世話をしつつ仕事をする日々が始まりました。妻も在宅勤務ですが週1回は出社することがあり、その日は娘の世話でパソコンに向かって作業することはできないといいます。
「うちの会社の場合7時間勤務が基本ですが、会議のときだけパソコンに向かい、ほかはすべて子どもの世話に費やしていると、実質4、5時間しか働いていないことになります。有給休暇を取らないと時間の帳尻が合わなくなるときは有休を取ります。そうでなければ子どもが寝静まった後にコピーや企画を考えますね。会社で定められた『みなし7時間』のカウントとの整合性をとっていく。なんとか対処しています」
職種柄、これまでもカフェなどでリモートワークをすることがありました。周囲の雑音が聞こえる環境の方がはかどったり、場所を変えてリフレッシュできたりしましたが、「在宅」に限られる現状には窮屈さを感じているそうです。
日中は打ち合わせやメールのやりとりが中心。コピーやアイデアを考える個人作業は夜に集中します。
「家でもできる便利さゆえに、どんどんリモート会議が入ってきてしまいます。僕らの仕事は打ち合わせと同じくらい個人の仕事が大事ですが、自分で守らないと個人の仕事時間が圧迫されてしまいます」
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース