前橋市の住宅で10日、小学生の兄弟2人が刺殺された事件で、群馬県警は14日、母親の無職勝俣秋恵容疑者(38)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
県警によると、勝俣容疑者は10日午後、前橋市富士見町小暮の自宅で、長男で小学3年の善登さん(9)と、次男で小学2年の太陽さん(7)の胸を刃物で刺し、殺害した疑いがある。司法解剖の結果、死因は2人とも失血死だった。
勝俣容疑者にも腹や胸に刺し傷があり、市内の病院に入院していた。県警は退院を待って逮捕した。県警は勝俣容疑者が無理心中を図ったとみて調べている。
群馬県中央児童相談所によると、勝俣容疑者は栃木県に住んでいた2018年、心身の不調で子どもの養育が困難として、栃木県内の児相に相談。兄弟2人は児童養護施設に入所した。その後、現在同居している男性を頼って前橋市に転居した。昨年10月に生活が安定したとして、子どもの引き取りを希望し、4人で住んでいたという。
群馬県中央児相は、支援が必要な家庭として計3回訪問。8日にも電話したが異変を感じることはなかった。勝俣容疑者からは「子どもがトイレに行った後、手を洗わない」「兄弟げんかをする」との相談があったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル