才本淳子
京都で長年ファンを楽しませてきた映画館「京都みなみ会館」(京都市南区)が10日、今年9月30日で閉館すると発表した。
同館は1963年に邦画の新作を上映する封切館としてオープン。80年代後半にはアート系ミニシアターに方向転換し、個性的な作品の上映でファンの支持を集めた。
2018年3月に建物の老朽化でいったん閉館したものの、翌年8月に3スクリーンに拡充して移転・再開館した。だが、20年からの新型コロナウイルス禍の影響もあり、客足が伸びなかった。
同会館を経営する巖本金属(京都市)は「厳しい経営状況が続き収益の見込みも立たないことから、閉館することとなりました。誠に不本意ながらこの状況を真摯に受け止め、皆様にご報告する次第でございます」とコメントした。(才本淳子)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル