井潟克弘
富山市の保育施設と小中学校で多数の児童・生徒らが下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えた問題で、市保健所は19日、給食などで提供された牛乳が原因による集団食中毒と断定し、食品衛生法に基づき牛乳を納入していた「内田乳業」(富山市四方)を同日付で営業禁止処分にした。原因物質については調査中としている。
有症者が共通して同社が納品した牛乳を飲用していたことから、市保健所は「因果関係があった」と判断。立ち入り調査では、牛乳を流す配管の洗浄に不十分な点がみられたという。同社は指摘された不備を認めているというが、洗浄や消毒の徹底など再発防止のメドは立っていないという。
市保健所が4月に定期的な立ち入り調査をした際には、特に問題はなかったという。今回の調査では、14~16日にかけて6238人が飲み、うち0歳~50歳代の1212人が腹痛や下痢などの症状を訴えた。(井潟克弘)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル