山田健悟
石川県庁舎で営巣している、国の絶滅危惧種ハヤブサのヒナが今年も孵化(ふか)した。今年3月以降、4個の産卵が確認され、うち3個からヒナが誕生した。県庁舎でのハヤブサのヒナ誕生は、これで10年連続になるという。
県自然環境課によると、県庁舎(19階建て)でハヤブサの営巣や産卵が確認されるようになったのは2005年。しかし、それから8年間は産卵は確認されたものの、孵化には至らなかったという。
13年夏ごろから専門家からの助言を受け、ハヤブサが営巣するベランダに砂を敷いたり、窓のブラインドを閉めてハヤブサのストレスを減らしたりする対策がとられるようになり、翌14年から毎年ヒナが誕生するようになった。これまでに累計42個の産卵があり、38羽のヒナが誕生している。
ハヤブサへの刺激を減らすため、具体的な営巣場所は非公開だが、石川県の公式サイト(https://www.pref.ishikawa.lg.jp/index.html)で、ヒナの写真やこれまでの記録を公開している。(山田健悟)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル