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36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、京都地裁は25日、殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)に判決を言い渡す。事件後の青葉被告を治療した医師はいま、相反する思いが交錯する。一つは、青葉被告が自分の言葉で思いを語ったという安堵(あんど)。もう一つは再び事件を起こさないための教訓を裁判から得られたのかという懸念だ。
鳥取大学医学部付属病院高度救命救急センター(鳥取県米子市)の上田敬博教授(52)は2019年7月の事件直後、当時勤務していた近畿大病院(大阪府大阪狭山市)で青葉被告と対面した。
全身にやけどを負い、意識が戻ったのは約1カ月後。皮膚の移植手術を繰り返すなど約4カ月間、治療に当たった。
その後、青葉被告は京都市内の病院に転院したが、20年5月に逮捕され大阪拘置所に移送されると、上田さんは再び、数カ月に一度、治療のために訪れるようになった。病院とは違い、刑務官が付き添う拘置所では簡単な会話もできなかった。
裁判が開かれることが決まり、どうしても伝えたいことがあった。
「裏切られたことはあるか」問うてきた青葉被告
「今から厳しく辛いことが待…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル