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埼玉県熊谷市立吉見保育所で園児に「心理的虐待」などが繰り返されていた問題で、市は24日、市役所で会見を開き、小林哲也市長ら幹部が園児や保護者らに向けて陳謝した。
市は、虐待行為を主導した前所長(51)を停職6カ月にするなど関係者の処分を23日に発表しており、この日の会見では再発防止策を中心に説明した。
市によると、市立保育所の全保育室に「見守りカメラ」を取りつけるとともに、有識者や保護者代表らで構成される虐待防止委員会を設置する。保護者と保育士の意見交換の機会を増やすなどして「開かれた保育所」をめざす。
市は、前所長らの行為に対して声をあげることなく同調してしまった保育士がいたことを重くみて、公益通報制度を周知し、適切に使われるように努める。吉見保育所で実施中の巡回指導も全保育所に広げ、きめ細かく対応していくという。
小林市長は「園児や保護者にとって安心安全な保育所にするため、適切な保育になっているかをチェックすると同時に、風通しのよい職場環境をつくり、ガバナンス(組織統治)を再構築していく」と話した。(猪瀬明博)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル