福岡市の私立博多高校で2020年、当時15歳だった剣道部の女子部員が自殺したことをめぐり、学校側が顧問からの暴言や暴力が原因だったと認め、遺族との和解が成立した。教員の不適切な指導による子どもの自殺が後を絶たないのはなぜか。息子が学校で指導を受けた直後に自殺し、一般社団法人「ここから未来」を立ち上げて学校での体罰やいじめなどについて調査・研究を続ける大貫隆志さん(65)に聞いた。 「また、学校での指導が原因で子どもの命が失われてしまった。悲惨な前例がいくつもあるのに、いまだに自分事としてとらえていない学校が少なくない」 大貫さんは今回の件についての報道を受け、無念さをにじませた。 00年、中学2年生だった大貫さんの次男、陵平さん(当時13)が自殺した。学校でお菓子を食べたことを教師にとがめられ、1時間半にわたって叱られた翌日だった。 亡くなった博多高校の女子生徒は顧問から繰り返し暴言を浴びていたほか、他の部員の前で地面に倒すといった暴力を受けていた。 大貫さんは「明らかに通常の指導を逸脱しており、刑事事件として扱われてもおかしくない」と語る。 教員に叱られたり、体罰を受けたりして子どもが自殺に至る事態は「指導死」とも呼ばれ、全国で繰り返されてきた。 学級内や部活内など状況に違いはあるが、背景にある構造は共通していると大貫さんは指摘する。 「学校の管理職が責任をもって指導死を防ごうという体制になっていない」。悪質な場合には顧問や管理職の刑事責任を問うことも必要だと訴える。 また、管理職は不適切な指導… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪華、優美…「琳派」の新発見が続々 なぜ東京・千住で出てくるのか
金箔(きんぱく)を使用した彩色や高いデザイン性が特徴的な日本美術の流派の一つ「琳派(りんぱ)」。その系譜が東京都足立区・千住地域でも花開いたことをご存じだろうか。新発見が相次いだ区の調査の成果を「千住の琳派」として紹介する特別展が、区立郷土博物館で開催中だ。 琳派は俵屋宗達や尾形光琳らにより、桃山時代から江戸中期に京都で花開いた美意識の系譜。その約100年後の江戸では、酒井抱一(ほういつ)と弟子の鈴木其一(きいつ)が優美で瀟洒(しょうしゃ)な画風を生み出し、江戸琳派を確立した。 その流れは、日光街道最初の宿場である千住にも継承されていた。 其一に絵を学んだ村越其栄(… この記事は有料記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
会社員からプロの指揮者へ 音楽大学に進学しなかったわけは
有料記事 聞き手・山本知佳2022年11月6日 7時00分 プロの指揮者になるには、まず音楽大学へ――。そんな業界の「常識」を打ち破って活躍する若手指揮者がいます。日本フィルハーモニー交響楽団や仙台フィルハーモニー管弦楽団など、数々のプロオーケストラで客演する坂入健司郎さん(34)に、指揮者になるまでを聞きました。 指揮者という存在を認識したのは、6歳の頃です。誕生日のプレゼントとして、指揮者やオーケストラが異なるドボルザークの「新世界より」のCDを数枚もらいました。それぞれ聞いてみると、同じ曲なのに表現の仕方が違っていたのがおもしろかった。自分だったらここのフレーズはこういう風にしたい、と考えるようになり、指揮者という存在にひかれました。 指揮者に片っ端から連絡 あの人からリハへの誘いが 中学や高校では音楽系の部活… この記事は有料記事です。残り1033文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
震えながら夜も追っかけ バッタ愛あふれる学芸員、自由研究のすすめ
僕はバッタの追っかけ――。 バッタに魅せられ、子どもたちに「バッタの自由研究」を勧める学芸員が、神奈川県厚木市にいる。 身近な昆虫であるのに、あまり研究が進んでいないというバッタ。だからこその面白さと可能性が広がっている、と力説する。 「着地はへたくそだし、ふだんは飛ばずに歩くことも。前脚で顔をかいたり、触角を掃除したり。しぐさに愛敬があって人間くさい。見ていて飽きない」 あつぎ郷土博物館の学芸員、槐(えんじゅ)真史さん(57)は、バッタの魅力をそう語る。 「バッタと人とのつながりは実はすごく深い。人が定住して農業を始めたことで次々に草原が広がり、バッタの生息地も広がっていった」 人間が手を入れた「半自然」にこそ、バッタがすめる環境があるのだという。だが、その草原は減り続け、「トノサマバッタはもはや、どこにでもいるバッタではなくなった」と危機感を募らせる。 活動の場、造成で危機に 原点は高校生の時だ。県立茅… この記事は有料記事です。残り1834文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】大学キャンパスで不発弾、自衛隊が撤去へ 住民が避難
川田惇史、添田樹紀2022年11月6日 7時31分 大阪城にほど近い、大阪公立大学森之宮キャンパスの建設予定地(大阪市城東区)で見つかった不発弾1個について、自衛隊による撤去作業が6日午前10時から始まります。作業では、半径約300メートル以内を警戒区域として道路を通行止めに。区域内の住民約2200世帯、約3750人に避難を呼びかけます。現地の動きをリアルタイムでお伝えします。 相次ぐ不発弾の発見 背景には 大阪市によると、不発弾は米国製の1トン爆弾(長さ1・8メートル、直径0・6メートル)。今年9月、金属片などを見つける探査の一環で地下5メートルの場所から発見された。信管が残っており、陸上自衛隊が周りに土囊(どのう)を積んだ上で、信管を取り除いて別の場所に運ぶ予定だ。 現場周辺では不発弾の発見が相次いでいる。 2000年に市住宅供給公社の賃貸住宅建設現場から、10年に市営地下鉄(当時)の森之宮検車場や文化財発掘現場から、不発弾が相次いで見つかった。 原因はこの場所にかつて「東洋一の兵器工場」といわれた陸軍の「大阪砲兵工廠(こうしょう)」があり、戦時中は米軍の空襲の標的となったからだ。今回の不発弾も太平洋戦争中に米軍が投下したものとみられている。 大阪砲兵工廠は1870(明治3)年にできた軍事工場。戦争のたびに規模が大きくなり、高射砲や戦車砲の開発・生産拠点だった。太平洋戦争末期には約200の施設があり、6万人が作業に従事したとされる。 「大阪国際平和センター」(ピースおおさか)によると、終戦直前の1945年8月14日には、約140機の米軍の爆撃機B29などが大阪砲兵工廠を主な標的とし、約700トンの爆弾を投下したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
段ボール製「ダンボルギーニ」引退 スーパーカーへの憧れを形に7年
イタリアの高級スポーツカー・ランボルギーニを忠実に再現した段ボール製の「ダンボルギーニ」が引退した。宮城県女川町に展示されて約7年。観光客だけでなく、視察した上皇ご夫妻を驚かせたほど作りは精巧だったが、制作した会社が3日に展示スペースを閉じた。 ピンク色の車体は、海沿いの商店街「シーパルピア女川」の一角に鎮座していた。梱包(こんぽう)資材会社「今野梱包」(同県石巻市)が運営する「Konpo’s Factory(コンポズファクトリー)」だ。 2015年のオープン以来、多くの観光客らが訪れ、16年には上皇ご夫妻(当時は天皇皇后両陛下)も視察した。皇后陛下は「震災の時にも、避難所などで段ボールは活躍していましたね」と関心を示したという。 もともと、町を離れる若者が絶えないことを危惧した今野梱包の今野英樹社長(50)が「自分の夢や憧れを形にして世間を『あっ』と言わせよう」と制作を思いついた。世界に通用する技術があることもアピールしたかった。 ネットで集めた画像や模型などを参考に、小型版を作ってイメージを膨らませ、実物大を社員と一緒に完成させた。約500のパーツから成り、車体の隙間から見えるエンジンなど、細部までこだわった。 高校の同級生でもある女川町… この記事は有料記事です。残り845文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛子さま、佳子さまと雅楽演奏鑑賞 伝統芸能の授業とり、参加を希望
休日の皇居内に、プリンセス2人が姿を見せた。 5日午後、皇居内の宮内庁楽部で開かれた秋季雅楽演奏会。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは白、秋篠宮家の次女佳子さまは赤の服装で、笛や篳篥(ひちりき)などの演奏に聴き入った。 学習院大学文学部3年生の愛子さまが、雅楽演奏会を鑑賞するのは初めて。 同庁によると、もともと日本文学や日本文化に興味や関心があり、昨年、日本の伝統芸能に関する授業を選択したこともあって、鑑賞を希望したという。 今年3月に臨んだ成年皇族となって初めての記者会見。愛子さまは大学2年生の時に日本語日本文学系を選択したと説明していた。 「日本語のルーツや文法など、日本語に関する基礎的な事柄を幅広く学習しております」 「平安時代から昭和初期にかけての多様な文学を通して様々な考察を深める授業であったり、紀行文を民俗学的な視点で読む授業などを履修しております」 関心のある分野は「模索中」とし、「以前から興味を持っておりました、『源氏物語』などの平安時代の文学作品、物語作品を始め、古典文学には引き続き関心を持っております」と述べていた。 しかし、愛子さまはいまだキャンパスライフを送れていない。新型コロナの感染防止の観点から、大学入学後から通学を控え、オンラインで授業を受講する。 愛子さまの思いについて、側近はこう説明する。 「ご登校になりたいお気持ち… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「風よ 吹け」 住民ゼロから復興の町にエール 詩人の和合亮一さん
東京電力福島第一原発が立地する福島県双葉町に、詩人で高校教師の和合亮一さん(54)=福島市=が詩を贈った。町を歩き、町民の声に耳を傾け、思いを詩に込めた。 和合さんは5日、町内の式典で「双葉の丘へ」と題した長編の詩を10分半かけて朗読した。町からの依頼でつづった詩はまず、東日本大震災や原発事故による避難の経過をたどる。全町民が避難を強いられ、今年8月に一部で避難指示が解除されるまで、約11年半にわたり住民がゼロだった。 〈大男は 丘に座り たくさんの人々に 告げた 町は俺のものだ 誰も 入るな〉 今年9月、小学校で見た光景… この記事は有料記事です。残り1173文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
徳山下松港に、帆船が集結 開港100周年を記念して
垣花昌弘2022年11月5日 20時27分 徳山下松港開港100周年記念イベントが5日、山口県周南市で始まった。晴海埠頭(ふとう)に「日本丸」「海王丸」「みらいへ」の3隻の帆船が集結。コロナ対策で日本丸と海王丸の船内は公開されなかったが、海上ツアーなど様々な催しがあった。6日まで。(垣花昌弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日中友好、照らすランタン 宇治の萬福寺で「黄檗ランタンフェス」
小西良昭2022年11月5日 20時30分 中国ゆかりの黄檗宗(おうばくしゅう)本山・萬福寺(まんぷくじ)(京都府宇治市)で「黄檗ランタンフェスティバル」が開催されている。中国ランタンやオブジェ約30基が、夜の境内をカラフルに染める。 鉄の骨組みにサテン生地を張ったランタンを、中国の職人が組み立てた。会場では「日中友好の門」が出迎え、江戸初期に中国から渡来し、寺を開いた隠元禅師(1592~1673)の船(長さ15メートル)や愛用の茶器をイメージしたオブジェが目を引く。本堂前には飛天。放生池は鮮やかな蓮池に。西遊記の孫悟空、旧正月(春節)の竜舞も登場する。 3年前から準備したが、コロナ禍で職人が来日できず、延びていた。荒木将旭(しょうきょく)宗務総長(55)は「ランタンは中国で法要に飾る。隠元禅師350回忌と日中国交正常化50年の節目に中国文化を紹介し、友好の助けになればと思う。ランタンなら萬福寺と言われるよう、秋の恒例行事にしたい」と話した。 大阪府枚方市の北野美和子さん(52)は「日本風とは違う原色が強めの色合いで鮮やか。きれい」と楽しんでいた。 来年1月末までの午後5時半~9時。入場料は大人2500円。中学・高校生1千円、小学生以下無料。問い合わせは萬福寺(0774・32・3900)へ。(小西良昭) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル