交通違反取り締まりで偽った書類を作ったなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた福岡県警柳川署の元警部補、於保貴昭被告(58)の初公判が28日、福岡地裁(岡本康博裁判長)で開かれ、於保被告は起訴内容を認めた。 起訴状などによると、於保被告は2021年8月~23年2月、8件の違反処理で検挙書類を偽造したとされる。 事件の背景について検察側は冒頭陳述で、於保被告が15年3月、中央署の内勤から春日署の交番勤務となったのに伴って給料と小遣いが減った中、取り締まりの表彰1回につき、小遣い1千円を妻から得るようになったことを指摘した。 動機について検察側から問わ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コカ・コーラ、アサヒ飲料と市が協定 使用済みボトルをすべて売却へ
兵庫県明石市は28日、家庭から回収した使用済みペットボトルすべてをコカ・コーラボトラーズジャパン(東京)、アサヒ飲料(同)の両社側に売り渡す協定を結んだ。ペットボトルの再利用を高めるため。来年4月から実施する。 市は現在、回収したペットボトルをリサイクル業者に引き渡している。一部は加工されて新たなペットボトルとなるが、食品トレーなどに加工されることもある。トレー類は、使用後に燃やされるケースもある。 ペットボトルへの加工は燃やす必要がなく、繰り返し再利用できるため、環境への負荷を軽減できるというのが、市の考えだ。 2社にとっても素材の安定的な調達につながる。2社はいずれも2030年までに、すべてのペットボトルをリサイクルや植物由来など環境に配慮した素材にする目標があるという。 2社とも明石市内に飲料工場がある縁もあって締結に至ったという。3者はこの日会見し、丸谷聡子市長は「今まさに持続可能な循環型社会への行動が求められている。市と、市内で活動する事業者が協定を結ぶことは、その一歩になる」と話した。(天野剛志) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・旭区の有料老人ホームで火災 男女9人けが
28日午後2時半ごろ、大阪市旭区赤川1丁目の有料老人ホーム「グリーンコート赤川」の関係者から「火災報知設備が鳴っている」と119番通報があった。大阪府警などによると、22人が入居しており、男女9人がけがを負った。 府警や大阪市消防局によると、施設は6階建て。2階の居室と廊下計約45平方メートルが焼けたが、火は約40分後にほぼ消し止められたという。 現場はJR城北公園通駅から南東に約100メートルの住宅街。消防車41台などが出動し、現場は一時騒然となった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
べっこう色に染まる「海のチーズ」 高級珍味の生産ピーク
お歳暮や正月の贈答品として人気の高級珍味、からすみ作りが長崎市で最盛期を迎えている。 長崎で最も古いからすみ屋「高野屋」の干し場では、天日干しされたからすみが、べっこう色に染まり始めている。 塩漬けにしたボラの卵巣を一昼夜かけて真水で塩抜きし、1~2週間かけて天日干しをおこなって完成する。関東を始め、全国に出荷される。 高野正安社長(60)は「深い味わいで『海のチーズ』といわれる、からすみを食べて、良い年を迎えてほしい」と話す。 近年、県産のボラが減り、豪州・米国産が多くを占めるようになったが、長崎近海で捕れたボラの卵巣でつくったからすみは、より濃厚で出回る数が少ないため貴重だという。近海で捕れたボラのからすみ作りは、暑さが続いたため、例年より2週間遅れの11月中旬に始まった。 1675年に創業した高野屋が約300年前、長崎近海で捕れたボラの卵巣でつくった「野母からすみ」を将軍家に献上したことから、長崎の名産品として広く知れ渡るようになったという。(日吉健吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不登校のきっかけ 学校の先生の「忙しさ」と関係? NPO調査
学校を休むようになったきっかけは何ですか――。学校以外の子どもの居場所や相談先を紹介するサイトを運営しているNPO法人「多様な学びプロジェクト」が不登校の子どもの保護者に直接問いかけたところ、学校側に毎年聞く国の調査とは異なる面が見えた。当事者ニーズを踏まえた提言をまとめ、国に届ける計画だ。 文部科学省が毎年行う「児童生徒の問題行動・不登校調査」の結果によると、2022年度に不登校だった子どもは小中学生だけで29万9048人。前年度から22・1%増え、10年連続の増加になった。学校側に質問するこの調査の結果では、不登校の要因で最多は「無気力、不安」の51・8%だった。 民間調査でみえた傾向 一方、多様な学びプロジェクトが保護者に聞くと、傾向は違った。 10月6日の調査開始から同… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本のリベラルと保守、米国とどう違う? メディアへの信頼度に差
米国のような保守とリベラルの分極化が日本でも進んでいるのか――。スマートニュースと大学研究者で作るグループが意識調査を実施し、24日に発表した。近年、日本でも両者の対立が深まったが、差異は小さく、メディアへの信頼度などでも米国と異なる傾向があると指摘している。 調査は3月、6千人超の有権者を対象に郵送とウェブで行われた。自身の政治的立場を尋ねたところ、リベラルが29%、保守48%(中間23%)。個別の争点では、防衛力強化や憲法9条改正は保守の賛成率が高く、同性婚、移民の受け入れ、環境保護はリベラルの賛成率が高かった。 これらを米国の調査と比較した場合、いずれもイデオロギーによる差異は小さかった。特に経済面では、保守の方が増税や財政出動を求めるなど「大きな政府」を志向しており、米国と反対の結果が出た。 また、マスメディアへの信頼… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安土桃山時代の刀や19世紀のライフルを所持した容疑 暴力団員逮捕
安土桃山時代の刀や19世紀のライフルを許可なく所持したとして、警視庁は指定暴力団住吉会系幹部の男(51)=東京都台東区=を銃刀法違反などの容疑で逮捕し、28日発表した。「自分の物で間違いない」と容疑を認めているといい、警視庁は持っていた目的を調べる。 薬物銃器対策課によると、男は7月、自宅で都教育委員会の許可を得ずに、ライフル銃(全長99・3センチ)1丁、日本刀の脇差し(刃渡り53・9センチ)1本、やり(刃渡り31・7センチ)1本を所持したなどの疑いがある。 古美術品として価値 同課が都教委に確認したところ、ライフル銃は1800年代に米国でつくられた「シャープス銃」、刀とやりはいずれも安土桃山時代(1573~1603年)につくられたものと判明。特にライフル銃は保存状態が良く、古美術品として価値があるとみられるという。 銃や刀剣類は一定の条件を満たし、自治体の教育委員会で登録手続きを経て、認められれば自宅などで所持できる。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ソフトバンク元部長ら3人再逮捕 別の男性から2500万円詐取容疑
ソフトバンクの事業への投資とうそをつき、会社経営者から12億円をだまし取ったとして同社元統括部長の清水亮容疑者(48)ら3人が詐欺容疑で逮捕された事件で、警視庁は28日、同じ手口で別の会社経営者から2500万円を詐取したとして3人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 ほかに再逮捕されたのは同社元課長の枡田健吾(42)、元アパレル会社代表取締役で風俗店従業員の森田真伍(41)の両容疑者。捜査2課によると、3人は共謀し、2021年12月~22年1月、会社経営の30代男性に対し、ソフトバンク本社会議室で虚偽のビジネスの資料を提示し、投資の名目で現金2500万円を振り込ませ、だまし取った疑いがある。 うその説明会は計20回以上開かれ、計約40人が参加した。警視庁は、3人が別に計約1億円を同様にだまし取っていたとみて調べている。(福冨旅史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
左足首に小型カメラ、エスカレーターで盗撮 書道科教諭を懲戒免職に
女性用トイレで女性を盗撮したなどとして、茨城県教育委員会は27日、常総市にある県立高校の男性教諭(33)を同日付で懲戒免職処分にし、発表した。同校の校長についても管理責任を問い、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。 県教委などによると、男性教諭は10月7日午前9時45分ごろ、つくばエクスプレス流山おおたかの森駅構内の上りエスカレーターで、左足首に取り付けた小型カメラを使い、前方にいた千葉県内の女子高校生のスカート内を盗撮したとして、同県迷惑防止条例違反の疑いで同県警流山署に現行犯逮捕された。 逮捕後の調べで、同月6日午前10時55分ごろにも、常総市内の女性用トイレで同じ小型カメラを用いて女性を盗撮していたことが判明したとされ、この件について、11月15日に茨城県迷惑防止条例違反の罪で起訴された。県教委によると、撮影したとされたのは勤務時間中のことだったという。 男性教諭は県教委の聞き取りに対して、2件とも盗撮を認め、動機については「自身の性的欲望を満たすため」と説明したという。県教委は、それ以前にも複数回、女性を盗撮していたとみられるとしている。(富永鈴香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雨降らず…琵琶湖の水位が-65cmに 滋賀県、生態系の影響調査へ
琵琶湖の水位が27日、マイナス65センチまで低下し、滋賀県は2年ぶりに「水位低下連絡調整会議」を設置した。漁業や生態系への影響などの調査に乗り出す。県によると、この時期の平年値より26センチ低く、水位の低下が続けば大阪や京都などの下流域で取水制限になる恐れもあるという。 琵琶湖の水位は、国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所(大津市)が、下流の水需要などを考慮しながら、瀬田川洗堰(あらいぜき)を操作して調節している。 最低でも毎秒15立方メートルの放流を続けており、雨が降らなければ1日でおよそ1センチ低下する。県によると、この時期の過去30年間の平均値はマイナス39センチ。 彦根地方気象台によると、今年は9、10月に台風の接近がなかった。彦根市の9月の降水量は60・0ミリ(平年値167・7ミリ)、10月は79・0ミリ(同140・7ミリ)にとどまった。担当者は「高気圧に覆われて晴れの日が多く、9月の記録的猛暑も影響し、まとまった雨が降らなかった」と説明する。 マイナス65センチを記録した27日、県は水位低下連絡調整会議を開いた。議長の三和啓司・土木交通部長は「影響の把握に努め、琵琶湖の水を大切に使っていただくよう、発信していただきたい」と出席者に指示を出した。近く漁業や農業への影響調査を始める。 会議の設置はマイナス69セ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル