(C) ビデオニュース・ドットコム (↑画像をクリックすると動画が再生されます。) 3年前の小池東京都知事による「希望の党騒動」をきっかけに、一旦は袂を分かった旧立憲民主党と旧国民民主党が先週ともに解党し、その大半が枝野幸男氏が率いる新しい立憲民主党として再結集した。その結果、150人からの国会議員を擁する大野党勢力が一夜にして登場することとなった。 「再結集」というと、一旦はバラバラになった旧民主党が「再び元の鞘に戻っただけだろ」と見る向きが多いのは無理からぬ事だろう。しかも、新しい政党は全所属議員による投票の結果、党名も立憲民主党のまま、新党の代表・幹事長も旧立憲民主党の枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が引き続き務めることになったという。新党の主要メンバーには枝野・福山両氏のほか、菅直人、野田佳彦元首相を始め岡田克也元外相、玄葉光一郎元外相など旧民主党の代名詞とも呼ぶべき面々が顔を揃え、党自身が略称に「民主党」を使うことを申告しているとあっては、これを「元鞘」と見ない方が難しいというものだ。 しかし、枝野代表はこの「元鞘」説を明確に否定する。そしてその理由として、新民主党は新自由主義を明確に否定できたことをあげる。その精神は立憲・国民の合流交渉の際に両党の幹事長間で合意した党の綱領に明確に謳われている。党の綱領に「反新自由主義」の旗を立てた以上、新民主党の議員は現職も、これからこの旗の下に結集する人も、すべてのメンバーがこの理念は共有することになると枝野氏は言う。 振り返れば民主党の歴史は、内部対立の歴史だった。元々、1996年に赤松広隆氏ら社会党の右派を中心とするグループと自民党から離脱した武村正義氏が率いるさきがけが合流して結党された民主党は、その後自民党、民社党の流れをくむ民政党や旧自民党の小沢一郎氏らグループとの合併を繰り返しながら大きな塊に成長し、2009年には遂に念願だった政権交代を果たした。しかし、その内実は社会党、日本新党、自民党、民社党、みんなの党、維新など、場合によっては理念が180度違う出自を持った議員が非自民・反自民を唯一の旗印に集まった、まるでごった煮のような政党だった。当然、基本的な政治理念に内部で大きな相違があり、それが逆風に晒されるたびに党内対立や内部分裂、お家騒動を繰り返してきた。 2009年に政権交代を目前にして、当時の代表だった小沢一郎氏が検察に付け狙われた時も、一枚岩でこれに対処することできなかったし、菅直人政権時代の2010年の参院選では当時野党だった自民党が消費税増税というくせ玉を公約に掲げてきた時、党内の意見集約ができないまま選挙に突入し、あっという間に参院で虎の子の過半数を失ってしまった。政権から下野した後も、党名を民進党に変えてみたりした挙げ句、当時国民的な人気があった小池都知事に簡単に唆された前原代表が、事実上民主党を解党するというご乱心ぶりを発揮した結果、遂に分裂に至ってしまった。政権から滑り落ちた後、旧民主党勢力は選挙には6連敗し、8年近くも安倍政権の存続を許すこととなった。 しかし、人間万事塞翁が丙午。分裂騒動の際に、小池、前原チームが旧民主党の「リベラル勢力」を排除してくれたおかげで、枝野氏がその勢力を結集させて新たな政党「立憲民主党」を起ち上げることが可能になった。そして、その後、立憲民主党により多くの支持が集まったため、結果的に「希望の党騒動」が百花繚乱状態にあった民主党をリベラル勢力と非リベラル勢力に仕分けする機能を果たすことになった。 これまでの民主党には市場原理主義色の強い、本来であれば自民党から出ていてもおかしくない議員が多くいたことにくわえ、これは社会党の影響かもしれないが、とにかく「改革政党」を名乗ることが必然であると考える議員が多かった。しかし、ここで言う「改革」とは、少なからず小泉改革に代表される新自由主義的な改革の色彩を強く浴びていたと枝野氏は言う。それでは自民党との間の改革競争になってしまい、有権者はあえて政権交代のリスクを取ろうとは考えない。 分裂騒動を経て立憲の旗の下にリベラル勢力(ただし枝野氏はこの勢力を「保守本流」と呼ぶ。その意味は番組内で詳細に議論しているのでそこに譲る。)を結集することが可能になったために、新しい立憲民主党では「市場原理」や、ともすれば改革の名の下には民主主義の否定さえ辞さない「改革至上主義」との明確な決別を党の綱領で謳うことができるようになったのだという。 新立憲民主党の綱領によると、新党の理念の要諦は、党名の「立憲民主党」が表すように日本国憲法の基本理念の尊重を大原則とした上で、政府の透明性を確保することで市民参加を促し、公正な再分配を行った上で、個人の包摂と多様性を推進していくことにあるとなっている。 枝野氏は、特に市民の政治参加を好まない、権威主義的な色彩の強い自民党が、より新自由主義的な市場重視型の政党に変貌しつつある中で、新立憲民主党は市場原理至上主義を明確に否定し、公正や再分配を通じて経済成長を達成していくことを目指すとしている点にあると語る。また、自民党の総裁選でも石破茂氏などから「一極集中の是正」という言葉で問題提起されていたが、自民党が依然として中央集権型の統治体系、経済体系を維持し、むしろこれをより強化していこうとしているのに対し、立憲民主党はエネルギー政策を含め、分散型社会の実現を目指すとしている。 こうした理念は現時点ではあくまで綱領レベルであり、いざそれを具体的な政策論に落とし込んだ時に、どのような内容になるのかや、どのような困難にぶつかるのかなどは、まだ未知数の部分が大きい。また、仮に理念は立派でも、そもそも民主党にそれを実現するだけの政治力や実行力があるのか、国民がそれを信じてもらえるのか、という疑問は依然残る。 こうした疑問に対して枝野氏は、かつての民主党は反対にあったり困難にぶつかったりすると、すぐに方針を変えるところがあり、それが民主党が信用されなくなってしまった大きな要因の一つだとの認識を示した上で、簡単なことではないが、この理念に基づいて、政策を愚直に続けていくことが、結局は有権者の信用を取り戻す最良にして唯一の方法であり、回り道のように見えてそれが政権交代への最短の近道だと考えていると語った。 現時点では自民党と立憲民主党の間には支持率に大きな開きがあるが、それでもいざ選挙をやれば、立憲、国民、社民、共産が選挙協力をして統一候補を立てた場合、60以上の小選挙区で結果がひっくり返るというのが、現在の日本が採用している選挙制度の特徴でもある。それは自民党も重々承知の上で、菅政権発足直後のご祝儀で高支持率のあるうちに、そして野党側の選挙態勢が整う前に、解散を打ってくる可能性は十分にある。 政権から転落してから約8年、辛酸をなめ続けてきた民主党の再生が本物かどうか、われわれがこれからしっかりと見極めなければならない。しかし、いずれにしても民主党にとってこれが最後のチャンスになるということだけは間違いないだろう。 150人からの国会議員を擁する大野党を率いることとなった枝野氏に、新立憲民主党の考え方、覚悟のほど、今後の課題と抱負などをジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司がズバリ聞いた。 —– 【プロフィール】 枝野 幸男(えだの ゆきお) 立憲民主党代表 1964年栃木県生まれ。87年東北大学法学部卒業。91年弁護士登録。93年衆院初当選(日本新党・旧埼玉5区)。94年新党さきがけ入党、96年民主党結党に参画。党憲法調査会長、幹事長、内閣官房長官、経済産業相などを歴任。2017年立憲民主党を結党し代表に就任。当選9回(埼玉5区)。著書に『叩かれても言わねばならないこと。』、『枝野幸男学生に語る 希望の芽はある』など。 宮台 真司 (みやだい しんじ) 東京都立大学教授/社会学者 1959年仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論。(博士論文は『権力の予期理論』。)著書に『日本の難点』、『14歳からの社会学』、『正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く-』、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』、共著に『民主主義が一度もなかった国・日本』など。 神保 哲生 (じんぼう てつお) ジャーナリスト/ビデオニュース・ドットコム代表 ・編集主幹 1961年東京生まれ。87年コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。クリスチャン・サイエンス・モニター、AP通信など米国報道機関の記者を経て99年ニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を開局し代表に就任。著書に『地雷リポート』、『ツバル 地球温暖化に沈む国』、『PC遠隔操作事件』、訳書に『食の終焉』、『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』など。 【ビデオニュース・ドットコムについて】 ビデオニュース・ドットコムは真に公共的な報道のためには広告に依存しない経営基盤が不可欠との考えから、会員の皆様よりいただく視聴料によって運営されているニュース専門インターネット放送局です。 —– (本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Five Hanshin players test positive for coronavirus
Five Hanshin Tigers players, four from the Central League’s club’s top team, have tested positive for the new coronavirus, the club said Friday — before the team, minus the infected players and those deemed to have been in close contact them — took on the Yakult Swallows in Tokyo. Infielders […]
Le Japon, « une démocratie sans femme »
La ministre japonaise de la justice, Yoko Kamikawa, à Tokyo le 16 septembre 2020. Le cabinet formé par Yoshihide Suga ne compte que deux femmes sur 21 ministres. KAZUHIRO NOGI / AFP Le Japon a un nouveau gouvernement mais reste « une démocratie sans femme ». Tel est l’amer constat exprimé le 23 septembre […]
「反移民」団体催し続行へ、名古屋市認める 抗議活動も
「反移民」などを掲げる政治団体が26日、名古屋市中区の「市民ギャラリー栄」で開いた催し「あいちトリカエナハーレ」について、市と、施設を管理する市文化振興事業団は開催を続けさせる判断をした。会場前では、「人種差別を助長する」として市民団体などが抗議活動をした。催しは27日も開かれる。 催しは、各地で差別的な街頭宣伝を繰り返してきた「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元会長が「党首」を務める「日本第一党」の愛知県本部が企画。朝日新聞は取材を申し入れたが、団体は報道各社の立ち入りを拒否した。 入場者によると、会場では戦争画など約30点を展示。うち1点は売春宿と思われる家とチョゴリ姿の女性が描かれ、客引きの人物の顔が大村秀章・愛知県知事と思われる人物になっていたという。昨年の「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展」で慰安婦を象徴する少女像を展示したことへの批判とみられる。 名古屋市と事業団も、こうした展示内容を確認。その上で、ヘイトスピーチ対策法が定める「不当な差別的言動」に該当する恐れはないと判断したという。 会場前では、日本第一党も街宣… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で新たに66人が感染 うち47人の経路わからず
大阪府は26日、新たに66人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。60代の女性が死亡し、府内の感染者は延べ1万458人、死者は計201人となった。 この日感染が判明した66人のうち、47人の感染経路が分かっていない。入院中の重症患者は30人で、重症病床使用率は16・0%。軽症・中等症患者は284人で、病床使用率は26・0%だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最古級の「論語」写本を発見 中国でも消失、古書店から
古代中国の思想家、孔子(こうし)(前551ごろ~前479)と弟子との対話などをまとめた「論語(ろんご)」の注釈書の一つ「論語義疏(ぎそ)(論語疏)」について、6~7世紀初めに中国で書かれたとみられる写本が日本で確認された。調査した慶応義塾大学を中心とする研究チームによれば、日本に伝わり、国内の寺社や家々などで大切に保管されてきた伝世品(でんせいひん)では最古級の論語の写本の可能性が高いという。 論語義疏は中国では12世紀に失われており、仏典以外のまとまった紙の写本としては現存最古級とみられる。中国では論語は主に注釈書(解説書)を通じて伝わってきており、専門家は日中の思想史や交流史などの研究にとって貴重な史料と注目する。 確認されたのは、中国が南北に分裂していた南北朝時代の南朝、梁(りょう)(502~557)の学者・皇侃(おうがん)(王侃)が執筆した論語義疏の「巻5」(従来の写本で巻6に相当)。20枚の紙をはりあわせ、縦27・3センチの巻子(かんす)状(巻物)に仕立てられている。慶応大が2017年に古書店から購入。学内で書誌学や中国文学、日本文学、日本史などの専門家からなる研究チームをつくって18年度から調査を進め、文字の形などから南北朝末~隋(ずい)の時代に書かれた可能性の高いことが明らかになった。研究チームは「出土品を除けば、最古の論語の写本と考えられる」としている。 写本のありか、藤原氏→壬生家→行方不明に 写本には、日本の奈良~平安時… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「安全な避妊の選択肢増やして」 世界デーでオンラインイベント(共同通信)
国際協力NGO「ジョイセフ」などは26日、望まぬ妊娠を減らすため正しい知識の普及を目指す国際的なキャンペーン「世界避妊デー」に合わせ、日本の現状を考えるイベントをオンラインで開いた。新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で妊娠に関する相談が増えたとして「安全に避妊できる選択肢を増やせるよう市民の声を国に届けよう」と呼び掛けた。 「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」のメンバーが登壇。性交後72時間以内に服用すれば高い確率で妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」を巡り、日本では医師の処方が必要な上、6千~2万円と高額な現状を問題提起した。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
動画解説 明日9月27日(日) ウェザーニュース お天気キャスター解説(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 明日27日(日)も、引き続き低気圧の影響を受ける北日本は雨が降り、北海道の道北やオホーツク海側を中心に雨が強まるおそれがあります。強風や暴風、高波にもご注意ください。 北陸は雨が強まる可能性があり、関東も雨具の出番がありそうです。 西日本は太平洋側ほど穏やかな空。日本海側を中心に雨が降り、京都付近や四国瀬戸内側などにも一部雨雲が流れ込む可能性があります。 日中の気温は25℃前後のところが多い予想です。北日本や日本海側、関東は昼間もひんやりします。そのほかのエリアは過ごしやすいですが、朝晩は肌寒く感じることがありそうです。服装で上手に調節をしてお過ごしください。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
18歳女子高生を逮捕 高齢女性宅で金銭詐取未遂(日刊スポーツ)
高齢女性から金銭をだまし取ろうとしたとして、兵庫県警捜査2課と高砂署は24日、詐欺未遂の疑いで、いずれも自称、神奈川県横浜市の女子高生(18)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は、女子高生が何者らと共謀の上、兵庫県高砂市無職女性(83)から金銭をだまし取ろうとした疑い。 県警によると、何物かが、被害者の女性に息子を装い「風邪をひき声が変わった。株で失敗して、お金が必要になった。立て替えて欲しい。弁護士事務所の女性従業員が金を取りに行くので、渡してもらいたい」などとうその電話をかけ、女子高生が金銭を受け取りに高齢女性宅を訪れたという。同日午後4時ごろ、警戒中の署員に現行犯逮捕され、未遂に終わった。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
下水処理水でアユ育てる、山形 養分豊富で味も上々(共同通信)
栄養分が豊富に含まれる下水処理水の有効利用を目指す山形県鶴岡市の浄化センター内で、アユの養殖試験が進んでいる。昨年始まった取り組みで、本年度も約2千匹のアユが元気に育った。香りや味の評判も上々で、市はブランド化を目指している。 鶴岡市は、処理水などを農水産業に活用するよう国土交通省が推奨する「BISTRO下水道」に取り組み、飼料用コメを栽培するなどしてきた。今回アユに白羽の矢が立ったが、処理水を水産物に活用するのは全国でも珍しいという。 処理水は紫外線消毒を施している。水温は約30度と高く窒素やリンを多く含むため、アユの餌となる藻が育ちやすい。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース