新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、愛知県や東京都などが帰省について慎重な呼びかけをした今年のお盆。名古屋市では「リモート墓参り」の依頼が業者に相次いでいる。 「今、お墓に着きました。これから作業します」 「ずいぶん草も生えて、汚れていますね。よろしくお願いします」 名古屋市内の墓地に、ビデオ通話のやりとりが響いた。スマートフォンを操作するのは、墓参り代行業者「ご縁道(えんどう)」(名古屋市名東区)の浅野貴大代表だ。 依頼主は東京在住で名古屋出身の女性(59)。毎年お盆には必ず墓参りをしてきたが、コロナ禍の今夏は断念した。 「お墓が汚れたままでお盆を迎… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
86歳から描いたシベリア抑留の記憶、画家の「遺言」
風景や静物を好んで描いた北海道函館市の画家、故石川慎三さんは、90歳を目前にして突然、画風が変わった。とりつかれたように描いたのは、北千島での戦闘とシベリア抑留体験だった。つらい記憶と向き合い、若い世代に託した「遺言」とは? 画家の夢、戦争で諦めた 慎三さんは1919年に函館に生まれた。子どもの頃から絵が好きで、画家を志した。旧制中学時代は東京美術学校(現・東京芸大美術学部)への進学を目指し、絵の予備校にも通って勉強を重ねた。だが、戦争によって夢は諦めざるをえなくなった。 拡大するシベリア抑留体験を通し平和について語る生前の石川慎三さん 20歳で旭川の陸軍歩兵部隊に入隊。やがて北千島の守備隊に配属となり、函館から1500キロ以上離れた幌筵(パラムシル)島に渡った。45年8月15日、日本の無条件降伏を知る。ところが、慎三さんたちに「終戦」はまだ訪れなかった。 ソ連の侵攻、すぐ横で仲間が、、、 3日後の18日未明。ソ連軍がカムチャツカ半島から北千島列島最北端の占守(シュムシュ)島に侵攻してきた。5日間の激しい地上戦に巻き込まれ、日本、ソ連の両軍とも多数の死傷者が出た。 すぐ横で、仲間が撃たれて倒れる。爆弾で吹き飛ばされる。船で移動中、別の船に移された直後、ついさっきまで乗っていた船が撃沈されたこともある。 拡大する海峡を隔ててカムチャツカ半島の砲撃に使われた旧日本軍の巨大な砲=1991年9月1日、占守島(シュムシュ島) 「隣で死んだあいつが、俺であっても不思議じゃない。生き延びたのは運としか言いようがない」 死と隣り合わせの恐怖を、慎三さんは妻の和加子さん(93)に語っていた。 武装解除され、投降した翌日。硝煙が漂う丘の向こうから、ソ連兵の集団がこちらに向かって近づいてきた。武器を持たない慎三さんらは身構えた。姿がはっきり見え出すと、その手には、民俗楽器のバヤン(アコーディオン)や弦楽器のバラライカを持っていた。信号ラッパしかなかった日本兵たちは、戦場に楽器を持ち込んでいたことに驚いた。 「戦争、済みました。一緒に歌いましょう」 拡大する訓練のため、占守島に広がる湿地帯を通過する戦車=「眼で見る連隊史 戦車第11連隊写真集」(78年7月、戦車第11連隊士魂会編)より ソ連兵が声をかけてきて、楽器を鳴らしたり、コサックダンスを陽気に踊ったりした。日本兵も童謡「鳩ぽっぽ」やイタリア民謡「サンタルチア」を歌って返した。 零下30度の極寒、シベリアへ そんな「懇親」もつかの間、慎三さんたちはシベリアへと送られる。 零下30度を下回る厳寒、強制労働、栄養失調……。過酷な抑留生活を体験した慎三さんは、人間考察など別の一面を、手記「もうひとつのシベリア抑留」に書き残した。 日本人捕虜収容所の近くにドイツ人捕虜収容所があり、穴掘り作業などを通じて交流があった。ソ連が示したノルマ表に従うだけの日本人に対し、ドイツ人はノルマ表の不合理性を指摘。日本人の自律性のなさを笑っていた。慎三さんは「私を含めて日本人は強いものや権力、権威に弱いようである」と書いている。 重労働を強いられていたが、やがてウラジオストクの収容所で「極東沿海州芸術班」が編成され、慎三さんは絵描きの腕が買われて絵画部門に所属した。さまざまなロシア名画の模写や、レーニンやスターリンら指導者の肖像画を描かされた。 拡大する北千島での戦闘などに関する資料を集めたスクラップブック=2020年7月25日、北海道函館市 音楽部門には、俳優黒柳徹子さ… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「地上戦に比べれば」負い目感じ…被爆伏せ続けた沖縄出身者(西日本新聞)
広島や長崎で被爆した体験を長く語れなかった人々がいる。沖縄の被爆者も、そうだった。軍需工場があった広島、長崎両市では戦時中、多くの沖縄出身者が働いた。戦後は故郷に戻ったものの、県民の大半が巻き込まれた地上戦を経験していない「負い目」もあって、自らの体験を封印してきたという。戦後75年。原爆の惨状を目の当たりにし、米軍占領下に生きた沖縄の被爆者を訪ねた。 【写真】当時の長崎市の地図で自身が被爆した地点を指す女性。原爆で1歳の弟を亡くしたという 「沖縄戦に比べれば…」。被爆2世の与那嶺尊(よなみねたかし)さん(55)=那覇市=は、2年前に90歳で亡くなった父浩さんがつらそうにつぶやいていたのを覚えている。 浩さんは戦時中、現在の長崎市香焼地区にあった造船専門学校に進学。17歳だった1945年8月9日に強烈な閃光(せんこう)と爆風を浴び、空を覆うきのこ雲を見た。翌日から、壊滅した街で負傷者の救護や遺体の搬送に従事。入市被爆だった。戦後は沖縄で被爆者健康手帳を取得したが、きょうだいや親戚には隠していた。 「沖縄には米軍との戦闘で家族を亡くし、補償も受けられなかった人がたくさんいたから。自分は生き残り、医療手当ももらっていることに罪悪感があったんだと思う」。尊さんは父の心情を推測する。 沖縄から長崎市に疎開し、4歳の時に爆心地から約1・3キロで被爆した大城(おおしろ)智子さん(79)=沖縄県浦添市=も、被爆者であることを考えないように生きてきた。27歳で被爆者健康手帳を取得しても、原爆の後遺症について相談できる相手は周囲にはいなかった。結婚後、長女を身ごもったときは「生まれるまで毎日不安だった」という。 ◇ ◇ 米軍統治下にあった沖縄では57年制定の原爆医療法(当時)が適用されず、健康手帳の交付は本土より10年遅れた。原爆症で亡くなると「不思議な死に方をする」と奇異な目で見られ、なかなか理解は進まなかった。 大城さんが沖縄唯一の被爆者団体「沖縄県原爆被爆者協議会」に入ったのは、還暦を過ぎてからだった。ようやく心境を分かち合えるようになり「被爆者と顔を合わせられるだけでうれしかった」と語る。20年近く沖縄の被爆者の話を聞き取ってきた長崎大核兵器廃絶研究センターの桐谷多恵子客員研究員(39)は「今でも話すのが怖いという人が多くいる。どう沖縄の被爆者の証言を残すのかが課題だ」と指摘する。 戦後75年の今年、沖縄と長崎は連携を深めた。6月にあった沖縄全戦没者追悼式、今月9日に長崎市で営まれる平和祈念式典には、長崎市長と沖縄県知事がそれぞれ初めて列席する予定だった。コロナ禍で見送られたが、互いにメッセージを交換。沖縄の被爆者は、その「接点」にいる。 浩さんは亡くなる10年ほど前から小学校などで被爆体験を語り始めた。尊さんも父の思いを継ぎ、原爆と戦後の沖縄を語る役割を果たそうと考えている。 (徳増瑛子) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【動画】9日の天気 – 東北は大雨警戒 沖縄は台風5号接近 関東~西日本は晴れて猛暑に(9日7時更新)(ウェザーマップ)
9日(日)は、前線に伴う活発な雨雲がかかる東北の日本海側を中心に大雨に警戒が必要です。また、今朝発生した台風5号は、早くも今日の日中、沖縄を直撃する見込みです。 今朝は東北や新潟県で雨の強まっている所があります。このあとも東北の日本海側を中心に、昼前にかけて激しい雨が降る見込みです。10日(月)朝6時までの予想雨量は多い所で、東北で100ミリ、北陸で90ミリと、これらの地域にとっては災害につながるおそれのある降り方となりそうです。土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に警戒してください。 一方で、今朝は台風5号が沖縄のすぐ南で発生しました。沖縄本島では、局地的な大雨や落雷、強風、高波に十分注意をしてください。 関東~西日本ではじりじりと夏の日差しが照りつけますが、昼過ぎ以降は九州や四国、その他の地域も局地的に雨や雷雨がありそうです。関東は南部の方が雨の可能性が高いです。天気の急変にお気をつけ下さい。 最高気温は関東から近畿で特に高く、35℃以上の猛暑日が続出となりそうです。危険な暑さになりますので、日中はなるべく外出を控えるなど、熱中症対策を心がけてください。猛暑は少なくともお盆の間は続きそうです。 (気象予報士・岡田沙也加) Source : 国内 – Yahoo!ニュース
動画解説 東北は午前を中心に大雨に警戒(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 前線が停滞する東北では断続的に雨が降る予想です。特に秋田県や山形県などの日本海側では大雨のおそれがあり、土砂災害や河川の増水、氾濫などに警戒が必要です。 荒天時の外出は控え、自治体や最新の天気情報をこまめに確認してください。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
9日 東北、北陸で大雨 沖縄に台風接近(tenki.jp)
東北と北陸は大雨に警戒。沖縄は台風5号の接近に備えを。九州から関東は夏空だが不安定な天気。北海道は道央、道北で青空。 きょうの天気と気温 東北、北陸 大雨警戒 きょう(9日:日曜)は、東北地方に前線が停滞し、前線上を低気圧が進むでしょう。北陸や東北では、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、きょうは大雨になる所がある見込みです。土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒が必要です。あすの朝6時までに予想される降水量は、いずれも多い所で、東北では日本海側で100ミリ、太平洋側で60ミリ、北陸では新潟県で90ミリ、石川県で50ミリです。 日中の最高気温は、前線に近い所ほど平年より低めですが、平年並みで30℃以上の真夏日になる所があるでしょう。 きょうの天気と気温 沖縄地方に台風接近 沖縄の南では、けさ午前3時に台風5号が発生し、このあと沖縄本島や先島諸島に接近する見込みです。 沖縄各地では、雨や風が強まるでしょう。大雨、落雷、強風、高波に、ご注意下さい。 予想される最大風速(最大瞬間風速)は、9日は沖縄本島地方で20メートル(30メートル)、大東島地方と八重山地方で15メートル(25メートル)、宮古島地方で17メートル(30メートル)。10日は、沖縄本島地方で15メートル(25メートル)です。 沖縄近海は、波が高くなり始めていて、きょうは、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島地方では、次第にしける見込みです。海上や海岸付近では、うねりを伴う高波に十分な注意をなさってください。 予想される波の高さは、9日は、沖縄本島地方と宮古島地方で5メートル、大東島地方で4メートル、八重山地方で3メートル。10日は沖縄本島地方で5メートル、大東島地方と宮古島地方で4メートルです。 台風5号の、今後の進路情報に、ご注意下さい。 最高気温は、いずれも30℃前後の予想ですが、平年並みか低めです。 きょうの天気と気温 九州から関東 晴れて残暑 天気は不安定 きょうの九州から関東は、夏の太平洋高気圧に覆われて、日中晴れる所が多い見込みですが、湿った空気が流れ込むことや日中の昇温で大気の状態が不安定です、局地的に雨や雷雨になり、激しい雨の降る所がありそうです。 最高気温は、30℃以上の真夏日が各地で予想され、35℃以上の猛暑日になる所がある見込みです。厳しい残暑が続きますから、熱中症に、ご注意下さい。 きょうの天気と気温 北海道 道南と道東で所々雨 きょうの北海道は、前線に近い道南と道東で雲が多く、雨の降る所があるでしょう。道央から道北では、朝晩を中心に雲が多めですが、日中は青空の広がる所がほとんどです。 最高気温は、道東は20℃前後の所が多いでしょう。道南から道央、道北にかけては25℃前後の予想です。30℃近い所や真夏並みの暑さになる所がありますが、空気が心地良く感じられる所もありそうです。 日本気象協会 本社 高橋 則雄 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
東北 秋田などで強い雨 川の増水などに警戒(ウェザーニュース)
停滞前線や低気圧の影響で、東北地方や北陸地方では昨夜から強い雨の降っているところがあります。 東北地方では今日昼頃にかけて断続的に強い雨が降るため、河川の増水や土砂災害に警戒してください。 雨のピークは昼頃まで 低気圧の接近に伴い、昨夜遅くからは雨が強まり、7時までの1時間には秋田市の仁別で20.5mmの強い雨を、岩手県大船渡市大船渡で19.0mmのやや強い雨を観測しました。7時現在、秋田県と新潟県、石川県の一部に大雨警報が発表されています。 東北地方では強い雨のピークは昼頃までに越える見込みですが、その後も夜にかけて断続的に雨が降る予想です。 雨量が多くなっている所では地盤が緩んでいたり、明日にかけて川の増水が続く可能性があります。雨が小康状態になっても危険な所には近づかず、安全に十分配慮してお過ごしください。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風5号が発生 沖縄の南から北上中(共同通信)
9日午前3時ごろ、沖縄の南にある熱帯低気圧が台風5号に変わった。時速30キロで北へ進んでいる。気象庁によると、中心気圧は1000ヘクトパスカルで、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。中心の南東側460キロ以内と北西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
長崎原爆の日「本当の悪は人の心に」 さだまさしさん
長崎原爆から75年となる9日、長崎市の平和祈念式典が行われる。新型コロナウイルスの影響で式典の規模が縮小されるなか、市は平和や核廃絶を国内外に訴えようと、市出身のノーベル賞作家カズオ・イシグロさんや歌手さだまさしさん、姉妹都市の首長ら計11人のメッセージをホームページ(HP)で公開した。 カズオ・イシグロさんはメッセージで、10代で被爆した母親がその後、平穏な人生を送れたことに触れ、8月9日は「恐怖と悲しみだけでなく、苦難からの克服と希望を想起させる日」と書いた。現代の文明社会が脆弱(ぜいじゃく)であり、国際協力と国際理解が重要だと訴えたうえで、「私たちは大きな危険にさらされ続けていること、そして人間の命こそが至上の価値を持つものであることを心に留めましょう」と呼びかけた。 さだまさしさんは被爆した叔母の言葉を引き、「原子爆弾だけが悪では無く。本当の悪は人の心の中にいて、次々と兵器を考え出すのです」「世界中から、戦争と核兵器が無くなるよう、心から祈ります」といったメッセージを寄せた。 一部の人はメッセージ動画も見ることができる。(伊藤繭莉) カズオ・イシグロさんのメッセージ 今日は恐ろしい出来事の記念日… 980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
平和の願い、今年もつなぎ続ける 長崎原爆きょう75年
長崎は9日、米国による原爆投下から75年となる。新型コロナウイルスの影響で、各地で慰霊行事が中止・縮小されるなか、長崎市の平和公園で8日夜、市内の小中学生らが手作りした4千個以上のキャンドルに火をともし、犠牲者を悼み、平和を願った。 75年前の8月9日午前11時2分、現在の平和公園上空約500メートルで米国の原爆が爆発し、年末までに7万人以上が犠牲になったとされる。投下後に被爆地に入った人や、被爆者の救護にあたった人なども大勢が被爆した。 9日の平和祈念式典では、この1年間に死亡が確認された3406人の名前を加えた原爆死没者名簿が奉安される。死没者名簿の総数は18万5982人となり、被爆50年の1995年から約8万人、2005年から5万人近く増える。 長崎市の田上富久市長は式典で、核保有国の間で核軍縮に向けた約束を反故(ほご)にする動きが強まっていることを批判し、日本政府に核兵器禁止条約の批准を迫る。 式典は新型コロナの感染拡大防止のため、会場の座席の間隔を2メートル空け、数も約500席に絞る。このため参加者の規模は例年の10分の1程度になる見通しという。(弓長理佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル