新型コロナウイルスの国内感染者は3日午後8時現在で、新たに2832人が確認された。前週の木曜日より約1300人少なかった。死者は111人で、3日続けて100人を上回った。厚生労働省によると、全国の重症者数は2日時点で1227人。 緊急事態宣言が出ている沖縄県は3日、県立高校を7~20日に休校にすると発表した。10代以下に感染が広がっているためで、小中学校の休校を各市町村教育委員会に求めるという。 同県では新たに244人の感染を確認。療養者数は2754人と過去最多を更新し、2日時点の病床占有率は新型コロナ専用が99・5%、一般病床も93・2%に達した。保健所の業務も追いつかず、濃厚接触者の調査を一部で中止した。 東京都では508人の感染を確認。前週の木曜日より176人少なく、3日までの1週間平均は475・3人で前週比81・2%となった。大阪府では226人の感染と、19人の死亡が発表された。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
いじめ「起こって当然」 勝訴後に原告が学校に求めた事
千葉市の小学校で同級生からいじめを受けてPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したとして、大学生の男性(19)が同級生の保護者と市に約1400万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が3日、東京高裁であった。白石史子裁判長は、一審が否定した学校側の責任も認め、同級生の保護者と市に388万円の賠償を命じた。 男性は、小学5年時に同級生から殴りかかられるなどの暴力を振るわれたり、後ろの席から消しゴムや鉛筆などを投げつけるなどの嫌がらせを繰り返されたりしたとして、2016年に提訴。相談した担任の教師から「言いに来なくていい」などと言われ、適切な対応がなかったとして学校側の責任も主張した。 この日の判決は、同級生によるいじめ行為を認めたうえで、教師に対しても、同級生にもっと強く指導することや、男性の訴えを真摯(しんし)に聞いて精神的に支えるなどの措置をとるべきだったのに怠ったと指摘。その結果、男性に精神的、肉体的苦痛を与えたとした。 また、「男性は学級担任から守られず、クラスで孤立していると感じ、多大な精神的苦痛を受けた」と認定。被害によるPTSDの発症は認めなかったが、頭痛や睡眠障害、フラッシュバックなどの「PTSDに準ずる精神症状が継続している」とした。 一審・千葉地裁は、同級生から3件の暴力行為があったことを認め、33万円の賠償を同級生の保護者に命じたものの、学校の責任は認めていなかった。 男性はこの日の判決後、学校の責任が認められたことについて「意味のある判決。闘ってきたかいがあった」としたうえで、いじめについて次のように語った。「いじめはあってはならないものではなく、学校という子どもの成長の場では起こって当然。起こったいじめを教育へと帰結させ、子どもを成長に導くのが教職員の役割だ。大人がすべきことは隠蔽(いんぺい)や見てみぬふりではない。いじめを通して子どもを成長に導き、被害者と加害者を生み出さないことだ」 原告弁護人の杉浦ひとみ弁護士も、「教師の責任を丁寧に認定し、それを違法と判断してくれた。また、PTSDに準じるとして精神的に大きな被害があったと認めたことも大きい」と判決を評価した。 千葉市教育委員会の磯野和美教育長は「判決内容を検討した上で今後の対応を考える」とコメントした。(編集委員・大久保真紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大火砕流から30年の涙雨 島原を包む鎮魂の祈り
消防団員や報道関係者ら43人が死亡・行方不明になった雲仙・普賢岳(長崎県)の大火砕流から30年を迎えた3日、地元の同県島原市では、雨の中、市主催の犠牲者追悼式が営まれた。 大火砕流のあった1991年6月3日も雨だった。発生時刻の午後4時8分にサイレンが鳴り響くと、犠牲者遺族や市民らが黙禱(もくとう)した。各小学校でも追悼行事が催され、市内は犠牲者を悼む祈りに包まれた。(小川直樹) 鎮魂の被災地ぬらす涙雨 当時、島原市長として陣頭指揮にあたった鐘ケ江管一さん(90)は、被災者が集団移転した仁田団地であった市主催の追悼式に参列。ゆっくりと献花台まで歩き、花をたむけた。「悔やまれて仕方なかった。毎日亡くなった方のご冥福を祈ってきた」。30年前と同じ雨空に「涙雨ですね」と話した。 発生時刻の午後4時8分には市内全域でサイレンが鳴った。消防団員が犠牲になった北上木場農業研修所跡地では、遺族が普賢岳に向かって黙禱(もくとう)。父を亡くした福岡市の会社員山下優樹さん(42)は「あの日を忘れることは決してない。子どもにも大事な日だと教えていきたい」と話した。 撮影ポイントだった「定点」では、多くの報道陣が巻き込まれた。日本テレビのカメラマンだった弟を亡くした和歌山市の会社経営小村哲也さん(58)はサイレンとともに手を合わせた。「最後まで仕事を全うした弟を誇りに思う。報道で命を落とす人が少しでもなくなることを祈りました」 拡大する雲仙・普賢岳噴火災害から30年。降りしきる雨の中、「定点」に花を供え手を合わせる報道関係者の遺族たち=2021年6月3日午後3時55分、長崎県島原市、吉本美奈子撮影 拡大する消防団員などが犠牲となった「北上木場農業研修所」跡を訪れ、手を合わせる遺族ら=2021年6月3日午後3時53分、長崎県島原市、金子淳撮影 拡大する雲仙・普賢岳噴火災害から30年。降りしきる雨の中「定点」では手を合わせる人の姿が見られた=2021年6月3日午後3時5分、長崎県島原市、吉本美奈子撮影 なぜ夫が…割り切れない思い今も 「私たち遺族は、深い悲しみを背負いながら過ごしてきました」 追悼式で、島原市の大町寿美さん(64)は遺族を代表してあいさつした。消防団員の夫安男さん(当時37)を失い、子ども3人を懸命に育てた30年だった。 葉タバコ栽培と酪農を家族で営んでいた。大火砕流が起きる前に比較的小規模な火砕流が相次ぐと、安男さんは、最も山に近い上木場(かみこば)地区の消防団の応援で頻繁に出かけた。ある日、「自分は消防団員。何かあったら本望だよ」と口にした。寿美さんはこう返した。「残された人はどうすっと?」 1991年6月3日夕方。上… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学入学金の納入期限遅らせて 学生ら文科省に署名提出
桑原紀彦2021年6月3日 22時13分 私立大学に支払う入学金の納入期限が早すぎるとして、大学生ら有志のグループが期限を遅らせることを求めてインターネット上で署名を集め、3日、文部科学省に約3万7千人分を提出した。 例年、国立大学の合格発表は前期日程が3月上旬、後期日程は3月下旬に設定されている。一方、私立大学の入学金の納入期限は、それより前に設定されていることが多い。納入後は、入学を辞退しても返還されないのが一般的だ。全国大学生活協同組合連合会が昨年度の新入生の保護者約2万人に調査(回収率33%)したところ、入学しなかった私立大に支払った入学金などの納付金は平均29万4千円だった。 グループは、東京都内の大学などに通う13人。「コロナ禍で家計が厳しいなか、期限の早い大学には入学金を支払えず受験そのものをあきらめた人もいる。受験生の選択肢を狭めないよう期限を遅くしてほしい」と訴えてきた。 同グループの五十嵐悠真さん(22)=日本大学4年=は3日、署名を丹羽秀樹副大臣に渡した後、取材に「文科省には、納入期間を延長するよう各大学に要請してほしい」と訴えた。 グループは、入学金問題に関する情報を集めているという。詳細は専用ページ(https://nyugakukin.mystrikingly.com/blog/9f6959208cb)へ。(桑原紀彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京で508人感染 週平均500人割れも死者は16人
東京都は3日、新型コロナウイルスの感染者を新たに508人確認したと発表した。前週の木曜日(27日)と比べて176人少なかった。3日までの1週間平均の感染者数は475・3人で前週比は81・2%。行政検査の件数(2日までの3日間平均)は8845・0件だった。また、新たに16人の死亡が発表された。 新規感染者508人を年代別で見ると、20代が135人で最多。30代が108人、40代が81人、50代が76人と続いた。65歳以上の高齢者は47人だった。 「人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使用」とする都基準の重症者数は67人で、前日から6人減った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
稚内フェリーターミナルで職員感染、利尻・礼文航路運休
北海道・稚内港と利尻島、礼文島を結ぶフェリーが3日、全便を運休した。ターミナルの職員1人が新型コロナウイルスに感染したため。コロナによる同便の運休は初めてという。 運航するハートランドフェリー(札幌市)によると、稚内フェリーターミナルの事務職員1人が2日、PCR検査で陽性となったため、施設を閉鎖し消毒した。同じ職場の23人にも検査を行い、3日午後に全員の陰性が確認された。フェリーの運航は4日に再開される。(奈良山雅俊) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
介抱装い女性のかばん盗む 容疑の男を逮捕
2021年6月3日 19時00分 転倒した女性を介抱するふりをしてかばんなどを盗んだとして、愛知県警は3日、住所不定、無職の男(62)を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。 西署によると、男は4月24日午後4時15分ごろ、名古屋市西区のマンションのエントランスで、転倒した女性(51)に「大丈夫ですか、救急車呼びますか」と声を掛け、女性が持っていたかばんなど(時価計4万7千円相当)を盗んだ疑いがある。女性は帰宅中に体調を崩したという。 男は自転車で逃走。県警は、防犯カメラの映像などから男を特定したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
豪雨時アルミ工場爆発、その時住民は 記憶誌に刻む教訓
中村建太2021年6月3日 14時39分 2018年7月の西日本豪雨で大きな浸水被害が出た岡山県総社市下原(しもばら)地区。地区内ではアルミ工場の爆発事故も起きたが、自主防災活動の積み重ねが全戸避難につながり、犠牲者を出さなかった。あの時、何があったのか。後世に残そうと、住民有志が「記憶誌」作りを進めている。 下原地区は101世帯が床上浸水。浸水の深さは最大2メートル以上に達した。16棟が全壊、89棟が半壊するなど計232棟の住宅に被害が出た。記憶誌では住民約10人が手記を寄せ、7月6日深夜のアルミ工場の爆発から、翌7日朝の避難完了までを回想する。 《やっと眠りについたかと思ったころ、“ドカン…バラバラバラ”、部屋のガラス戸が粉々に飛び散った》《夜間で雨の中、安否確認表を持って確認が取れるまで一戸ずつ漏れなく廻(まわ)った》 工場爆発から5時間後に全戸避難を完了できたのは、自主防災組織(自主防)の働きかけが大きい。地区では東日本大震災の翌12年に自主防を作り、13年から毎年避難訓練を行ってきた。洪水を想定し、地区を囲む高梁川、小田川、新本川の増水時は2人1組で状況を確認。情報共有し、約110世帯350人を7班に分けて安否確認にまわる仕組みを整えていた。 記憶誌を発案した下原・砂古自主防の副本部長、川田一馬さん(72)は「たくさんの人に読んでほしい。下原の事例を知ることで、きっとヒントが見つかる」と言う。昨年7月以降、地元の掲示板などで住民に手記を募集。写真提供なども含め、40人ほどが協力してくれた。12月から自主防のメンバーら6人と編集を続けてきた。 記憶誌のタイトルは「ふるさとの未来へ 私たちが伝えたいこと」。フルカラーのB5判で、全6章99ページの予定だ。当時の避難行動を調査した消防大学校の主任研究官など、専門家の寄稿もある。 製本作業を経て6月末にも1千部が刷り上がる。7月以降、地元住民や市内の小中学校、図書館などに配る予定だ。「豪雨3年の節目に、災害への危機感を改めて持ってほしい」と川田さんは話す。(中村建太) 印刷代などを賄うため、川田さんらは朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A―port」(https://a-port.asahi.com/projects/smileshimobara2021/)で支援金を募っている。7月15日まで。目標額は200万円で、2日までに61万円が集まっている。支援者には募金額に応じて、記憶誌や下原産のコメなどの返礼品を贈る。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私の故郷にも戦争があった 38歳双子が撮った映画完成
岩手県北上市に眠る戦争の記憶をたどるドキュメンタリー映画を、同市在住の双子の兄弟が制作し、8月に公開する。太平洋戦争の開戦から12月で80年になるのを前に、足元にあった戦争を見つめ直し、同じ道を進まないよう訴える。 制作したのは、38歳の映画プロデューサー、都鳥(とどり)拓也さんと伸也さん。2人が小学生のころ、祖父の源司さん(93)から戦争体験を聞き、戦争を身近に感じたことが原点にある。 現在の北上市には、軍用機の製造に必要なアルミニウムの原料を生産していた国産軽銀工業岩手工場があった。敗戦間際に特攻機が出撃した岩手陸軍飛行場もあり、米軍の空襲に幾度となくさらされていた。 「国見山の方からグラマン(戦闘機)の編隊が飛んできたのが見えた」 軽銀の工場で働いていた祖父の話は、広島と長崎の原爆や沖縄戦、東京大空襲など、遠くの出来事と考えていた戦争のイメージを覆した。「自分の町にも戦争はあったんだ」 2人は高校を出たあと、川崎市にある日本映画学校(現・日本映画大学)に進学。特撮の舞台裏を知り、映画づくりに憧れたからだ。卒業後は故郷に戻り、東日本大震災や自殺をテーマに映画の撮影を続けてきた。 そして3年前、辺野古への基地の移設をめぐり、揺れる沖縄を取材していたときのこと。高校生の一言に、胸を突かれた。「足元にある戦争について考えるのって大事なんだね」 戦争は自分たちの遠くだけで起きるわけではない――。小学生のころに感じたことを思い出した。「故郷に眠る戦争の記憶を、語れる当事者がいるうちに記録しなければ」 2019年4月、映画の撮影を始めた。 北上平和記念展示館で、恩師にあて教え子たちが戦地から送った7千通を超す軍事郵便にまつわる物語を取材。特攻隊の生き残りに会い、祖父にも改めて話を聞いた。 8カ月間の撮影を通して、社会が戦争一色に染まるなか、戦地にいる家族を思い、悪化する戦局に不安を抱きながら過ごした人びとの足跡をたどった。 編集作業の時期はコロナ禍と重なった。拓也さんは「国に先導され、正しい判断ができなくなっている今は、戦時中と重なる。自分自身で考えて行動することが必要だ」と話す。 1時間46分に及ぶ映画をこう締めくくっている。 「戦争が人為的に引き起こされる以上、私たちはそれを防ぐことも出来るはず。北上に眠る戦争の記憶は、私たちにそう語りかけてくれている」 ◇ 映画「戦争の足跡を追って」は8月21日、市文化交流センターさくらホールで3回上映される。問い合わせはロングラン(0197・67・0714)へ。(西晃奈) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石碑に名前刻めます 「最北の秘境駅」支援金の見返りに
「最北の秘境駅」で知られる北海道稚内市のJR宗谷線・抜海駅の存続のため、地元住民が今月から、クラウドファンディング(CF)を始めた。「夢を刻もう」と、返礼品には3年後の開業100年に建てる記念碑への名前の刻印もある。駅存続のためのCF活用は沿線初の試みだ。 抜海駅はJR北海道が2年前、沿線自治体に廃止の意向を伝えた29駅の一つ。存続させる場合は地元による維持管理費の負担が条件で、稚内市は廃止する方針だった。だが、昨秋の期限までに地元の合意を得られず、今年度については「協議期間」として、市が維持費の101万円を支払うことにした。 抜海駅は1924(大正13)年6月に開業。大正時代の風情を残す木造駅舎はほぼ当時のままで、「最北の秘境駅」「最北の木造駅舎」として親しまれている。数分歩くと日本海に浮かぶ利尻富士を一望できる。 小泉今日子さんの初主演の連… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル